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元新聞記者の挑戦から学ぶ、これからの時代の“創造力”と“発信力”


「やりたい・生み出したい」想いを原動力に─有名ミステリー作品の謎を追う

先日、元新聞記者である穴切史郎さんにお話をうかがう機会がありました。新聞社でのキャリアを経て、ご自身の興味を深掘りする形で「有名ミステリー小説の謎を追う」研究・調査を行い、その成果を電子書籍(Kindle)で出版されています。取材対象はあの有名ミステリー作品、横溝正史著の「八つ墓村」について、舞台にしている場所やエピソードを追究するというもの。「本当にそんな伝説や謎があるのか」「舞台となった場所にはどんな歴史があるのか」といった好奇心を原動力に、地道に文献や現地調査を進めてきた経緯はまさに熱意と探究心が創造力につながる好例ではないでしょうか。

本記事では、その方の経験から感じた「やりたい・生み出したい」という熱意がもたらす創造力と、作品や調査結果を世の中に広げるための「発信力」の重要性について、私自身の補足や電子書籍のメリットなどを交えながらご紹介します。さらに、最後には実際に出版された本もご紹介しますので、「新聞記者の取材力ってどんなもの?」「謎を追う過程ってどんな感じ?」という好奇心をお持ちの方はぜひ読んでみてください。



1. 幼少期からの“宝探し”への憧れと、退職後の本腰リサーチ

1-1. 子どもの頃からのワクワク感

著者の方は幼少期から「宝島」「埋蔵金」などを扱う冒険物語に強く心惹かれていたそうです。ドラマや小説で“発見”に至るまでのミステリーを読むと、ワクワクと胸が踊るタイプだったといいます。
新聞社に就職し、ちょうど関連地域に赴任する機会を得たときも、プライベートで調べたい気持ちはあったものの、多忙な本業との兼ね合いからなかなか進められなかったそうです。

1-2. 会社を退職後、本腰を入れて調査へ

ところが、会社を辞めて時間ができたことで、念願の徹底調査をスタート。地元図書館だけでなく、国会図書館にも数日間通いつめ、本格的にリサーチを重ねたそうです。
最終的には舞台となる現地へ足を運び、電話を使って関係者と思われる人を探し出すといった地道なアプローチを繰り返し、思わぬ資料や証言を得られたのだとか。こうした「好きだからこそ妥協しない」姿勢が、いつの間にか周りの人々を巻き込み、より深い情報を引き出す原動力になっていたのかもしれません。

ポイント:好奇心・熱意があれば、時間と労力をかけても苦にならない。
地元の方や関係者を巻き込みながら情報を得るコミュニケーション力が大切


2. 新聞記事とブログはどう違う?──短文と長文、両方の難しさ

2-1. 新聞記事は長くても1,000字程度

新聞記事といえば、1行12文字です。長文でも70~80行=1,000字前後の長さが一般的です。著者の方によれば「短い文字数で要点をまとめ、興味を引きつつ事実関係を正しく伝える」のはかなり大変で、文章は短いほど難易度が高いそうです。
新人時代は先輩からの厳しい赤入れを受ける日々だったようで、文章力の基礎を叩き込まれたとのこと。

※ここは私自身も研究職時代、レポートや稟議を書いたときに先輩から赤入れをされて学んだ経験があるので、“短文ゆえの難しさ”にはかなり共感します。

2-2. ブログは長文を書く訓練に

いっぽうで、ブログは文字数制限がないぶん、どうしてもダラダラと長くなりがちです。しかし、著者の方は別ジャンルの情報発信をブログで続けていた経験があり、「新聞とは違う形式に慣れていたからこそ、長文を書くことにさほど抵抗はなかった」と語っていました。
実際に私も著者のブログを拝見しましたが、プロの記者らしく見やすい段落構成と、情報の要点が明確に示されていてとても読みやすいです。

ポイント:新聞が得意とする「短く要点をまとめる力」 ブログで培う「ボリュームのある文章運び」 これらを両立できると、読者にしっかり伝わる文章が書けるようになる。


3. 徹底リサーチ──地元図書館から国会図書館、そして電話調査へ

著者の方は、地元図書館に目的の資料が見つからないときでも、遠方にもかかわらず国会図書館に通い、数日間かけて古い文献を漁り続けたそうです。その際、「怪しまれないように」というコミュニケーション力も大切だったとのこと。新聞社時代のように「○○新聞の記者です」という看板は使えないからです。
ただ、「正直に“○○の歴史に興味があって調べている”と説明すれば、多くの方が協力してくださった」とのことです。
さらに電話取材で関係者を地道に探し当てたり、現地で聞き込みをするなど、まさに「粘り強い調査力」が発揮されています。

ポイント:肩書きがなくても“丁寧な説明”と“熱意”があれば、意外と情報は集まる。粘り強く足を運び、電話で話し、必要ならば追加で文献を探しに行くという地道さが、作品を支える「信頼感」を生む


4. ブログから一歩進む“出版”という形

4-1. 電子書籍ならではのメリット

ブログやSNSなどのプラットフォームは誰でも気軽に発信できますが、「一つの形にまとめて読み物にしたい」と思うなら、電子書籍(Kindle)は非常に有力な選択肢です。私自身も電子書籍を出版した経験がありますが、特に以下の点が魅力だと感じています。

  1. 個人でも出版のハードルが低い

  2. 紙の書籍より短期間かつ低コストでリリースできる

  3. 後から更新・修正がしやすい

著者の方も、ブログで断片的に情報を発信していたころより、「本としてパッケージ化して読んでもらうほうが、伝わりやすい部分も多い」と話していました。全体像を意識して書かれるだけでなく、ストーリー性が読者を惹きつけるからでしょう。

4-2. ペーパーバックで“お礼”を形に

Kindleで電子書籍を出版した後、ペーパーバック(紙の本)版を作成して取材協力のお礼に渡せるのも大きなメリットです。著者の方は調査中にお世話になった方々に、当初はブログ記事を印刷したものをお礼として渡していましたが、ペーパーバック化によって実際の“本”をプレゼントできるようになったそうです。
「形が残るとやっぱり喜ばれる」「親せきに渡せる」との反応で、年配の方、紙の手触りを重視する方には特に好評だったとのことです。

ポイント:ブログやSNSで情報を蓄積 → 電子書籍で体系化 → ペーパーバックで“実物”として手渡し この流れができると、多様な読者層にリーチ可能


5. 創造力・発信力・コミュニケーション力がこれからの時代を切り拓く

元新聞記者の方の話から見えてくるのは、「やりたい・生み出したい」という熱意こそが創造の源になり、それを世の中に届けるためにはコミュニケーション力と発信力が欠かせないということです。

  • 「好きなテーマにずっと没頭できる」熱意が創造力を引き出す

  • 「自分の見つけたことを誰かに伝えたい」という思いが行動を加速させる

  • 「肩書き」に頼らなくても、丁寧に説明し思いを伝えれば協力者は現れる

  • ブログ・電子書籍・ペーパーバックなど複数の媒体を使うことで、発信が拡張する

これは、私たちが今後どんな分野で活動していくにしても大きなヒントになるのではないでしょうか。特にインターネットがますます身近になるなか、自分の興味を突き詰め、それを”伝えるスキル”がある人は、より豊かなチャンスを得られるはずです。


6. ぜひ読んでみてほしい!元新聞記者の電子書籍の魅力

最後に、今回インタビューした元新聞記者の方が出版した電子書籍をご紹介します。(2025/2/25から48時間限定で、無料DLセールとのことです!)

  • 有名ミステリー作品の“舞台”や“歴史”を徹底リサーチ

  • 地元図書館や国会図書館、現地調査で見つかった資料や証言

  • 新聞記者ならではの取材アプローチや文章力が光る一冊

この本を読むと、「あの小説にこんな裏話があったのか!」と驚くと同時に、著者の粘り強い調査力や発想力がリアルに伝わってきます。まさに創造力・発信力・コミュニケーション力がどのように掛け合わさっているのかを知るうえで格好の教材ともいえそうです。電子書籍はもちろん、紙の本も選べるので、興味がある方はぜひ手に取ってみてください。


まとめ:熱意をカタチにし、発信で広げる

「やりたい・生み出したい」という純粋な思いが、大人になっても行動を支える原動力になる。元新聞記者の方の経験を振り返ると、そんなメッセージが浮かび上がってきます。

  • 新聞記者としての短文執筆力 × ブログでの長文執筆

  • 粘り強いリサーチ力 × 丁寧なコミュニケーション

  • 電子書籍化 × ペーパーバックという多面的な発信

これらが相乗効果を生み、多くの読者の興味を引き寄せる作品が完成しました。もし「ずっと気になっているテーマや趣味がある」「もっと深く掘り下げたい分野がある」という方は、小さくブログやSNSでの発信から始め、ある程度形になったら電子書籍として世に出してみるのはいかがでしょうか。形として出版することで、新たな出会いや反応が得られるかもしれません。

熱意×発信力=未知の可能性。
この方の挑戦は、私たちにも「やりたいと思ったことをやってみよう」という勇気を与えてくれます。ぜひ、その一歩を踏み出してみてください。

元新聞記者、穴切史郎さんへのインタビューはXにて公開しております。期間限定ですので、お早めにおききください!


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