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太陽光発電所の格付けと安全性。そして生物多様性

環境ビジネスオンラインに以下のような記事があった。太陽光に関して設備や法的デューデリジェンス、ハザードや発電量などを検査・評価してランク付けし、価格査定するものらしい。

まず、私、ハミングの太陽光発電所に関する考え方は、山林や丘陵地を大規模に開発する方法で建設することは反対という立場である。

太陽光発電所はスケールメリットの点から大規模である方が収益の面から有利であることは間違いない。
しかし、発電所を整備するために大規模な開発を行うことで、生物多様性の喪失につながる事例が後を経たない。

そのような中、令和2年から太陽電池発電所もアセスの対象となった。第1種事業は出力4万kW以上以上であればアセスの対象となる。
そして先日、埼玉県に建設が予定されている案件に関して、見直し意見が環境相より出された。

これは一歩前進であるが、法アセスの基準にかからない規模であればこの網にはかからない。

大規模太陽光発電の開発では土地が大きく改変され、土砂崩れの発生を招くということが問題となっており、過去にもこれが原因の一端となった災害が発生している。

このような災害を引き起こしてしまう可能性を有する、大規模太陽光発電所の開発に否定的なのであるが、私は別の理由を持っている。

それは生物多様性の喪失である。
このような太陽光発電所が設置される場所は、往々にして生物多様性が豊かな場所であることが多い(以下のような事例。ただし、この計画は撤回された)。

生物多様性の保全は世界的には重要視されつつあり、この視点を持っていないと投資先として不適格と判断され、企業の存続に関わる。
しかし、そのような意識がとても低い日本ではこのような視点を持っている企業は非常に少ない。

ただし、この生物多様性を正しく評価することは非常に難しい。難しいというよりできないと言った方が正しいのかもしれない。外部不経済の内部化は永遠の課題となると考えられる。

さて、話を太陽光発電所の格付けに戻す。
上述のように生物多様性の評価は非常に難しい。しかし、この視点を取り入れられないと的確な判断はできない。

果たしてエクソルの事業は格付けとして機能するのであろうか。私は懐疑的に捉えている。
しかし、このような事業に生物多様性の視点を上手に取り入れられればとても意義のあるものとなるだろう。自然環境保護はこのような事業に積極的にアプローチすべきである。(最後はよくわからないまとめ方となりました)

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