2022年8月28日(日) トラヴァーズSデー予想(日本時間)
トラヴァーズSとそのアンダーカードから2レース、そしてデルマーのパットオブライエンSの予想を投稿します。
AM2:55 フォアゴーステークス(G1)
サラトガ5R ダート7ハロン
◎3.Jackie's Warrior
○5.Cody's Wash
サラトガは昨日に大雨が降り、昨日の芝レースは全てダート変更、そのダートもいわば泥んこ馬場といえるようなひどい馬場だった。現在は晴れたようだが、今日も第2レースが芝からダート変更となったように馬場はあまり回復していないという前提で考えたい。
トラヴァーズSデーのアンダーカードにはグレードレースが5つ組まれている。そしてその中でも一番最初に行われるフォアゴーSには、ダートのマイル未満で現役最強と呼ばれるJackie's Warriorや、5月のウェストチェスターS(G3)と阪神S(チャーチルダウンズ・リステッド)を好パオーマンスで連勝したCody's Wash、昨年は11月までFlightlineと並びベイヤー指数でトップだったBaby Yoda、前走モンマスカップS(G3)で2着のPipelineなどが出走してくる。
ここは本命◎Jackie's Warrior、対抗○Cody's Wishと順当に決まりそう。Jackie's Warriorはここ3戦で圧倒的な競馬が続いており、死角がほぼ見つからない。Cody's Wishも重い馬場だった前々走ウェストチェスターSがスーパーパフォーマンスだった。一応馬単は裏目も抑えておくと安全かも。(買えない)
AM4:52 H.アレンジャーキンスメモリアルS(G1)
サラトガ8R ダート7ハロン
◎6.Jack Christopher
3歳スプリント・マイル路線の重要レースであるアレンジャーキンスSに、今年は3歳最強格と噂されるJack Christopherが出走してきた他、アムステルダムS(G2)でワンツーのGunite・Accretiveや、前走コロニアルダウンズのブラックタイプレースを好パフォーマンスで優勝したConagherなどのメンバーが揃った。
予想の方では◎Jack Christopherが一強の様相か。前走ハスケル招待Sは距離が長かっただけでなく、馬場も超高速馬場だった。今回は得意の7ハロンへ短縮に加え、馬場も渋っている。一気の条件良化で圧勝を期待したいところだ。2番手以下は混戦過ぎて総流しが的確に思える。
AM5:32 パーソナルエンスンS(G1)
サラトガ9R ダート9ハロン
◎2.Search Results
○1.Letruska
▲5.Malathaat
古馬牝馬重要レースである今年のパーソナルエンスンSは専らアップルブロッサムS(G1)の再戦といった様相で、そのオグデンフィップスS(G1)で優勝したClairiere、古馬牝馬最強格と名高いLetruska、昨年のケンタッキーオークス(G1)優勝馬Malathaat、昨年のエイコーンS(G1)優勝馬Search Resultsとここまでの4頭はオグデンフィップス出走組。もう1頭最低人気Crazy Beautifulもグレードレース3勝やG1レースで連対経験のある強力な馬である。
◎はSearch Results。前々走オグデンフィップスSの逃げは同日に行われたFlightlineにも比肩するようなバカ逃げともいえるペース(しかもこちらの方が距離は長い)で、これではさすがに粘れない….と思いきや少差の3着まで粘ったという実に強いレース内容で、多少ペースが落ちればあっさり逃げ切りの場面があって全くおかしくない。前走のモリーピッチャーS(G3)も楽々の完勝で、その勢いも買いたい。
○Letruskaも前走は大敗だったが、少しペースさえ落ちれば再度有力候補に浮上する。オルティス兄弟で同じ負け方を2回(BCディスタフ・オグデンフィップス)しており、さすがに鞍上も学習するはず…?
▲Malathaatはハイペース・ミドルペースなんでもござれで、とても器用。抑えておきたい。
AM6:05 ソードダンサーステークス(G1)
サラトガ10R 芝12ハロン
◎3.Broome
○6.Gufo
▲5.Rockemperor
アメリカ芝12ハロン路線ではブリーダーズカップターフを除くと最重要といえるレースで、ここは昨年の当レース優勝馬で前々走マンハッタンS(G1)でも優勝したGufoや、昨年のサンクルー大賞(G1)優勝馬Broome、前走ユナイテッドネイションS(G1)で優勝したAdhamo、一昨年の優勝馬でG1・4勝馬のChannel Makerなど豪華メンバーが揃った。
ここは◎Broomeの実績上位をそのまま信頼しても良いだろう。前走のキングジョージこそ6頭中4着に敗れたが、馬場不問・小回り得意と条件は揃っている。BCターフでYibirと僅差2着まで来ているという事実も重い。
○Gufoは昨年の勝利で適性は折り紙付き。こちらも馬場が湿った方が良いと思われ、前走より条件は好転すると見る。
▲Rockenperorは差し脚が魅力で、追い込みの効く現在の馬場では抑え必須だ。
AM6:44 トラヴァーズS(G1)
サラトガ11R ダート10ハロン
※AM4時頃予想変更
◎1.Cyberknie
○7.Early Voting
▲6.Epicenter
(変更前は◎Epicenter○Zandon)
「ミッドサマーダービー」と呼ばれ、3歳戦では三冠競走の次に重要とされているレースである。
今年はケンタッキーダービー(G1)・プリークネスS(G1)連対し前走のジムダンディS(G2)でも完勝を収めたEpicenter、プリークネスS勝ち馬Early Voting、アーカンソーダービー(G1)とハスケル招待S(G1)優勝馬のCyberknife、ブルーグラスS(G1)優勝馬など3歳の有力どころが集まった。
今年は馬場悪化が予想されるため、タイムのかかる馬場でも実績のある馬を上位にとりたい。であれば前日に雨が降ったケンタッキーダービー連対馬◎Epicenterと、当日に大雪が降ったブルーグラスSの優勝馬○Zandonと印を打ちたい。
Cyberknifeは重い馬場のアーカンソーダービーを勝っているが、前走のハスケル招待や4走前のアローワンスからも本来は高速馬場のほうが向いているはずで、今回は見送り。また、同様にEarly Votingも高速馬場向きと見る。
Artoriusは持ちタイムで他の上位人気勢と相当な差がある。注目のニューカマーだが、ここは厳しいと考える。
※AM4時頃追記※
遅い馬場になると考えられていたサラトガダートだが、レースが始まるとかなり高速馬場であった。予想も一転して高速馬場が得意だと思われる◎Cyberknife、○Early Votingを本命・対抗と変更し、Epicenterは▲の評価とする。この3頭間では僅差で、ボックス買いしたい。
AM10:02 パットオブライエンステークス(G2)
デルマー9R ダート7ハロン
◎8.Speaker's Corner
○4.American Theorem
▲3.Restrainedvangence
サラトガ裏開催のG2だが、今年のカーターH(G1)優勝馬でベイヤー指数1位のSpeaker's Cornerや、前走のビングクロスビーS(G1)を素晴らしいパフォーマンスで優勝したAmerican Theorem、今年のハリウッドゴールドC(G1)2着馬のDefuned、昨年の当レース2着馬で2020年のBCスプリント(G1)2着馬のC Z Rocketなど、ほぼG1といったような面子が集まった。
◎は西海岸において抜群のパフォーマンスを見せているSpeaker's Cornerで盤石だろう。前走はメトロポリタンハンデ(G1)でFlightlineにコテンパンにされたが、西海岸の7ハロンではまず負けないはず。
○American Theoremは短距離路線にシフトしてから別馬のようにパフォーマンスが良くなった。ベストは6ハロンかもしれないが、7ハロンのここも十分許容範囲だろう。
▲RestrainedvengenceはこのメンバーでML最下位人気になるような馬ではない。距離短縮となるが、最後方付近から一気の追い上げを期待したい。