Cookpad apk #3に行ってきました
Cookpadさんが主催するAndroid関連の技術に関する交流会です。
私は前回の# 2を含めて2回目の参加です。
発表された資料は以下のURLで公開中です。
とりあえず登壇で発表された3つについて所感を交えつつ紹介します。
15分でわかるEnvoy Mobile
Service Meshの実装の一種であるEnvoyがつい最近モバイルアプリでも使えるようになったよという話
Service Meshって?
→アプリケーションと代わってネットワークを制御する技術
マイクロサービス化によって個々のアプリケーションは単純化するが、全体としては複雑になる(アプリケーション同士の関係性が複雑化するため)
その関係性を観測しやすくし、接続の安定性を高めるためにService Meshを使う
Envoy Mobile
→クライアントからも含めて繋げられて観測できるようになる
ローカルに建てられたEnvoyサーバー経由ですべての通信を行う
EnvoyはC++で書かれてるので、Androidで動かすにはJNIを仲介する
現時点だと…
v0.1.xは実用段階になってない(build工程が多くて辛い、公開してるsoファイルが100MBある、Androidライフサイクル無視してサーバーが生きてる、など)
ただHTTP/3対応予定などモダンな通信規格に対応したいという開発者の情熱はあるので、今後に期待!
課金ユーザを増やすためのInAppBilling定期購入の活用事例
友人の山下さんの発表
「皆さん、お金って知ってますか?実はめっちゃ便利なんですよ」
Androidの課金機能は、Googleが提供するIn-App-Billingを使う
課金には2種類ある
①買い切り課金(ソシャゲの魔法石とか)
②定期課金(cookpadはこちら)
②は、フリートライアル機能も提供されてる
→フリートライアルは有料会員増加に効果抜群!
いつもは1ヶ月フリートライアルだけど、期間限定で3ヶ月にしたいなど、個別でフリートライアル期間を設定・管理する際は、Defer(課金の延期機能)を使用する
→ただ、これだとあくまで延期機能なので、Google Play上では通常通り1ヶ月無料と表示されてしまう
個別で説明は必要
解約にも2種類ある
1.自発的解約(自分の意志で解約する)
2.非自発的解約(クレカや口座の残高不足で、課金が続けられなかった時の解約)
→2のユーザーを拾いたい
効果的な救済方法
非自発的解約者に猶予期間を与えて、課金が止まってることを知らせる
期間を延ばすと結構効果あり
AndroidアプリのminSdkVersionを21にしてから1年経った話
Androidアプリを作る上で必ず考慮しなければならない、minSdkVersionの話
cookpadさんの技術ブログでも紹介されてる↓
minSdkVersion=16から変えた理由
・WebViewの挙動がおかしくなる(それ専用のSlack絵文字が作られるほど)
・Android5から追加された新機能を使いたい、など
16→21に変更すると、12.6%のユーザーがアプリを使えなくなる
minSdkVersionを上げることによるメリットなどを社内ブログや会議で説明して、経営層に了承を得た
古いバージョンのSDKも無効化した→サポート向上
「minSdkVersionは定期的に上げたほうがいい」(至言)
懇親会
Android Qにちなんで、Quesoというチーズを使った料理が出ました。
安直にキッシュ出るかな?と思ってたので、流石料理の会社です。
全部美味しかったです。
感想
終始和やかな雰囲気で進んでました。
発表テーマはかなり新しい技術あり、Android開発あるあるもありでかなり充実した会でした。
また開催される時は応募します!
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