女神と書いてTWICEと読む。
あれはコロナ渦初のゴールデンウィークだった。
どこにも出かけることができない連休中、わたしは家の布団に潜り込んだまま涙を流していた。
今やドームを満員にする大スター・NiziUのオーディション番組「Nizi Project」(通称:虹プロ)をHuluで視聴していたわたしは、10ほど年下の少女たちの熱く清い闘いにいたく感銘を受けていたのである。
とりわけ、結果的にメンバーとして選ばれたマヤちゃんから目が離せなかった。
女優さながらの表現力を誇りながらも、歌も踊りも美しくこなし、かつ母のような優しさと生粋の関西人のような面白さをその身に共存させる、石川県産の白鳥。
一瞬にしてメンバー入りをわたしに確信させた。(一体、誰目線なのか)
そして、マヤちゃんを見つめたままNiziUの物語が中盤に差し掛かるころ、ことは起こった。
もう少しで餅ゴリならぬJ.Y.Park氏に歌と踊りを披露する緊張で震える虹プロ少女たちの前に、アイドルグループTWICEのサナとモモが現れたのである。
なんだこの美女たちは。
一瞬にしてわたしの視線をさらっていった。
まるで発光している。
人間か。人間であり得るのか。
もはやTWICEという生き物としてカテゴライズしてほしい。
虹プロ少女たちの可愛らしいあどけなさが手伝ってか、ふたりはまるで後光がさしたかのように輝いていた。
スタイルや顔、肌…どれをとっても、おなじ女性として、悔しさすら感じない程の圧倒的美。
ふたりの女神は、オーディションを評価するために来たという。
憧れのTWICEを前に、緊張しながらも嬉しそうに歌い踊る虹プロ少女たち。やさしく見守るサナとモモ。
人ごとながら夢のような展開だ。
気もそぞろにその回を見終わってすぐさま、iPhoneに「TWICE」の5文字を打ち込んだ。
すると…なんと、サナやモモと同じ輝きを放つ人間がまだ7人もいるではないか!
はて。。。神よ、TWICEメンバーの生まれた1995年から1999年の間に、なぜそのように本気を出したもうたのか。もう少し遅く生まれていれば、わたしもおこぼれを貰えたかもしれない。
戯言はさておき。
虹プロにTWICEという女神が降臨したその刹那、わたしにとって初めての「推し」が誕生した瞬間であった。
TWICEの華やかなビジュアルに心奪われたわたしは、完璧に揃ったダンスにも魅入られ、彼女らのMVを見漁った。
更にリアリティショーを見れば、キャラクターまで推せるではないか。。ひとりひとりが可愛らしく、人柄まで良いTWICE。
そんな粒揃いの彼女らが、仲良しこよしで有名なことを奇跡と呼ばずしてなんと呼ぶ。
TWICEに出会ったそのときから、つまらなかったゴールデンウィークが文字通りゴールドになり、心ときめく毎日が始まった。
ありがとうTWICE。
ありがとう虹プロ少女たち。
ありがとうJ.Y.Park氏。