~ハムスターぐらし~ 飼い主のつぶや記.。oO ロン毛の貴公子、プータ式ハムライフ
2022年〇月〇日の記
我が家にプーちゃんというスペシャルなハムスターがいる。
プーちゃんは正式名は「プータ」だ。
キンクマのゴールデンハムスターで、ちょっと珍しい魅惑のロン毛くん。
私たちは、そのなりのせいもあり、プーちゃんをハムスターと認識し切れてないところがある。
そして、彼自身もたぶん自分をハムスターと思ってないようだし、また「僕は特別だよ」みたいな雰囲気が本人からも出てる。
すねたり甘えたり、気分屋なプーちゃん。
一方ではこだわりが強く、悠々自適、そのハイレベルな生活嗜好は貴族さながら。
彼の感覚からしたら、たぶん私達人間と自分はそう違わず、少し姿かたちが違うしサイズがデカいだけといった、そんな捉え方ではないかと思う。
だから、人間には物おじしないで、用事がある時はぐいぐいやって来る。
ダッコできない時は、たんに本人が気ノリしない場合。
手乗りを厭わない…どころか、人の身体を遊具のごとく、手足からクライミングして、背中もお腹も行けるところは練り歩く…そういったエクササイズに主のボディは活用されている。
また、彼のハムスターっぽくないところには、寝具のこだわり、食のこだわり、遊び方のこだわりにも伺える。
好きでないお皿、敷物、オモチャは使わない。
また遊ぶ時も彼独自の、他のハムがやらないような遊び方をしたりする。
気に入らないハウスでは、決して寝てくれない。
それくらいなら、野良寝をするのを選ぶ…といった徹底ぶりで、彼の気に入るハウスに落ち着くまで、5回ほどいろんなハムスターハウスを購入しては撤去となり、他のハムへ回っていった。
最終的に気に入って貰えたのは、木で作られた6角縦長の物入れ箱だったのだが、これを千枚通しで数か所空気口の穴をあけ、横倒しにして中にたっぷり床材を敷いてあげ、ログハウスっぽくしてみた。
彼にはコレがなかなか良かったみたいで、散歩前後にその木の屋根に上がっては寛ぐ姿も見られた時、私達もようやくホッとしたものだった。
好きでないフードについては、容赦なくペッと床に捨てる。
プーちゃんは、ハム皆が食べるコオロギのクッキーには近付きもしない。
ペレットだけではイマイチなようで、ナッツやフルーツを入れないと、なかなか食が進まない。
しかし、お気に入りのエサは素早くくわえて運び込み、邪魔されない場所でこっそりとお召し上がり。
これまた、彼は自分がガツガツ食べてる様子を見られたくないようなのである。
そんなプータ、なにやら写真や動画に撮影されるのも、あまり好きじゃないようだ。
むやみにスマホを向けると、それに気付いたとたん、顔を背けたり影に隠れたり、それも出来ないときはフリーズする。
遊んでいる時に遠目からズームで撮るのは出来るのだが、正面からハンサムなお顔を撮ろうかな~とじっと構えると、狙ったようにピタリと止まり、撮影者を困らせる。
プータはまるで「僕だってプライバシーや肖像権ってもんがあるのさ、やすやすと撮らせないよ」って言うかのように…キミ芸能人かい?
もちろん時にはやんちゃしたり、はしゃいだりもするのだけど、基本的にお行儀よい、どこか落ち着いた様子で、テンパったり荒ぶったりする姿をあまり見ない。
このような彼の、ある意味ストイックですらあるライフスタイルより、私たちはプータのことを雅号「ロン毛貴公子」と呼ぶ。
たまにプーちゃんと一緒に過ごしていると、何かワンちゃんとでも遊んでるように錯覚することもある。
毛がふわふわでプードルみたいからの「プー」だったが、どちらかというと、ポメラニアンかマルチーズの手のひらサイズ…という方がしっくりくるかな。
モフモフの身体をポンポンと跳ねさせながら走りよってくる姿は、まさに犬が駆けてきて飛びついてくるような、あんな感じで可愛かったりする。
ちなみに、いつかベッドの上にあがって来た時なんか、他のハムほど違和感なく馴染んでいるプータを見て、こうしてずっとそこでお休みするのか、いつか夫婦の間に川の字になって寝るのかと、髣髴とさせられたくらい。
このように、彼は基本的には自分の好きなもの、好きな状況を追求し、それが叶わなくても妥協せず、それだったら、寝ないし、食べないし、スルーする…そんな贅沢さを貫くのも貴族みたいだ。
パールちゃんもちょっとそういった上品なところはあったし、好き嫌いもあったけれど、プーちゃんみたいにトコトンやる程ではなかった。
あ、そういえば🐹💓
このプータとパールちゃん、一度だけ対面したことがあったっけ。
あの時プーちゃんは大きなハムランで遊んでて、たまたまパールちゃんも同時に小さいハムランで遊ばせてて、そのサークルがちょうどとなり同士にあった。
得意のジャンプでハムランの塀をポンっと飛び越えたプータ、パールちゃんの前に降り立った。
パールちゃんは自分よりも大きい毛むくじゃらの怪物を見て、恐怖におののき、チューチュー!!! と悲鳴を上げた。
プーちゃんは、あれ、こんな小ちゃな子がいる…白いお譲さん、はじめまして…ん?嫌われてるみたいですね、ボク何かしましたか?…みたいにパールちゃんを見ながら佇んでる。
この場合プーちゃんをさっさとダッコで移動させ、デリケートなパールちゃんには気分を落ち着かせる慰めのオヤツをあげたりして、嫌なことを早く忘れるようにした。
ふつう絶対会うことがない別種な2匹、ちょっとだけ似てる同士の組み合わせ、そんな不思議なハプニング。
あれこれ飼い主泣かせの貴公子くんだけど、プータは一見わがままに見えて、実は相手を思える優しい子だ。
このパールちゃんの件でもわかるように、相手に攻撃的な態度で威圧したり、面白半分で近づいていったりしない。
私はそれは、プータの思いやりなんだと思っている。
プーちゃんはマイペースではあるが、無関心ではない。
きちんと周りの空気を読み、状況をわかっていて、選択式に興味を持ったり、スルーしたりしている。
以前こんなこともあった。
プリくまのキンちゃんがハムランで遊んでいて、そろそろプータと交代させようとしたときにも、まだ若いキンちゃんは天真爛漫、なかなか遊びをやめないで駆けまわっていた。
その時にプーちゃんは何となくキンタに譲ってあげていたというか、早くボクも出せ出せ~!みたいな素振りもなく、キンちゃんが遊び終わって帰ってゆくまで、ゆったり自分の場所で過ごしていてくれた。
そんな年下思いのアニキ肌みたいなところも見せてくれたので、私はいたくプータに感心した。
よく機転が利くというか、忖度とでも言おうか…それがまた人間みたいな賢さで、そうして、その場をうまく収めるのが、さすが貴公子の懐の広さと余裕。
それだから、ついつい私は「プータさま、ははぁ~!_(._.)_♡」って気持ちにもなってしまう。
最高に小粋な暮らしっぷりを見せてくれる、ほんとに他にお目にかかれないような、ナイスガイなハムちゃんなのだ。
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🐹これからハムスターを飼おうとしてる皆さんへ🐹
★ハムちゃんは小さくて可愛いいけど、ぬいぐるみやオモチャじゃないよ。れっきとした皆さんの家族の一員としてお迎えしてあげてね。
★お子様だけではお世話は難しいよ。餌代だけでなく、生活用品とか、時には医療費も必要だから、必ず大人の協力が必要だよ。
★ハムスターは普通のネズミとも違うんだよ。砂漠のある外国からきた日本の気候には適さない、とても繊細な哺乳類だから、飼う前には必ず飼育のお勉強が必要だよ。
★ハムスターは親離れした時からは、基本的には単独飼育だよ。多頭飼いは縄張り本能が出てくると命がけのケンカになるし、メスとオスが一緒にいると飼い切れないくらい子供を産むよ。
★ストレスにも弱いから、ハムちゃんを長時間さわってはダメだよ。
★ハムちゃんと遊べるのは夜だよ。ハムスターも睡眠は大事だから、昼間はしっかりと良く寝かせてあげてね。
★出来る範囲で、ハムちゃんの本来の習慣や本能に寄り添うように、ハムちゃん自身のペースに合わせて、ふれあい遊んであけたら喜ぶよ。
★ハムちゃんはとてもキレイ好きだから、お掃除はきちんとしてあげてね。日中は避けて、夜の時間帯にしてあげてね。
★一年中24時間エアコンなどでの温度調整が必要だよ、その電気代は節約しないでね。
★ハムスターの1日は人間の1週間くらいに値するよ。だから、少しでも様子がおかしい時は迷わず獣医さんへ連れてってあげて。一時間でも早い、早期発見・早期治療が大事だよ。
★ハムスターは病気を隠して元気に振る舞う動物だよ。だから、毎日よく観察して、気が付いたら直ぐ対処してあげて。そうしないと、明日にはもうお空に行ってしまうかもしれないんだよ。
★ハムちゃんの寿命は平均2~3年と短いよ。動画でバズらせようとして、あまり無理なことをさせないでね。限られたその時間、ハムちゃん自身が望むことを尊重してあげて。
★ハムちゃんは飼われた時から、その飼い主さんに全ハム生を預けるんだよ。ハムちゃんにはあなたしか頼れるお友達がいないよ。そのハムライフを大切にしてあげてね。
🌸🌸🌸最後にもうひとつお願い🌸🌸🌸
もしハムスターを探してペットショップに行く前には、是非こちらからのハムちゃんのお迎えも一度、ご検討をよろしくお願い致します(m..)m✧✧✧良きご縁がありますように。
【一般社団法人ハムメディア】
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