1st single『いちご』セルフライナーノーツ
4月20日(水)1st solo Single『いちご』をリリースしました。
売春の隠語【ホ別いちご=ホテル代別・セックス15000円】。
“いちご”という言葉が持つ可愛らしいイメージとは別の表情に惹かれて、今の私が感じている存在価値について作品にしました。
こだわりや人物紹介をしていきます。
①アレンジ
アレンジャーは徳本和宏くん。
対バンしたときに知り合って、とにかく彼のつくる音楽が好きでMCも面白くて打ち上げ苦手な私がライブ終わりに進んで残ってお話しした。
私の音楽も人間もちゃんと見てくれてる人。
当時はバンドだったけど解散して、今はソロで音楽をアップしてくれてる。未だに音楽をやめないでくれて嬉しい。
たぶん本人は覚えてないと思うけど徳本くんが言ってくれた「えあちゃんは誰も傷つけない人」「男前だよね」て言葉が、そういう人間でいようって今も思わせてくれる。
ラブレターみたいなオファーをして、ラブレターみたいなアレンジが返ってきた。
徳本くんがこだわってくれた部分。
・メロディがとても良いので、それを邪魔しないように気をつけていてた。
・とにかくメロが良いので何度もリフで使った。やりすぎだったかもしれない。
・「知らないでしょ?私の名前も」とかナイスだった、歌入れしてから更に進化した曲だと思う。
弾き語りで送った『いちご』を聴いて歌詞もメロもすごい褒めてくれて、世界観を引き出してくれて、というよりより一層強い世界観を創り上げてくれて、やっぱ天才だ〜と思った。
“知らないでしょ?私の名前も。”のとこは最初綾波レイが“他に何もないもの。絆だから。”て言ってて、よしセリフ考えよ〜てなったけどレコーディングギリギリなってもすごい悩んでて間に合わず、結局ミックス始まった段階で録りました。
②ミックス、マスタリング
担当してくれたのは向啓介さん。
破滅ロマンスの1st EP『極彩色で葬式を』で出会ったエンジニアさん。
レコーディングをしたことがない私に歌を録る楽しさを教えてくれた人。
「こういう歌い方できる?」とか色々提案してくれて、それに応えるのが楽しかった。
褒められて伸びるとか怒られて伸びるとかあるけど
私は期待に応えるのが大好きなので期待されて伸びるちゃん。
向さんは会っていない間も本当にずっと私と破滅ロマンスのことを見ていてくれていた。
だからソロで絶対向さんにお願いしたかった。
今回も歌詞をちゃんと読みながらミックスしてくれて「刺しにくるね〜」とか言ってくれる。
音楽以外のカルチャーの話も富んでいて、いろんな引き出しを持っている上に根本的に人間として面白い方なのでいろんな話をしながら楽しく進めていきました。
特にウィスパーボイスを巧くつかってくれていて、私の我を出しすぎず一つの街に溶け込むようなミックスをしていただけました。
『いちご』は徳本くんのアレンジと向さんの相性がすごく良かった音源なんだと思ってます。
がちでヘッドフォン推進。
音が最高に気持ちいい。
性的な意味じゃないのと、性的な意味でも。
③アートワーク
撮影は安定の夕さん。
基本スタイリングやセットは私が決めるけど、
ポージングは90%夕さんに任せて撮影します。
楽曲を繊細に視覚的に表現してくれるサラリーマン。
モデルは破滅ロマンスMusic Video『つめたい雨、やさしい君』でW主演を努めてくれたしらいさん。
また私の創作に関わってくれたことが嬉しい。
『いちご』という楽曲は、ダークな煌めきにエロチシズムを感じさせる外側で覆われています。
しかし、中身は純粋なんです。
そもそも真っ白じゃないと何かに染まれない。
アートワークでは根本的な純な部分を表現したかった。
白いユリの花言葉は純潔、無垢。
さらには自尊心、誇り、甘美などの意味も持っています。
そこに“価値”を忍ばせました。
しらいさんには可愛らしさと同時に気高さを感じます。
そこを引き出したい気持ちで、赤のワンピースにゴールドのアクセサリー、エネルギーと気品を持ったスタイリングにしました。
不安定な心を持った『いちご』を、“しらいちゃん”というブレない孤高な存在が支えてくれている。
アートワークも含めて『いちご』を楽しんでもらえると嬉しいです。
都合よく扱われたり自分は不必要だと感じたとき、
寂しいけど強がりたい夜に『いちご』が寄り添ってくれますように。
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