1st EP『助演女優賞』セルフライナーノーツ
8月24日(水)。
Vo.梅星えあ1st EP『助演女優賞』を
配信リリースしました。
去年の6月からEPリリースに向けて動いていました。
長いようで、あっという間。
とにかくずっと制作していた。
予定たてるのも連絡とるのもいろんな人を動かすのも苦手。
でもこだわりがあって、やりたいことが多い。
私一人でリリースに至るのは無理でした。
シングルのアートワークは私がモデルの子へオファーしたのち、カメラマンの夕さんが連絡を取ってくれてスケジュール調整、撮影日の決定など進めてくれました。
各アレンジャーも同じく。私がオファーしたのち、そのあとの連絡は全部Ba.RYにやってもらいました。
ミックス、マスタリングを手掛けてくださった向啓介さんが1st Single〜9月5日(月)2マンLIVEまでのスケジュールを立ててくれました。
本当に多忙な中、私が直前で何かやらかしたり言い出したりするのを見越して納期前日も空けておいてくれたり。携わる人が増えると精神的に疲弊してしまう私に配慮しながら作品がより良くなるように、お知り合いをご紹介していただいたりと全面的な協力をしてもらいました。
さらにレーベル、OWL POPのお力添えがありました。
私は創作に関してはさらに神経質になってしまうため、毎回質問していたけど担当の西方さんはずっと親身になってくれました。
完成したのはアレンジャー、４名の
鬼ジャンルレスEP。
1曲目『OLになりたかった(仮)』
ボカロPの胡乱リユくん。
軽快でポップな雰囲気にダークさが見え隠れする、
電子音とロックなバンドサウンド。
原曲のスケール外の音を使っていたりするので不穏な空気感を纏っています。
思いっきり感情的なボーカルを出せるアレンジ。
ボカロをいれてみるとか何パターンもアイディアをくれました。
Cメロはリユくんの提案で新たに歌詞を書き下ろしました。
たぶんわけわかんないですよね。難解。
考察待ってます。
ドラムは元帥君(いつかの空蝉)、ギターはスーパーさったん(IRIS MONDO)、ベースはRY(破滅ロマンス)。
アレンジの中で最も激ムズで特にベードラ、かなり苦戦しながらがんばってくれました。
２曲目『いちご』
徳本和広くん。
一曲目の激しさを一旦、落ち着かせる、
気取らない洒落感があるビートが心地良い楽曲。
深夜に一人、賑やかな街の灯りに照らされるような孤独感。
強すぎず、弱くなりすぎずなボーカルを意識しています。意志はあるんですけどそれが不安定なんですよね。
徳本くんのセリフいれようっていう提案のもと生まれた、「知らないでしょ、私の名前も」。
最高です。
地に落とされるようなCメロの歪みがお気に入りです。
３曲目『助演女優賞』
鷹觜力哉(YUMEGIWA GIRL FRIEND)。
哀愁漂うイントロからの疾走感あるバンドサウンド。『いちご』からのギャップが凄い。
深夜の街から家に帰り、化粧を落として眠り、
起きて外にゴミ捨てにいくと秋の冷たい風が肌に触れるような。
落ちサビのボーカルとBa.RYのベースラインの相性ばっちりなところが精神的なバランスを表現している感じ。
一つの作品を上映している感覚なのでボーカルに私自身の感情は映さないようにしています。
ドラムは元帥君(いつかの空蝉)、ベースはRY(破滅ロマンス)。
４曲目『甘い渇き』
ナガタトモヤ(ex.破滅ロマンス)
身も心もすっぴんな状態になりながらも、強がる切なさをローなポップさで隠したり、引き出したりしてもらいました。
精神年齢をぐっと引き下げて、背伸びしているボーカルを心がけています。ギリギリの高音を掠れさせて、愛情の袖を小さな指先で引っ張る。
涙が落ちて滲みるようなシンセがありながら、垢抜けなさを意識しています。
５曲目『アダルト』
こちらもナガタトモヤ(ex.破滅ロマンス)
不安定も不安も受け入れて自分で選んだ洋服を着て、再び自分らしい化粧し始めた。まだ泣いてしまうけど弱いままだけど、進むよって感じです。
遠くへ行けそうな力強さがあるバンドサウンド。
それでも時々泣き出しそうなギターが私を子どもにします。
他の楽曲に比べて一、二小節ごとくらい結構刻んで歌い方を変えています。
エンジニアの向さんに「別人みたい」と言われました。褒め言葉というより単純にボリュームに差があるのでミックスめっちゃ大変ってことだと思っています。
ギリギリ、メロにハマるコードに変えられているのでハモがハマらず苦戦しました。
そこで再びスケジュールを調整して向さんのご紹介でキーボーディストのゴトウダリョウタさんにコーラスアレンジにご協力していただきました。できあがったのはすごい難しいハモラインで、歌うのが大変で全然できなくて悔しくてレコーディングのときに泣いた。その時だけだけど変なコードに変えたナガタにイラついた。
ドラムは元帥君(いつかの空蝉)、ベースはRY(破滅ロマンス)。
徐々に加速していくバンドサウンドが清々しいです。
６曲目『バニラ』
ミスったら頭からやり直しの一発録り。
総計、6時間？７時間くらいかな。
何テイクかは忘れた。
ナガタに何回も付き合ってもらいました。
ラストを飾る、弾き語り。
部屋の中であなただけに歌っているようなミックスをしていただきました。
EP『助演女優賞』アートワークは私、梅星えあ。
そして撮影は夕さん。
シングルからEPまで“キーフラワー”が登場します。
1st『いちご』百合
2nd『甘い渇き』カーネーション
3rd『OLになりたかった(仮)』アルストロメリア
4th『アダルト』ガーベラ
各楽曲、アートワークに込められた想いはそれぞれのセルフライナーノーツをお読みいただけると嬉しいです。
EP『助演女優賞』は薔薇です。
花言葉は本数と薔薇の状態、組み合わせによって変わります。
そこも好き。
赤の薔薇に白を組み合わせると「結婚してください」だったり。
三本の薔薇の蕾に一本の開花した薔薇だと「あのことは永遠に秘密」とか。
では、一本の赤い薔薇に包丁は？
私の音楽が届いたあなたの思う花言葉にしてください。
梅星えあ、自分史上最高の表現。
1st EP『助演女優賞』。
どうか、たくさんの人に愛されますように。
純粋な音楽に祈りを込めて。
˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚
❤️🔥2022年9月5日(月)❤️🔥
梅星えあ1st EP Release Party
春ねむり＆破滅ロマンス
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