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春日 うらら(元ハムミミ)
2021年9月9日 18:05
ハムちゃん先生は京都の街を移動する機会が増えたので、交通手段を考えていた。人間と同じように京都市バスや地下鉄に乗ってもよいのだが、迷子のハムスターと間違われて捕獲される恐れがある。なるべく人間に目をつけられないように移動したい。さて、どうしたものか。考えてみた。1.ルンバを改良して乗ってみたルンバに乗って移動すれば、京都の街がお掃除されてピカピカ。一石二鳥だと思っていた。しかし哲学の
2021年8月27日 22:59
迷って進めない方背中押します。そう書かれた張り紙が街の掲示板に貼り付けられていた。ここは天使突抜二丁目。京都には風変わりな名前の土地が多く存在する。その中でもとりわけ目立ってロマンスなのがこの場所だ。ハムちゃん先生はこの日、西洞院通りを南に向かって歩いていた。四条通りを過ぎて、もうすぐ五条通りに着きそうな時だった。ものすごいスピードで白い何かが背後から走り去った。あやしい
2020年12月15日 18:42
一匹のハムスターが鴨川に向かってボソッと言った。「こんな仕事やってられるかっ」そうつぶやいて、GPS機能付きの社用首輪を鴨川に投げ捨てた。これは、ロシア政府から日本に送り込まれた秘密兵器、ハムスターのスパイの物語である。ハムタコスキーはGPSを首につけられ、日々監視されている。潜入中の企業から技術や情報を盗み取り、報告するだけの生活に嫌気がさしていた。「ハムスターはよく回し車
2020年12月10日 18:49
人間には計り知れない世界。それは案外、身近な場所に存在する。たとえば、京大附属図書館の書庫地下3階。ここに小さなちいさな研究室がある。これまでに、誰からも探されることのなかった本。それだけが集められた本棚。読まれずに眠っている本と本の隙間に、一匹のハムスターがいて、ひっそりと人間の研究をしている。彼はアンビエント国が日本へ送り込んだスパイ動物。アンビエント国は、ハムス