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フロー効率を重視しすぎず、チームの成長をバランスよく行うことで筋肉質な組織へ進化させる💪

こんにちは、すべての開発組織の生産性を上げたいhamです。
こちら、開発生産性 Advent Calendar 2024の17日の記事です。

ソフトウェア開発において、「フロー効率」は重要な指標の1つです。これは、作業がどれだけスムーズに無駄なく流れているかを示す指標であり、多くの場合、高いフロー効率は良いこととされています。
しかし、過度にフロー効率を重視することで、チームの成長を阻害し、結果的に組織全体のケイパビリティを低下させてしまう可能性があることがあります。

過度なフロー効率重視の落とし穴

フロー効率を追求するあまり、得意なメンバーに得意なタスクばかりが集まる状況が生まれることがあります。
これは一時的にはアウトプットの最大化に貢献するように見えますが、長期的には以下のような問題を引き起こします。

スキルの偏り

特定のメンバーにしかできないタスクが増え、属人化が進みます。これは、そのメンバーが不在になった場合のリスクを高めるだけでなく、他のメンバーの成長機会を奪うことにも繋がります。

苦手意識の固定化

苦手な分野や経験が少ない分野に挑戦する機会が失われるため、苦手意識が解消されず、いつまでも「苦手」なままになってしまいます。これは、個人の成長を阻害するだけでなく、チーム全体の対応力不足に繋がります。

不得意領域に挑戦

では、どうすれば良いのでしょうか?答えは、あえて慣れていないメンバーに不得意領域を任せることです。これは一時的にアウトプット量の低下を招く可能性がありますが、以下のようなメリットがあります。

スキルの多様性向上

チーム全体のスキルセットが広がり、属人化を解消することができます。これにより、特定メンバーへの依存を減らし、チーム全体の安定性を高めることができます。
また、メンバー間で技術領域に対する共通理解が深まり、より建設的な議論が可能となり強固なチームワークを築くことができます。

成長機会の提供

新しいことに挑戦することで、メンバーは自身のスキルを向上させ、自信をつけることができます。これは、個人の成長を促進するだけでなく、チーム全体のモチベーション向上にも繋がります。

筋肉質な組織への進化

筋肉質なチームとは、特定のタスクだけをこなせるだけでなく、様々な状況に柔軟に対応できる変化に強いチームです。フロー効率を重視するあまり、このような筋肉質なチームを作る機会を失ってしまうのは、長期的な視点で見ると大きな損失です。

重要なのは、フロー効率とチームの成長のバランスです。短期的なアウトプットだけでなく、長期的なチームのケイパビリティ向上を意識し、積極的にメンバーの成長を支援していくことが、結果的に組織全体のパフォーマンス向上に繋がります。

おまけ

私が所属しているファインディでは開発チームのケイパビリティを向上させる取り組みを推進しています。
2024/12/19のお昼の時間にはこのテーマでイベントを開催予定です!お時間ある方はぜひご覧ください。

また、ブログなどでも取り上げているのでご興味がある方はご覧ください!


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