一番憧れているのは母親ということにやっと気が付いた
箱入り娘かもしれない私
私の母親
こんな大人になりたい
箱入り娘かもしれない私
小さい頃から、親のいう事を割とよく聞くタイプだった。
そして、一人暮らしを始めても、電話をするたびに、親に今日あったことを報告していた。(親から報告するように言われていたわけではない)
一人娘ではないのに、私は箱入り娘だと思う。
大学一回生の夏休みに、一人で山奥の比叡山延暦寺に行った。
そうすると、「一人で神社とか行くのやめたら」と言われたので、そんなこと言われるとは思ってもみなかった私はびっくりした。
その後一年間ほど、母親に電話のたびに報告することが続いた。
しかし、ある時、「母親は私がのびのびと冒険するのをあまりよく思わないだろうし、このまま母親のいう事を聞いていたら、自分は何もできない」
ということに、やっと気が付き、報告するのをやめた。
親のいう事は絶対だと思っていたので、ダメと親に言われたらダメと思っていたが、その分自分の頭で判断するということを私は忘れていたのかもしれない。
いかにも両親が嫌がりそうな一人旅をしているときなど、ちょうど母親から電話がかかってきてひやひやしたものだ。
しかし、自分の頭で判断する、親には報告しないことを覚えたことで、日々の生活が豊かになった気がする。
私の母親
私の母親についてどんな人物かをここに記そうと思う。一言でいうと、
ストイックキャリアウーマンといった感じだ。家庭と仕事の両立をバリバリしている。
まず、平日は5時30起床。
これは、いつ残業になってもいいように、また仕事で疲れた後に晩御飯を作るのは手間などの理由があるが、朝のうちにその日の朝、昼、夜3食の家族分のご飯を作る。
その合間に、父親と二人で洗濯物を干す。
そして、ご飯を食べて、服に着替えて仕事へと向かう。
9時から17時まで バリバリと働く。
大まかな仕事内容は、”水害などがおこったときのために、ダムを作る必要があるが、そのダムを作るための土地を買い付ける”という人々が安全に暮らすためにめちゃくちゃ大事なお仕事をしている。
私が小さい時は、この後保育園に迎えに行くという工程が必要になるw。
家に帰り、ご飯を食べて、次の日のお仕事に備えて、早めに寝る。
彼女は、掃除が大好きなため、休みの日でも朝からずっと掃除をしている。
家族だからと言って、その人の全てが見えているわけではないので、私から見た母親は、本人から見えている自分の5分の1くらいかもしれないと思う。
こんな大人になりたい
私は、ここ一年くらい母親に反抗していた。
母親みたいに生きたいし、なりたいのになれそうにない自分を見て、本当は母親に反抗しながらも憧れているのかもしれないということに気が付いた。
子育てを頑張る、仕事をフルで頑張る そのどちらかをやるだけでもきっとすごいことなのに、ダブルで両立しているのだから、言葉が出ない。
母親のいう事はいつも正論というか客観的に見て正しく感じる。
「子供を産んで、子供を育てながら、フルで働いて家事もするってめちゃくちゃ大変なことなんよ。今学生で時間がたっぷりあるうちに、自炊をしたり、家事を頑張ったりするんよ。せっかく一人暮らしなんだから。」
この言葉を聞くたびに、耳が痛くなるが、自分に照らし合わせたときに、どんな言葉よりも刺さる。
母親も父親も、勉強よりも仕事よりも大切なのは家事や掃除などの生活面で、生活面ができていれば、うまく物事が回るという考えを持っている。
今の自分はどうだろうか。
子供も育てていないし、フルで毎日働いているわけではない。
それを加味しても、こないだたまたまバイト終わりに夜の23時から鍋を作り始めた自分に感動したくらいだ(苦笑い)
また、洗濯物も一人で住んでるんだから毎日干すわけでもないのに、干すまでに「洗濯物干さなきゃ」と思いながら普通にドラマやアニメを見だしたりする(苦笑い)
自分のためのご飯を作るのでさえ、一苦労だ。
母親は、フルで働いているのに何品も何品も栄養バランスたっぷりのご飯を作るタイプだった。
一人暮らしということもあるのかもしれないが、私が料理をするときは、たいてい一品で力尽きる。
コンロが一つしかないという言い訳をしたくなるが、これが2つあったところで自分はもう一品作ったのかと疑念も浮かぶ。
母親みたいな母親になりたくても、これは雲行きが怪しい。。。
多分、本当に母親みたいな母親になれたかの真価が試されるのは、フルで働き始めたときや、子供が出来たときなのかもしれない。
完璧に母親みたいになろうとするのは、しんどいし、自分の性格や性質に合っていない気がするが、6割がた母親くらいならできるかもしれない。