日本の価値を上げる。

2024年ももうすぐ終わろうとしてますが、
今年はあまりにも激動で、実は今年最初で最後となるnote。
(来年はもっと頑張ります!)
なので、気合を入れて書いています🔥

2024年は私たちにとって、飛躍の年となりました。
顧客満足度は99.2%、NPSも+38.9%と、NOT A HOTELをご利用頂く皆さまに喜んで頂けた事が何より嬉しく思っています。
結果として、今期は3Qまでの契約高で170億円(約25%が海外売上)と前期を大きく上回る成長を続ける事ができました。

そしてNIGOさんやスノーヘッタなど、多くのクリエイターの皆様とのプロジェクトも公開し、大きな反響を頂いています。

<NIGO×NOT A HOTEL の六本木メトロハットの巨大看板>

さらにWeb3の取り組みではIEOを実施し、『すべての人にNOT A HOTEL を』というミッションに少し近づく事ができました。
これらは間違いなく、2025年以降の大きな弾みになると確信しています。
一方で、目の前の課題や数字を追うのではなく、長期でNOT A HOTEL がやるべき事はなんなのか?を考えさせる一年でもありました。

青島が教えてくれた可能性

NOT A HOTELの原点となったのが、僕の地元でもある宮崎の青島です。かつて観光地として栄えていたものの、観光客の減少に伴い廃墟化が進むホテルが増え、地域の未来は決して明るいものではありませんでした。その状況を見かねた宮崎市が土地活用のプロポーザルを募集したのを機に、私たちは青島に「NOT A HOTELをつくろう」と動き始めたのです。

<NOT A HOTEL建設前の状態。大きなホテルの廃墟がありました>

プロジェクトを発表してからは正直「本当に青島で成功させられるだろうか」と不安もありました。しかし蓋を開けてみると、ありがたいことに物件は完売。多くの方に青島のファンになってもらえたと思っています。

<ビーチ沿いが緑豊かな場所に>

そして何よりも驚いたのは、開業以降、下がり続けていた青島の地価が2年連続で県内1位になったことです。たった6室しかない小さな施設が地域のブランド価値をわずかながらでも押し上げた―この事実は、私たちが提供する価値の大きさを改めて実感させてくれました。

<2022年の開業以降地価が上昇。2023年から宮崎県内の地価上昇率1位に>

青島はさらに敷地を拡張し、第二期の販売もはじまっています。地元が賑わっていく機会を、自分達でつくれる事を本当に嬉しく思います。

<青島第二期計画>

まだ知られていない日本の宝を掘り起こす

青島の成功は、思いがけないご縁をもたらしました。ある日、広島県三原市の岡田市長が、まだ設立から3年ほどしか経っていない私たちを訪ねてくださったのです。「ぜひ三原にもNOT A HOTELをつくってほしい」と。私は三原を知りませんでしたし、当初はそれほど魅力を感じられなかったのも事実です。でも実際に現地を訪ねてみると、一目惚れするほど美しい景色が広がっていました。

<ビャルケ・インゲルスが設計したNOT A HOTEL瀬戸内>

そしてその美しさを最大限に活かす建築を実現するため、世界的建築家ビャルケ・インゲルス氏も設計コンペに参加頂き、プロジェクトを手がけてくれることになりました。地元の方との出会い、土地の持つポテンシャル、そしてクリエイターの力。その三つが交わることで、新しい価値が生み出せる、そう感じることができました。

<建設中のNOT A HOTEL瀬戸内>

振り返ると、青島と同時期に開業した那須や北軽井沢、そして今年オープンする水上も、いわゆる“超メジャー”な観光地ではありません。けれど、そこには誰もがまだ気づいていない潜在的な魅力が眠っています。NOT A HOTELはそうした地域に進出し、デザインや体験を通じて、その場所のポテンシャルを引き出していくことを使命と考えるようになりました。
もし私たちが、まだ見ぬ日本の宝を掘り起こして世界に示すことができたなら――。地域の価値が高まるだけでなく、日本全体のブランドを押し上げていける可能性があると思っています。

新しい才能との掛け算

日本の中にある宝物ものような土地を見つけるのと同時に、一緒に日本の価値をあげていく新しい才能を発掘したい、とはじめたのがNOT A HOTEL DESIGN COMPETITIONす。

<ファイナリストの皆さんと>

第1回目となりますが、世界23ヵ国から620作品もの応募を頂きました。40歳未満の若いクリエイターに絞った国際コンペティションで、賞金1,000万円に加えて、実際に販売され、実際に建つというのが特徴です。記念すべき第一回目の最優秀賞にはイタリアのMohamed Hassan氏が選ばれました。本当に素晴らしい作品で群馬県嬬恋に建築されていきます。

<Mohamed Hassan Elgendy氏、Nahed Zmeter氏による「NATURE WITHIN」>

このコンペティションを開催して、多くの若き才能が人生をかけて挑んでくれてる姿を見て、この会社をつくって良かったと心から思えました。
このコンペティションは毎年開催していきますが、若い才能が日本の魅力を最大限に引き出してくれると信じています。

2025年、新たな驚きを

そして迎える2025年。私たちは、さらに新しいプロジェクトを発表予定です。この数年間で日本各地に1,000億円以上の投資を行う計画です。「なぜそんな場所に?」「まさかのクリエイターと?」と、きっと多くの方に驚いてもらえると思っています。

もう直ぐ設立5年。まだまだ未熟な会社ではありますが、目標は大きく、NOT A HOTELは「日本の価値を上げる」という新たなミッションを掲げて、これからも挑戦を続けます。地域、建築、アートが融合し、まったく新しい価値が生まれる瞬間を、楽しみにしてもらえたら嬉しいです。

本年も本当にありがとうございました。
2025年もどうぞよろしくお願い致します。

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日本の価値を一緒に上げていく、仲間を募集しています!!


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