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福島の沿岸部って今どんな感じ?

こんにちは、浜旅コミュニティプロジェクト事務局のいくみです。今回は福島の沿岸部についてあまり知らないけれど知りたい方向けに私が知っている福島県沿岸部の状況について書きます。

私は東京に25年ほどいて、震災時は東京でした。福島に知り合いはいなかったので、福島のことを知るときはメディアを介して。そのため情報収集の仕方が分からなかったのもあり、どんな街で何が起こっているか、現地の人の想いや事実を知ることが難しいなと思っていたのを覚えています。

今回は今浜通りを舞台に旅づくりを行う事務局のスタッフとなり、この1年で浜通りには20回以上50カ所ほど行きました。初めて知ることもたくさん、私の様に知らないけど知りたい人に知ってほしいこともたくさん、来てほしい場所もたくさん、そして伝えたい想いがある人もたくさんいることに気が付きました。

ただ、知りたくてもどんな感じかを聞きにくい…全然違うこと聞いちゃったらどうしよう、相手の気に障ったらどうしよう…と遠くにいる人ほど聞きにくいと私は思います。

この記事では、実際どうなの?私って僕って、浜通り行ったらどうやって周遊できるの?そんな疑問を持つ方に、私が知っている情報を共有します。

1、常磐線は全線開通しています!!

まず、電車で来る人も多いと思いますが、福島の海沿いを走る常磐線は2020年の春に全線開通しています。それまで不通区間があり、東京から仙台までは一部通れない区間があったのですが、約2年前にすべて開通しました。

そのため、上野駅から乗れば特急でも鈍行でも列車に乗って浜通りにたどり着くことができます。

2、帰還困難区域があります

たまに、やっぱりまだ浜通りは入れないエリアあるの?と聞かれるのでお答えしますが、帰還困難区域はあります。

10年経ち、立ち入り禁止が解除されたエリアや住むことができるようになったエリアはだいぶ増えてきました。しかし、残念ながら住むことはおろか立ち入りさえできないエリアはまだあり、多くの人の生活のあった場所も10年前のままになった場所もあります。

帰還困難区域は、福島第一原子力発電所の事故により放射線量が高いという理由の場所もありますし、除染した土を保管しておく場所として中間貯蔵施設をつくったため、そこも予約なしでは立ち入れません。また、事故からだれも管理ができなかったためインフラが整っていなく整備が必要という理由もあります。

現地に行けば立ち入り禁止の柵があったり警備の方が立っているのですぐわかるとは思うのですが、線量が高かったり作業用の車が行き来する場所でもあるので柵の外であっても長時間の滞留などは控えましょう。

その一方で、現在帰還困難区域が一部ある浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、葛尾村の中には、立ち入りができるエリア、生活が徐々に戻ってきていてすでに暮らしがあるエリアもあります。それぞれのフェーズでたくさんのひとが尽力していますので、ぜひ訪れてみてください。

3、まちづくりが進んでいます!

最近は12市町村に移住したら交付金などがもらえるなどという話もありますが、その文言だけでなくてぜひその12市町村の「顔」を見てほしいです。震災で避難せざるを得なかった地域ですが、それぞれの町の特徴を生かし、まちづくりが進んでいます。

たとえば、川内村

川内村は沿岸部から少し山に向かったエリアにあります。あぶくま山系の一部、とても「田舎らしい」空気のゆったりした自然いっぱいの村です。そんな川内村ではトライアスロン大会が開かれたり、住民の声を反映した宝探しのワークショップが行われたり。

大きな自慢の自然をバックに村づくりをする様子…私も参加したい!と思うような素敵な村です。

たとえば、楢葉町

人口がとても増えていると聞く楢葉町。現在は6割近くの住民数まで戻ったらしく、生活しやすそうな町です。全国の大学生がインターンに来ていたり、そういう縁から移住をされた方の話も聞きます。

若手の活力の合わさって活気のある町、そんなイメージです。(個人的所見)

たとえば、浪江町

津波の被害も大きかった浪江町。現在は海の近くのエリアである請戸地区にある柴栄水産さんが地元の魚を売っていたり、請戸小学校が震災遺構に登録されたり、町の中心部には道の駅なみえもできました。

道の駅なみえはとってもにぎわっていて、フードコートもおいしくてGOOD、大堀相馬焼の体験ブースがあったり、あの無印良品さんも入っています。様々なまちづくりが進む浪江町、飲食店もたくさんあるし宿泊施設も再開してきました。泊まるなら浪江町、そんなイメージです。

4、何で回るのがベスト??

まずは、車をおすすめします。浪江駅や富岡町にはレンタルできる車もあります。特に海側だけでなく川内村や葛尾村も行きたい!というアナタは、車を用意しましょう。

自転車もあります!レンタサイクルをおこなっている市町村もあるので、足腰に自信があってその町内の周遊などで大丈夫な方は自転車もありかも。

本数は少ないけれど、バスもあり!公共交通機関の電車とバスは、本数が首都圏と比べると少ないですが、あります。住民の足なので平日などや朝晩の運転が多いですが、より浜通りのことを知りたいのであれば、この選択肢もありだと思います。

5、こちらの浜旅旅コースのチラシもどうぞご参考に!

2022年2月ごろ発表予定の旅コースのチラシ。現在浜旅コミュニティプロジェクトではみんなで5つのコースをつくっています。チラシがあれば浜通り初心者の方も土地勘がない人にも浜通りを回っていただけるかと。ぜひチラシを片手に浜通りを周遊ください👍

↑2022年2月更新。チラシを載せています。ぜひご覧ください!

(ちなみに、Topに選んだ画像はペンギン。双葉町で愛されたお店の名前です。とある場所にて営業が再開されています。あえてどこかは書きませんので、興味があったらぜひ調べて訪れてみてくださいね…ふふふ☺)

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