対話の重要性に気づくまで

2020年、年明けに何か新しいことを始めようと思った。
思い返してみると、何やら中国で怪しげなウイルスが蔓延しているなと思っていたが、当時はあまり心配してなかったことを思い出した。

仕事も丸10年を迎えて、今後のキャリアについて考えてたこの時期に、私が着目したのは、『対話』というキーワードである。

インターネットが普及してからというもの、情報のやりとりは効率的となり、コモディティー化した反面、人と人とがリアルにつながるモノ・コトの価値が高くなっていると感じていた。つまり、人と人とのつながりを積極的につくるサービスが重要になると漠然と考えていた。

一方、会社に所属していて思うのは、周りにいる社員がそのポテンシャルをうまく発揮できていない、またはモチベーションが下がった状態で働いているという危機感である。失われた30年を超えて、不確実性の高い令和時代、社員を活かす企業しか生き残れないことは自明である。

そんな時に一つの仮説として閃いたのが、『対話』の可能性である。今後自動運転、テレワーク、5Gなどによって、人々は家の中での時間を過ごすことが多くなると予測され、現在よりもさらに人とのつながりを持ちたくなるはずだと考えた。また会社員としても、効率的な仕事によって、雑談などのコミュニケーションを排除され、心のオアシスが必要だとも考えていた。

そんな思考と2020年の始まりという意識も相まって、ある対話を実践する会に参加した。その時に感じたのは、対話によって、自身の漠然としたモヤモヤ感がなくなったという感覚である。さらに、驚いたのは、zoomというシステムを使って、離れた場所の人と、大きな支障もなく対話が成立するという体験である。

この体験は二つの重要なことを示している。

①対話を通じて、これまで得られなかった感覚(安心感、達成感など)を提供できる

②テクノロジーを活用して、離れた人とも対話をすることができる

以上の経験から、オンライン上で行う対話(オンラインミーティング(MTG))を仕掛けてみようと思い立った。以降の記事では、その実験結果等について共有していきたい。

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