コミックシティで絵のアドバイスを貰った話
hamarinです。先日初めてコミックシティに行ってきました!出張編集部目当てです。
マンガのアドバイスではなくて、絵のアドバイスを貰うために行ってきました✨お目当てはりぼんとnoicomiでした。
イラストもOKのところもあるので、出張編集部はこまめにチェック☺︎
色々編集部を回った感想をまとめると「絵描き目線」(自分)と、(絵は描けないけど)絵のお仕事を発注する「編集部目線」は全然違うんだなあといった印象でした。普段はコミティアの出張編集部で作品を見てもらっているのですが、やはり今回のコミックシティ出張編集部でも同じことを感じました…。
なぜかというと、自分が絵を描いていて「これ描くの苦手だな、上手く描けないな、難しい…💦」と思ったところではなく、むしろ自分が描いていて「ここ描くの楽しいな〜好きだな〜」と思って描いているところを指摘されることがほとんどだったからです。
苦手意識がないし、むしろ好きだから
まさかそこが課題だとは思わなかった
ということが度々ありました。描いていて楽しいし、筆が乗るのでそこを描くのが得意だとすら思っていたのです(恥ずかしい)
ではなぜ、そんな齟齬が生まれてしまったのか私なりに考えてみました。
これは私の価値観なので、絵描き全員には当てはまらないかもしれませんが、絵描きの自分の感覚でお話しします。
私は整っているもの、バランスが良いものを「美しい」「キレイ」と感じます。これが絵を描くときの基準になっています。間違ってはいないのかもしれません。
ただ、商業でイラスト(もしくはマンガ)のお仕事をしたいとなると「リアリティ」というものが必要になってきます。
このリアリティというのが、時に泥臭さ、普遍的なもの になることがあります。
例えば、学校の背景を描くとします。私は素材は使わないので学校の写真集という資料を見ながら描きます。
写真集を作った人はキレイな学校をチョイスしているようです。(ほぼ新築)
写真集に出てくる学校は凄くキレイで整っているんです。机もキレイ並んでいます。年季が入っていない、教室にも人がいない。でもキレイで生活感がないんです。そういう背景だとリアリティがないのです。使い古されてボロボロ、らくがきがある、教室に担任の先生の性格が出ている。その方が絵に説得力が出ます。私は写真集をそのまま描いていました。
服のシワにも同じことが言えます。私はワイシャツにはシワがない方が「美しい」という感覚を持っています。(アイロンがけしてシワが取れると気持ちいいと思うからです)
だから私の描く絵はどの服もシワがけっこう少ないんです。でもシワをたくさん描かないと、立体感や質感(素材感)が出づらいのです。潜在意識の中で美しいに反しているから結果シワがけっこう少ないんだと思います…。
顔の表情もそうです。
この目の大きさと顔の輪郭には、この口の大きさが黄金比で整っている
だから私は表情を大きく崩した絵を描いていませんでした。
髪の毛もそうです。ワックスできっちり整えたような髪型、髪の毛の描き方をしてしまっていたのです。
私の絵は薄くて塗り絵みたいな絵なのです
立体感や奥行き、空間がないんです。整い過ぎて、嘘っぽいんです。きっと美しい・キレイが潜在意識の中にあり絵をあえて崩す、汚すということができないんです。
それがこれからの私の課題なのです。
頑張ります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。