2019年9月28日(土)のテーマ
ゴルフにおけるスイングによるボールのコントロールについて書いています。
当てにいく
前回振れるようになったと喜んでいながら全く言っていることが矛盾しているのだが。
「当てにいきます」「置きにいきます」といって美しく当てる、置けることって珍しい。私レベルのゴルファーなら特に。
目下の私の夢は”「球をコントロールした」という感覚を自ら狙って味わう”というもの。コントロールなんだから狙った通りに決まってんじゃん?同語反復。。。などという細かい突っ込みはさておき。
18ホール回って100打前後打つ私。最も無難にいってグリーン上全て2打で上がれたとして(そういうことはほぼないけど)、ショットを打つのは64回(げげ。そんなに打ってるのか)。きれいにグリーンオンなんてする方が少ないから、アプローチ18回分を引いて、普通にショットするのは46回(これも結構な回数あるな)。このアプローチという全くのコントロールショットではない普通のショットの中で、「コントロール」を体験したい。ティーショットも含めて。ただしクラブは振らなければならない。これ大事。
振ってかつ当てる。
いや。
振れるからこそ当たる。
この「当たる」を偶然に頼らない状態というのは、つまり、「思った通りに振れる」ということになるのではないだろうか?
右かかと(いや両足かな?)
ゴルフのコントロールは野球の投球におけるコントロールに似ているとも言われる。私は野球経験者だけど、その感覚は味わえていない。ただなんとなくそう言われる理屈は分かる気がする。投球のコントロールも、(1)力は入れないというか一点(指先)にピュッと力が加えられるのが理想、(2)むっちゃスローなボールでもコントロール可能、(3)素直な球筋、などなど、ゴルフの打球がもしもうまくコントロールできるというのなら、つかめているポイントや、結果として現れてくる現象に共通点があるように思われる。
コントロールする上で最も難しいのがやはり(1)。(2)と(3)はチェックポイントかな。
いくら「一点にピュッと」と言ってもそこに至れるまでの準備動作・プロセスがあるわけで、その大事な一点でのみ力が加えられるというのは、私にとってゴルフスイングにおいては至難の業。投げるのと違って棒持ってるし。
準備動作としては、ゴルフスイングにおいても下半身主導でというのはよく言われる。スローイングの場合は主導も何も右投げの場合なら左足をすっかり上げて右足一本で立ち、その上げた足を踏み込んでいって投げるわけだから、ゴルフスイングとの比較ではものすごく下半身は動く。つまりゴルフスイングではわざわざ「下半身主導よ」と言いたくなるぐらい見た目も動かないし、プレーヤーの感覚としても動作が大げさでない分、どこをどう動かすのかイメージしづらい。
正しい下半身の動かし方というのはいろんな人がいろんなことを言っているものの、プレー最中の感覚だと、あんまり動かないもの、動き過ぎない方がいい(と思い込んでいる)ものを操作するというのは相当難しい。「さあピッチャー振りかぶりまして、足が上がって、第一球を、、、」みたいなプロセスの方がイメージはしやすい。部屋でのスイング練習で色々試してみているのだけど、中々これといったコツはつかめていない。
「ぐっと一旦右足に乗って曲げた膝を伸ばす」みたいな大きな?動きだとどうしても動かし過ぎまたはその逆或いはタイミングが悪く全く安定しない。もっとちっちゃいパーツ。どっか一点に指標・始点・支点になるような部分ってないのかなー。
なぜ一点か?というと、あれがああなってそのあとこうなって、、、なんて短いスイングの間に気にするなんてまあ無理で、結果振れなくなったりタイミングがズレておかしな力の入り方、動きになってしまうので。
発想を転換して「頭を動かさない」ってのはどう?今話題のシブコもコーチに頭に手を乗せてもらった状態で振る練習してたし。野球のスローイングもコントロールする上ではイメージとしては頭あんま動かん感じがええよな。ほんでもって最後球を打つ瞬間或いはその近辺でピュッとパワーがリリースされる感じ。
「頭を動かさない」と思い込み過ぎると逆に体がかっちんこっちんになりそうなんで、ともかく左右に動かない感じを試してみた。どうしても左に突っ込んで行っているように感じていて、これがよろしくない結果が出る大きな原因では?と思っていたので。いわゆる”打ち急ぎ”というやつ。
果たして、頭が振り下ろしと共にぐっと左側に動こうとするのを抑えようと試してみると、下半身のある部分に注意が向いた。右のかかと。
振り出し前、俗にいう”トップ”の状態でここにぐっと力が溜まっている感じ。
またこれだと回し過ぎというか、右サイドにスウェイすることを防止してくれるようにも感じる。
あと「右足はまず踏む(蹴るんじゃなくて)」というのを山本道場でもUUUMGOLFでも言っていた気がするが、「踏む」ってスイング中の動きの感覚だとちょっとよく分からないんだけれども、かかとに乗った体重がそっからつま先側に幾分かでも移れば踏んだ感じに近くないか?(必ずしもかかとが浮く必要はなし。どちらかというとかかとは地面についたまんまの方が今の私の訓練(左側に動かない或いは動き出すのを我慢する)においては理想。)
下半身と上半身のコーディネーション
俗に”切り返し”と呼ばれるのもこのことかな?と考えている。
かかとに乗って回し過ぎが防げ、踏む感覚がなんとなくつかめるとしても、肝心のクラブを持った上体の動きと連動しなければ何にもならない。が。心配ご無用。
かかとにぐっと乗るのは何のためだったかというと「頭を動かさないようにする(左側に突っ込んで行かないようにする)ため」。その意識を徹底してみると、上体は下半身の動きにつられて動く。つまり、頭を中心にして、力をほぼ入れず、スッと”抜ける”ような感じで右にバックスイングのトップまで、左にも勝手に振り抜けていく感覚がある。いいぞいいぞ。
とはいえこの「下半身につられて」とか「勝手に動く」というのがクセモノで、それでいい、そっちの方がいいと分かってはいても、私たちは自我が強いのか、”勝手に”なんて信用できないみたいだ。言い換えるなら、意識して”勝手に状態”を実現しようなんて矛盾したことを思ってしまう。結果はたいてい意識と無意識の狭間で揺れ動き、安定性はそれほど上がらないということになってしまう。無意識の部分をコントロールなんてムリというか、避け難い矛盾があるのだ。先にも言ったように、どうしても”意識して”一点、できるだけシンプルなポイントが欲しい。
右足(ひょっとしたら左足も)のかかとはまだまだ諦めてはいけない。
プロの人たちのバックスイングは速い
私はゆっくり振るのが好きだ。
振るというよりもリズムかな?ゆったりとしたリズム。実例を挙げるなら今話題の選手の一人、アマの安田佑香選手のスイング。ゆったりとしていながらインパクトのところでバシーっと球に力が加わっている感じ。ええなー。引退した宮里藍さんもゆったりリズムのスイングでは有名かな?
とはいえ、女子プロであってもプロの人たちのスイングはめちゃ速く感じる。リズムが。パッと上がってあっという間にフィニッシュまで振り抜いていくイメージ。もちろんタメなんかもあるんだろうけど、スローモーションとか連続写真とかでなければ見えない。そもそもの話がタメなんてものは視覚で認識できるようなものではないのかもしれないけれど。
振り抜きの動作はさておき、始動からバックスイングのトップまでに限定して話を続けると、やっぱり速いよね。プロ。スイングスピードが、、、とかだと「そりゃプロだから」で納得できるけど、なんでああも判で押したように大多数がパッと上げる(上がる)のだろう?長年の謎だったが、ひょっとして?と思いついたことがある。
上げてないんじゃないか?
もしくは私たち素人(いっしょにするなという声も聞こえてきそうですが)がイメージするより遥かに早い段階で止めにかかっているんじゃないか?上げるのを。
試しに右足かかとにグッとくる感じを意識して早めにやってみた。「早め」というのは、始動して腕が時計の8時ぐらいまで上がったら、もうその腕たちは止めて(もしくは止めるつもりで)意識を右足かかとにグッと向ける感じ。相当早い。このタイミングなんじゃん?あの速く見えるバックスイング?
で。副産物があった。
もしも本当に腕を8時方向ぐらいまでで完全に止めたとしても、振れるのだ!要するに右足かかとにグッという感触が得られた時点で、振る態勢が整っているということなのだ!これはすごい発見だと思った。
まだまだ色々と細かい発見はあるのだけれど、スイングのリズムやタイミングの話に絞ると、プロなど上手い人たちのバックスイングが速く見えるのは、打てる態勢にさっさと入っているだけで別に速く上げようなんて思ってない。或いは、”上げる”なんて思ってないのかもしれない。
先ほど「早めに上げるのを止める」と言ったけれど、あれは「上げるのを」止めてたんじゃなくて、上体を回すためにそして逆方向に振りに行く準備のために下半身の回転(バックスイング時なので右回転)を止めたというのが正確なのではないか?
早めの準備というのはどんなスポーツにおいてもとっても大事。準備というのは動き的にはあまり目立たないから分かりにくいけど、相当早い段階でしかも素早く行われているものなのかもしれない。
明日(28日(土))に向けて
当てにいきます。芯に。
置きに行きます。フェアウェイとグリーンに。
って。
いかんいかん。。。
こうしてイメージ膨らませ過ぎてガックリくるのがオチなんや。。。
まあ失敗しても落ち込まず地道に1ラウンド続ける強い気持ちで。
大事なのは準備。
準備さえ確実に整えられるなら、きっときちんと振れて当てられる(”当たる”ではなく)はずだ。
結果はまた明日リポートいたしまーす。