不妊治療と仕事の両立
こんにちは!リンクインサイトのハマオカです。
今回は、選択肢のある働き方の一つとして、「不妊治療と仕事の両立」について、自身の経験をもとに書いていきます。
この記事を通して、不妊治療に対する理解が少しでも深まり、働き方について考えるきっかけになると嬉しいです。
さて、皆様は不妊治療にどのような印象をお持ちでしょうか。
治療費が高そう、なんか大変そう、痛そう・・・など、あまりポジティブな印象はないと思います。
また、プライベートなことなので話しづらい、気まずいというイメージもあると思います。
概ねその通りです。
実際にどのような治療をしているのか、通院頻度はどのくらいなのか・・・
わからないという方が多いと思います。
不妊治療といっても年齢や身体の状況によって様々な治療があり、さらに病院や個々の事情により異なりますが、一般的にはタイミング法→人工授精→体外受精とステップアップしていきます。
タイミング法の場合は、通院は月に2~3回ほどで済みますが、体外受精の場合は、多いときは週に2~3回通院することもあります。
採卵期は自己注射が必要な場合がありますが、来院での注射を希望するとほぼ毎日通わなくてはいけません。
そして、不妊治療の通院と仕事の両立が一番難しいところは、通院日を自分で選べないところだと思います。
身体の周期に合わせて治療を行うため、ある程度予測してスケジュールを立てることはできますが、なかなかその通りには行きません。
大事な会議や忙しい日を避けてスケジューリングしても、直前に予定が変わってしまうことがあります。
また、様々な薬を服用するため、人によっては副作用で吐き気や腹痛などがあり、通院日でなくても仕事に行けないこともあります。
自分のことで周囲に迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
不妊治療は、金銭的・身体的そして精神的にも負担がかかります。
私は、不妊治療のため約1年半ほど通院をしています。
このような状況なので、仕事を辞めて治療に専念したいと何度も思いましたが、授かるかわからないことのために仕事を辞めてキャリアを分断することへの不安から転職という道を選びました。
(詳細は、こちらの記事をご覧いただけると嬉しいです!)
現在は、原則9~17時の勤務時間ですが、通院のために勤務時間を変更することができるため、通院と仕事の両立ができていると感じています。
今のところ、8時~16時(休憩含む)まで働いて夕方通院するケースが多いです。
通院の時間を休むではなく、時間を調整してその分働くという考えで、「また休んでしまった・・・」という罪悪感がなくなりました。
(もちろん、体調が悪い場合は、無理せず休むべきですが。)
8時~16時勤務の日は、「あれ、まだ16時半なのにハマオカいない!」という迷惑はかけていますが、事前に全員にスケジュールを公開するようにしています。
柔軟な勤務時間や有給休暇を時間給で取得できる制度があると、不妊治療の通院と仕事の両立が実現しやすくなると思います。
また、いくら制度が整っていても、やはり周囲の理解と協力がなければ両立はできません。
上司や同僚としては、「あの人だけ優遇されている」「急に休まれて困る」と思うことがありますよね。それは当然だと思います。
しかし、不妊治療に限らず育児や介護・自身の病気など、いつか自分も柔軟な働き方を必要とするときが来るかもしれません。
また、特別な事情がなくても、自身のライフスタイルに合わせた働き方ができる社会になれば、多くの人にメリットがあるはずです。
そのように考えて、「まぁそういう事情なら仕方ないな」「色々な働き方があるんだな」と寛大に捉えていただけると嬉しいです。
労働者の一人として、人事の一人として、働く人も会社も幸せになれる働き方を考えていきたいと思います!