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【ドラフト】22年ドラフト候補と若手の比較・内野手編【横浜DeNA】

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今年のドラフト候補とDeNAの現選手を比較して、指名候補を挙げてみました。
今回は内野手編です。

ドラフト候補と近い世代の二塁/遊撃手

二塁/遊撃手のドラフト候補を指名するとしたら、近い世代の同ポジションの選手は以下の通りです。

牧がレギュラー・森も有望だが人数が少ない

ドラフト候補の世代だと牧が1年目からレギュラーで活躍し、高卒ドラ1の森も2年目後半から1軍で積極起用されるようになり、今後に期待が持てる世代になっています。
将来を期待できる若い選手がいて、しかも二塁・遊撃を守っているのは、他球団と比べても大きなアドバンテージと言えるでしょう。
ただ反面、20代前半の人数がかなり少なく、いくらレギュラー候補がいるとしてもこの少なさだと層が薄く、将来が不安です。

これは1軍の内野手が一塁ソト、三塁宮崎が固定されていて、二遊間も大和・倉本・柴田など30代前後の選手が定着していることも影響しているでしょう。
ただ3年後・5年後を考えると、彼らに代わる新しい内野手の台頭が必須になります。

ドラフトで指名は必要か?

人数不足による不測の事態への回避

人数の少なさに不安がありますし、現状で若手でしっかりレギュラーとして起用されたのは牧のみなので、他のポジションはもっと競争させて層を厚くした方が良いでしょう。

特に遊撃手は森の将来性に球団がかなり期待しているようで、逆に将来の遊撃手は森以外の選択肢が取りにくくなっています。

森が期待通り活躍すれば良いですが、そうでなかった場合のリスクを当然考える必要がありますし、また森が期待通り活躍したとしてもケガなどで離脱した場合に備えて、バックアップできる内野手は欲しいです。

遊撃・三塁のバックアップが可能な内野手

バックアップを考えると、森のいざという時のために遊撃を守れる選手と、宮崎が故障した際に代わりに三塁を守れる選手が欲しいところです。

二塁は牧がいて、更に他の内野手も二塁を守れる選手は多いですし、ここを意識する必要はそこまで無いでしょう。ただ、現在二塁手だとしても遊撃・三塁を守った実績がある選手なら、プロ入り後にユーティリティで起用しやすいのでバックアップとしては最適です。

年齢を考えると20代前半が現在層が薄いですし、大学生か社会人の指名が合っているでしょう。高校生は遊撃に粟飯原、三塁に小深田を2軍で育成中なので、ひとまずもう1年は様子見するはずです。

チームに合うドラフト候補(上位)

上記を踏まえて、補強ポイントに合うドラフト候補をまとめてみました。

奈良間 大己(立正大)

右投右打。小柄だが野球センスが良く何でもこなせる遊撃手
高校時代から走攻守の野球センスと思い切りの良さが評価され、スカウトからも注目を集めていた。
大学では1年春からスタメン出場し、1年秋時点で正遊撃手に定着。
2年秋に打撃成績が低下したものの、3年では春秋通じて打率3割超えの結果を残し、本塁打も記録した。
2年時までは三振の多さが課題だったが、3年になってからは選球眼が改善し四球数が大幅アップ。三振を減らして四球/三振比が逆転した。
盗塁を稼ぐ足もあって3年春秋通じて9つの盗塁を決める。
守備力は十分良く、今年のドラフト候補の中でも屈指の総合力の高い遊撃手。

平良 竜哉(NTT西日本)

右投右打。小柄だが強打俊足の右の長距離砲二塁手
大学時代はリーグ通算100安打超えを達成。二塁打21本、本塁打16本と長打も量産した。2年秋にはリーグ3冠(打率・本塁打・打点)を総なめするなどの金字塔を打ち立てた。
脚も使えて盗塁数はリーグ通算28を記録し、2年春と3年秋に盗塁王のタイトルを獲得しており、脚が速く盗塁能力が高い。
守備面は身体能力頼りなところがあるものの、俊足を活かした広い守備範囲と、高校時代に投手で140kmを投げた経験もある強肩を活かす。
大学時代にもドラフト候補に挙がっていたが、3位指名以上でなければ社会人と公言し、社会人入りした。

村松 開人(明治大)

右投左打。高打率と俊足を活かした打撃ができる遊撃手
高校時代は遊撃手、大学では二塁手として起用され、3年春からレギュラーに定着。2年秋から打撃で結果を残し、3年春秋の通算打率は.360に到達する。
大学で本塁打は1本のみだが、二塁打・三塁打をコンスタントに打てるパワーがあり、三振も少ないためバットコントロールの良さが武器。
脚が速く走塁・盗塁にも活かせていて、3年から盗塁数が増加。守備でも動きが良く広い守備範囲をカバーできる。反応の良さもあって守備面でも高い評価を得ている。
現在二塁手で起用されているが、元々は遊撃手だったことから内野全般守ることは可能だろう。

チームに合うドラフト候補(中位以降)

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