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【横浜DeNA】台湾WL出場選手成績【2023年】

今オフも開催された「2023アジアウインターベースボールリーグ」(in 台湾)

こちらにはDeNAから、小園健太・松本隆之介・髙田琢登・粟飯原龍之介・鈴木蓮の5人が参加しました。

この5人の成績と考察をまとめてみました。


小園 健太

台湾WL投球成績

4試合 2勝0敗 19回 被安打16
奪三振13 与四球3 自責点3
防御率1.42 WHIP1.00 被安打率7.58
奪三振率6.16 与四球率1.42

考察

小園は今回、全ての登板で安定した内容で結果を残し、先発としての仕事をしっかり果たせました。

この台湾WLでの成績と、シーズンの2軍成績を比較すると、全ての指標で台湾WL方が良く、特に被安打と与四球が抑えられています。
これは直球の球威が上がったことで、相手打者に粘られなくなり、球数少なく打ち取れるようになったと考えられます。

実際、小園は2軍戦終了後のフェニックスリーグから、直球に手応えを感じていたようですし、台湾の投球でも見て分かるぐらい球威がありました。

球速表示でも、この11月~12月の寒い時期に現地で149kmを計測していました。
(現地のスピードガンなので精度は不明)


小園にとって、このような結果を残せたのは良い手応えになったでしょう。

ここで得た経験を活かして、来年の春季キャンプ・オープン戦でも同じような投球ができれば、一気に開幕ローテ候補に挙がってくることも期待できます。


松本 隆之介

台湾WL投球成績

3試合 0勝1敗 4回1/3 被安打3
奪三振2 与四球5 自責点1
防御率2.08 WHIP1.85 被安打率6.23
奪三振率4.15 与四球率10.38

考察

松本は台湾で3試合に登板しました。

3試合目の投球中に途中降板することになり、以降登板が無かったことで何らかのアクシデントが発生したと思われます。

投球後に指を気にしていたことから、おそらく爪が割れたかマメが潰れたのだと思いますが、軽傷であることを願いたいですね。

投球内容はやや良くないですが、四球が嵩んだのはこの降板の直前だったので、指の異変でコントロールが定めにくかったのかもしれません。


松本は今年の2軍では投球が改善されて9試合で防御率1.29の結果を残しました。
制球がアバウトですが直球に球威があり、奪三振を稼いでいました。
シーズン後のチームの秋季トレーニングでは三浦監督から「非常に良いストレートを投げていた」と名指しで評価されていましたし、来年は飛躍する可能性が十分あります。

この台湾WLでは後味の悪い結果になってしまいましたが、春季キャンプでは万全な状態で投げて三浦監督にアピールして欲しいですね。


髙田 琢登

台湾WL投球成績

8試合 0勝1敗 8回1/3 被安打12
奪三振8 与四球7 自責点5
防御率5.40 WHIP2.28 被安打率12.96
奪三振率8.64 与四球率7.56

考察

髙田は松本と同じで今年高卒3年目ですが、ここまで2軍でもなかなか安定した結果を残すことができていません。

この台湾WLでもかなり打ち込まれる場面があり、厳しい結果となってしまいました。

しかし収穫が無かったというわけではなく、奪三振数が多くなっていて、これは2軍成績と比べてもかなり良くなっています。

映像が見れてないので三振を稼いだ球種が分からないのが残念ですが、自分の決め球をしっかり持てるようになったとしたら、この台湾WLでの経験は髙田にとって非常に有益なものになったと言えるでしょう。

来年こそ2軍で安定した結果を残し、1軍初登板の機会を掴んで欲しいですね。


粟飯原 龍之介

台湾WL打撃成績

17試合 57打席 53打数 11安打(2二塁打)
8打点 11三振 3四球 1死球 1盗塁(1盗塁死)
打率.208 出塁率.263 長打率.245 OPS.508

台湾WL守備成績

二塁手
14試合 77守備機会 33刺殺 39補殺 11併殺
5失策 守備率.935

三塁手
4試合 2守備機会 1刺殺 1補殺 0併殺
0失策 守備率1.000

考察

今年は2軍成績が伸び悩み、オフに無念の育成落ちとなってしまいました。
しかし粟飯原は来年の支配下復帰にむけて、台湾WLへの参加を決意。
主に二塁手で出場しました。

成績は今年の2軍成績と同様に伸び悩みました。
2割をギリギリ越えたところで、まだバットコントロールに課題が見えます。
こうなると長打力が欲しかったですが、二塁打が2つのみでなかなか結果を残せませんでした。

守備面でも二塁手をメインで守りましたが失策が多く、2軍で比較的安定した守備が活かせていません。
普段と違う環境なので合わせるのが難しかったのもありそうですが、こちらもまだまだ改善が必要です。

残念ながら攻守でアピールすることができませんでしたが、ある意味これが粟飯原の現在の状態だと身に染みる結果なので、この悔しさを糧に来年は全力で結果を残して欲しいですね。


鈴木 蓮

台湾WL打撃成績

18試合 64打席 60打数 17安打(1二塁打 1三塁打)
5打点 12三振 2四球 0死球 1盗塁(0盗塁死)
打率.283 出塁率.306 長打率.333 OPS.639

台湾WL守備成績

一塁手
15試合 121守備機会 111刺殺 9補殺 15併殺
1失策 守備率.992

三塁手
4試合 4守備機会 2刺殺 2補殺 0併殺
0失策 守備率1.000

考察

蓮は今年の高卒ルーキーで、プロ野球選手として初めてのシーズンを経験しました。
そのため肉体的・精神的にも疲労が溜まったと思いますし、オフはゆっくり身体を休めても良いのですが、自ら志願して台湾WLのメンバーに加わりました。

この蓮のポテンシャルの高さや向上心には驚いたファンもいたでしょう。

そしてその志願した気持ちの強さが、台湾WLでも結果に現れました。
主に一塁手としての出場でしたが、最終的に打率.280を越えましたし、2軍成績を大きく上回りました。
長打の本数が少なかったり、四球も少なかったなど課題もありましたが、ひとまず高卒ルーキーとしては十分な結果と言えるでしょう。

守備面では主に一塁手でしたが無難に守れていて、併殺にも沢山絡んで問題ない守備だったと言えます。
来年からは一・三塁手が沢山チームに加入してくるので、まず守備で差をつけて抜かれないようになって欲しいですね。

来年は攻守ともに結果を残して、まずは支配下登録を勝ち取って欲しいです。


あとがき

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