【野球】ピープルズ2勝目、巨人ドラ1発表、トレード・補強情報など
ピープルズ、1軍昇格後好投で2勝目
8/28(金)、ヤクルト戦に先発したピープルズが6回 被安打2 奪三振2 与四球1 自責点0という結果を残し、2勝目を挙げた。ピープルズは6・7月の登板ではあまり良い結果を残せず、7/22に1軍登録抹消されて以降は2軍で調整中だったが、先発の今永・平良らの離脱によって再度1軍昇格の機会を得た。そして8/20の広島戦では5回 被安打3 奪三振4 与四球0 自責点1という結果を残して1軍初勝利を掴んでいた。登板内容を評価したラミレス監督はピープルズをそのまま1軍ローテに残し、今回の2勝目に繋がった。
28日の登板では直球の球速が140km前半台だったものの、長身から振り下ろす角度のついた直球には球速以上の球威があり、変化球も決まっていて安定した投球ができていた。6・7月の打ち込まれていた時は制球が甘く入りやすかったり、四球も多くまとまっていなかったのでこの直球も活かせなかったが、8月に昇格してきて良い状態になっている。今永や平良がいない中でこうしてローテに新しく入って好投してくれるのはチームとして非常に嬉しいことで、今後もローテに定着して安定した投球を続けて欲しい。
巨人、今季ドラフトは大学No.1スラッガー佐藤輝明(近畿大)を指名筆頭に
巨人が今年のドラフト会議で近畿大の佐藤輝明内野手を指名筆頭候補としていることが、複数のスポーツ紙で公表された。佐藤内野手に対してスカウトや周囲のコメントでは「パワーは柳田(ソフトバンク)以上」「身体能力は糸井2世」と言われるほど卓越した身体能力が持ち味の選手だ。守備では三塁と外野の両翼を守り、外野のスラッガーが欲しい球団には打ってつけの選手と言える。
巨人は今季、右翼に新外国人のパーラ、左翼には途中補強のウィーラーが入ることが多く、助っ人頼りとなっていた。またセンターの丸は31歳で、代打の1番手の亀井は38歳で、外野陣の大半が外国人とベテランで構成されている状態になっている。松原(25)、重信(27)ら期待できそうな若手もいるが、レギュラーとしての実績少なく現状では不安なところだろう。こう考えれば、即戦力候補の外野手を重要視することは納得できる。
具体名を挙げて、スポーツ報知を始めとして各紙で発表したことで、1位指名はほぼ間違いないと言って良いだろう。シーズン中盤のこの時期に発表するのは異例だが、それだけ欲しい選手であることをアピールする形となった。
阪神飯田とオリックス小林慶、活路を見出すためのトレード
8月28日、阪神の飯田投手とオリックスの小林慶投手の交換トレードが両球団から発表された。
阪神の飯田投手は現在29歳の大卒左腕。元々ソフトバンクの選手で育成指名から支配下登録を勝ち取った後、2018年のシーズン中に交換トレードで阪神へ移籍。力強い直球と多彩な変化球で奪三振能力が高い投手だが、阪神へ移籍後なかなか1軍で結果を残せずにいた。オリックスの小林慶投手は現在27歳の社会人出身右腕で、最速140km後半で三振の取れるフォークやスライダーが持ち味の投手だ。1年目にはリリーフで35試合に登板するなど貢献したが、その後なかなか1軍で安定した結果を残せずにいた。
どちらもリリーフで奪三振能力が売りの投手だが、どちらも被安打数が多く甘い球を打ち込まれやすいタイプで、両球団の思惑としては調子がイマイチ上がらない投手同士をトレードすることで、環境を変えて復活を見込みたいということだろう。なかなか活躍できずにチームに埋もれるよりも、こうしたトレードで活路を見出す事は本人たちにも良いことだと思うし、前向きに考えれるトレードと言える。
ヤクルト 香川OGの歳内獲得で投手陣のテコ入れ
ヤクルトが四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズに所属している、元阪神の歳内投手を獲得すると複数のスポーツ紙で発表された。歳内は2011年に当時高卒で阪神がドラフト2位指名で獲得し、その後8年間阪神に在籍したが故障が多く、キャリアハイが2015年の29試合登板に留まり、2019年オフに戦力外となった。今季は独立Lの香川オリーブガイナーズに入団して、8/28現在で9試合 5勝0敗 64回 防御率0.42 WHIP0.53という圧倒的な成績を残していた。今季はコロナの影響でシーズン途中の外国人選手補強が難しく各球団戦力補強に苦慮しているところで、元NPBの歳内の活躍には各球団スカウトが注目していた。その中でヤクルトが他球団に先んじて、獲得することができたと言えるだろう。
ヤクルトは8/28現在、セリーグ6位で厳しい立場にいる。チーム防御率がリーグ6位で、中でも先発防御率が5位と1点以上離れるほどの差がつけられていて、この先発投手の大崩れが低迷の原因と考えられる。独立リーグで先発として安定した結果を残している歳内は補強ポイントに合致しており、歳内獲得から先発投手陣の立て直しを図りたいところだろう。歳内としてもNPBに復帰するチャンスを掴むことになり、ここからまた活躍していければ非常に良いことだ。ちなみに歳内は1度ドラフトを経て阪神に所属しているため、ドラフトを経ずに獲得可能だ。同じような形でDeNAの古村もNPB復帰を果たしている。