2022年セリーグ順位予想・DeNA編~課題はあるが今が優勝狙い目~
2022年のセ・リーグ順位予想を 球団別にまとめていきます。
今回は昨年6位の横浜DeNAベイスターズです。
昨季の成績
開幕時点から投打の主力がおらず最下位へ
昨年DeNAは6年ぶりに最下位に沈みました。
こうなってしまった要因は様々ありますが、一番は開幕時に主力が殆ど機能しなかったことです。
3・4月の成績は6勝21敗4分の成績で、結局この時の借金がシーズンの借金の殆どを占めてしまいました。
この時の先発はエース格の今永・東がおらず、外国人のピープルズやロメロも不在。
前年好投した平良はわずか2試合で登録抹消してその後トミー・ジョン手術。
このような状態でローテの頭数すら苦労するような有り様でした。
リリーフでも同様にエスコバーが不在で、打線ではソト・オースティンら主軸打者の不在となり、投打両方で戦力が足らず非常に苦しいスタートでした。
外国人選手と今永が復帰して以降は安定してましたが、今度は前半戦で酷使していたリリーフ陣が崩れ、抑えの三嶋が不安定になり勝ち星を逃す場面が増えてしまいました。
このようにして開幕後の3・4月が結局シーズン最下位を決めてしまったと言えます。
今永・東・ロメロの復帰で立て直しが見えた先発陣
投手成績は見るまでもなく殆どの指標で最下位で、リーグダントツの悪さになっています。
理由は上記での説明どおりで、先発は頭数が揃わず投壊、その煽りでリリーフも崩れたのが原因です。
ただ、先発QSはリーグ最低ですが、チーム内でもQS率の高い投手と低い投手がいて、特に今永・東・ロメロの3人はQS率50%以上になっています。
この3人は開幕時にはおらず、シーズン途中から復帰してきた投手たちですが、実力的にはやはりレベルが高いです。
反面、もう少し頑張って欲しかったのが坂本・京山・上茶谷・阪口らで、彼らがなかなか先発で6回持たずに失点してしまったことで、チームのQS率が下がっています。
今季、東・ロメロが開幕ローテ確定で、今永も早期にローテ復帰が期待できますが、それだけではなく石田・坂本・京山・上茶谷・阪口らにも昨年より良い結果を残してもらわないと、先発陣の底上げには繋がらないでしょう。
リリーフ陣も昨季より底上げの必要があります。
昨年の主なリリーフは殆ど防御率3点台以上で、2点台だったのは伊勢ぐらいでした。
全体的に不安定さがあり、今季は新外国人のクリスキーやルーキーの徳山・三浦らが加入するとはいえ、既存のリリーフ陣たちが昨季より良い結果を残さないと、成績は改善してきません。
2020年や19年は防御率2点台のリリーフが何人もいましたし、改善する余地は十分あるので、各投手の奮起に期待したいです。
長打攻勢を仕掛けることができているが、鍵は効率さ
DeNAの打撃成績は殆どリーグ上位にいますが、リーグトップの指標は長打率ぐらいしかありません。
ヤクルトと同様に打者有利な球場が本拠地なので、こちらはリーグトップの指標をもっと増やして投手陣の援護をする必要があります。
特にヤクルトとは昨年66得点も差がついていて、これを埋める必要があるでしょう。
そのヤクルトとの大きな差になっているのが、出塁率・四球数・盗塁成功率などです。
打率ではそこまで差が無く、長打率ではDeNAの方が上なのに総得点でヤクルトに負けているのは、四球数が106も差がついていることが大きな要因と言えます。
出塁が多いことはそれだけ得点のチャンスを作れていることになり、昨年のヤクルトはそのチャンスを上手く活かすことができていました。
対してDeNAは本塁打や長打を打てる打者は多くいますが、出塁を意識する打者が少なく、打線が繋がらず分断されていました。
ではどの選手で差がついているかを見ると、ヤクルト側では規定打席に載っているうちの4人(村上・山田・中村悠・塩見)が出塁率.350超えだったのに対して、DeNAも同じく4人(佐野・桑原・牧・宮﨑)が出塁率.350超えです。規定にギリギリ未達のオースティンは出塁率.400を超えているので、主力打者の出塁率に関しては実はそこまで差がありません。
となると、主力以外の選手たちの出塁率の差が大きいことになります。
主力以外の打者の出塁率を比較すると、ヤクルトは出塁率.300超えが5人(サンタナ・山崎・元山・川端・宮本)もいるのに対して、DeNAは.300超えが柴田と楠本の2人しかいません。
主力以外の打者の粘りで負けていて、これはチームとして底上げが必須です。
また盗塁数の少なさや成功率の低さも、効率的な攻撃ができていない要因になっています。
盗塁は失敗するぐらいなら仕掛けなくても良いですが、効率的な攻撃をするには盗塁ができるに越したことは無いので、今季は成功率を上げて数を増やしていった方が良いでしょう。
今季の展望
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