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【横浜DeNA】オースティンは復活するか!?

2024年の春季キャンプがスタートしました。
いよいよ球春到来ですね。
活気のある春季キャンプになることを期待したいですが、その中でも特に気になる選手が、タイラー・オースティン です。
オースティンが今シーズン1軍で活躍できるかどうかで、チームの優勝の可能性にも影響を及ぼすでしょう。


オースティンの現状

オースティンは2020年から在籍していて今年で4年目になります。
1年目は65試合に出場し、打率.286・20本・56打点の結果を残しました。
2年目には107試合に出場し、打率.303・28本塁打・74打点という更に良い結果を残しています。

これらの活躍を球団が評価し、22年~24年までの3年契約を締結しました。しかし契約後、オースティンは毎年のように故障や手術に見舞われてしまいます。
右肘の張りや手術、そして右肩の捻挫といった不運が続き、特に守備面で厳しい状態が続いていました。

現在はようやく故障から回復し、春季キャンプでは通常の練習メニューをこなしています。
しかし2年間十分に試合に出れなかったことは、大きな不安材料です。
2021年のような結果を残すことができれば、チームの打線には力強い破壊力をもたらしますが、また故障や守備に就けないとなると、あまり戦力として有効活用できません。

なので、オースティンの状態がチームに与える影響は非常に大きいです。


オースティンの起用法

オースティンの起用に関しては、打撃面のみで言えばスタメン起用で全く問題ありません。
過去の成績から3割近い打率と20〜30本の本塁打は期待できますし、チームの得点力を上げてくれるでしょう。

ただし守備が懸念です。
三浦監督がオースティンの起用について言及していましたが「ファーストがメインで、外野も守れるように」ということなので、まずはファーストになるはずです。

「順調に来てるってことなので、沖縄でスタートします。(守備は)ファーストがメインになりますけど、外野も守れるようにはしてもらいます」と話した。

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202401250001464.html

以前の肘・肩の故障や外野守備の不安を考えても、ファーストがベストな選択でしょう。

しかし、ファーストで起用すると昨年より守備力が低下する可能性があります。
昨年は守備上手なソトが主力で、代替として佐野が配置されていました。
送球が心配なオースティンをファーストがどこまで守れるのか不安ですし、レフトも佐野の固定起用になるため、外野の守備力も心配です。

なのでオースティンのファースト起用は打撃力に関しては問題ないですが、守備のリスクが高まる可能性があります。


やはり野手補強は必要?

オースティンが本当にシーズン通してレギュラーで活躍するなら、多少の守備不安はあっても攻撃面のリターンが大きく戦力アップに繋がります。
しかし、そうならなかった場合は昨年よりも攻撃力が低下する可能性が高く、外国人選手の運用にも支障をきたすことになるでしょう。

その理由を2点まとめました。

①外国人枠の使い方

外国人枠の運用について、DeNAの現状では外国人投手が4人・野手が1人となっています。
1軍登録の外国人枠が5人であるため、投手4人・野手1人で枠が埋まりますが、ベンチ入りは投手3人・野手が1人の構成となります。

具体的にはジャクソン、ケイ、ウィック、ウェンデルケンの4人の投手がいるため、ジャクソンの先発登板日にはリリーフのうち1人をベンチ外にして、それ以外の日にはリリーフ3人がベンチ入りする形で運用できます。

ただし、野手はオースティン1人であり、彼がもし故障や不調で出場しない場合は、投手を入れることができず枠が空いてしまいます。

なのでこのままでは外国人枠の有効活用が難しく、改善の余地があります。


②退団したソトの穴が埋まらない

昨年まではソトがファーストのレギュラーで出場していましたが、そのソトが退団しました。
ソトの打撃力はチーム内だと宮﨑・牧に次ぐ3番手で、おまけにファーストの守備も上手かったので、チームとしては大きな戦力になっていました。

過去の活躍などもあって年俸が上がりすぎてしまったため、オフの交渉がまとまらずに退団になってしまいましたが、できることならソトに残ってもらいたかったでしょう。

そのソトの代わりにオースティンがファーストに定着することを期待されていますが、もしオースティンがまた故障で離脱したり守備に就けない場合はソトの穴がポッカリ空いたままになります。

その場合、考えられるのは佐野をファーストで起用するか、京田・知野らをファーストで起用することになりますが、いずれにしても打撃力・守備力の低下は避けられません。

昨シーズン、チームは得点力不足に苦しんでいました。
あと1点が取れずに敗退することが何度もあり、クライマックスシリーズでも先発の東・今永が好投するも、打線が援護できずに1stステージを勝ち上がれませんでした。

この苦い経験を糧にするなら、ソトが流出した分の補強をしないことは考えにくいです。

補強するならどんな選手か?


ここから先は外国人選手補強についての考察です

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