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【横浜DeNA】期待の先発右腕、アンドレ・ジャクソン投手獲得

2024/10/12(金)、横浜DeNAはアンドレ・ジャクソン投手を獲得したことを発表しました。


ジャクソン投手は右投げの先発型でローテ入りが期待できます。
ジャクソン投手はどんな投手か、まとめてみました。


実績・獲得の経緯

アンドレ・ジャクソン投手は2021年にMLBで初登板しました。
21年には3試合に登板、22年には4試合に登板。
そして昨年の23年はドジャースとパイレーツに所属して合計19試合に登板しています。
このうち先発登板は7試合ですが、この先発は全てパイレーツ移籍後のシーズン後半からなので、直近での先発実績がしっかりとあります。

23年シーズン終了後もMLBの40人枠に登録されていましたが、昨年12月にパイレーツが別の選手を獲得したことで、ジャクソン投手は40人枠から外れてFAとなりました。

この時、ジャクソン投手がNPBへの移籍を希望して40人枠を外れたと、現地のメディアで報道されていました。
この直後に日本の複数のメディアで「DeNAがジャクソンの獲得調査」の記事を出してるので、DeNAはジャクソン投手が40人枠に入っている時から獲得に動いていたのでしょう。

現在27歳というの年齢や、年々MLBでの登板数を増やしていることを考えると、まさに伸び盛りでMLBでも主力級になれる投手です。


故障の有無

これだけの実績があると故障の有無が心配になりますが、故障・手術歴だとプロ入り前の2016年にトミー・ジョン手術を行っています。

このため2017年は全休していますが、2018年以降はマイナーで毎年20試合前後登板ができていますし、昨年はMLBで19試合・AAAで16試合に登板しているので、故障の心配は殆ど無いでしょう。


投球スタイル

ジャクソン投手は身長190cmの大きな体格で、そこから最速158km、常時153km前後の直球を投げ込みます。
直球は質が良く、綺麗な縦回転でクセが少なく真っ直ぐとノビのある球になっていて、MLBでも三振を獲れる球威があります。

変化球の球種は主に3つ。
チェンジアップ、スライダー、カーブ

この中で直球の次に多く投げているのがチェンジアップで、直球と同じ軌道から少し遅れて落ちるような球筋になっています。
そのため直球とチェンジアップのコンビネーションは相手打者を惑わしやすく、非常に有効な配球です。

スライダーもチェンジアップと似たような球速帯で、曲がり幅は小さめですがストンと落ちるようなキレがあります。

カーブは投球割合的には1番少なく、アクセント的な球種になっていますが、他の球種との緩急差が出せるので先発時は有効な武器になってくるでしょう。

これら球種を使い分ける制球力もまずまずの精度で、先発時は特に与四球率は下がるので、制球に苦しむということは無いでしょう。


DeNAでの役割・期待する成績

今オフ、DeNAはローワン・ウィック投手と、アンソニー・ケイ投手と獲得してきたので、ジャクソン投手は3人目の投手になります。
ただ、ウィック投手は完全なリリーフタイプで、ケイ投手は先発・リリーフどちらも実績がありますが活きるのはリリーフの方でしょう。
この2人に対して、ジャクソン投手は先発での実績がしっかりとあります。

なので先発で最初は先発で起用するでしょう。
DeNAは今永がMLBのシカゴ・カブスに移籍することが決まったので、主力先発が1人分空くことになります。
そこにMLBでも実績があり、更に伸び盛りであるジャクソン投手が入って今永の代わりを務めることができれば、今永の移籍分をカバーできます。

実力的には単に先発の1人というだけじゃなく、東と並ぶエース格としての活躍が期待されているでしょう。

2024年の横浜DeNAの開幕ローテ6人の投手を実績から予想すると、以下のような状態だと考えられます。

【確定】東・ジャクソン
【濃厚】平良・大貫・石田
【競争】濵口・上茶谷・森唯斗・中川颯・ケイ・小園・深沢

なのでジャクソン投手への期待はかなり大きいですし、是非チームの主力先発として活躍して、規定投球回・2桁勝利を期待したいですね。


バウアー投手への影響は?

ジャクソン投手という主力級の先発を獲得したことで、バウアー投手の残留へ影響が出るのではないかという懸念の声もX(twitter)で見られます。

この懸念については正直なところ、あまり影響がないと思っています。
元々バウアーはMLB復帰を第一に考えていましたし、現在もMLB球団との契約を獲れるよう奔走しているので、仮にDeNAに残るとしてもそれが決まるのは2月以降になるのが確実です。
下手すると開幕まで決まらない可能性もありますし、先行きはかなり不透明でしょう。

なのでこの状態でバウアーの残留のみ期待して先発を1枠空けておくのはとてもリスクがありますし、そこまで待って残留しなかった場合は大きく戦力ダウンして今シーズンを戦わなければなりません。

DeNAとしてはバウアーの残留に期待を持ちつつも、バウアー抜きでしっかりと先発を揃えて今シーズンも戦えるようにしなければならないですし、そのためにジャクソン投手を獲得したのは正しい動きと言えます。

ジャクソン投手はまだバウアー投手ほどの実績はありませんが、まだ27歳で若く、先発として伸び盛りですし、バウアー投手と同じぐらいの期待度を持てる投手です。
このレベルの投手を獲得したことで、DeNAの「バウアーに頼らない先発陣を形成する」という本気度も伝わってきますし、非常に良い補強です。


まとめ

アンドレ・ジャクソン投手の加入により、今シーズンは非常に楽しみです。
ジャクソン投手ほどの実績があり、伸び盛りの投手は普通ならまず日本に来ることは無いですし、これだけの投手を獲得したのは大きいでしょう。

これによってDeNAの先発投手陣の競争も激化することでしょう。
ジャクソン投手がどれだけ活躍するか、2024年シーズンの開幕がますます楽しみです。

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