ありがた迷惑

他人の自分に対する行為の中でも、本来は有難いはずであるが現在の状況に照らすと有難くないもの、または気遣いは有難いが行為自体は有難くないものなどを意味する語　※weblio国語辞典より引用

心を伝えたり人間関係をスムーズにするツールとして重宝する贈答品。

いい匙加減の贈答品選びは結構難しい。そんな中でもお菓子類などは比較的万人受けすると思う。

私はお菓子類は大概のものが嫌いだ。でも気持ちは嬉しいし、目で見て楽しめるものもある。戴いたお菓子は家族にわけるので家族に喜ばれる。

果物や野菜になると微妙である。渡すタイミングが重要だし、リンゴ4個以上は若干イラっとくる。スイカを3玉もらった時はうっすら怒りすら覚えた。

ダンベルを戴いたこともある。今は鍛えるタイミングではないという外出先のショッピングモール内カフェで。

丸ごとチキン、テイクアウトで2カラのカレー、全く知らないトラスフォーム可能なロボット・・・

不思議なものでこういった類の贈答品に限って戴いたことは克明に覚えている。

ありがとうございます。

これだけ言うのだから私の選んだ贈答品は誰も傷つけることなく贈った側も贈られた側も幸せになれるはずだ。

それが上部にある”けりぐるみ”だ。

コットン100％で中にはふわふわの綿だけでなくふれるとカサカサという狩猟本能を掻き立てるビニールが入っている。またたびスプレーも振りかけた。なんといっても手縫いで心もこもっていてサイズもフォルムも私の最愛の猫様にはぴったりだ。

猫様はトイレの砂をかけるしぐさをし、”けりぐるみ”からそっと距離を置いた。