不健康マウント
超高齢化社会の日本だからか私を取り巻く環境のせいか、不健康マウントされる事が多い。
「癌で入院中なんだから特別扱いするのが当たり前だ」
「脳梗塞になって麻痺が残っている そうなる前と後では人生観が変わった」
「体の不自由な人には声をかけていかなくてはいけない
それが出来ない日本という国は冷たい」
「私は90歳だからコロナウイルスが怖い
だから私の都合のいいようにしてくれなくては困る」
最近されたマウンター達からの言葉。
オトナノタイオーという名のモラハラ強要をされる社会では、この不健康マウントは最強かもしれない。
私は眉を下げそうだったんですね。大変でしたね。と同調する。
不健康マウンターは更に呪いの言葉を投げかけてくる。
「あなたも気をつけないといけないよ
誰だってなる可能性はあるのだから」
私はそうなんですね。私も気をつけないとなる可能性ありますもんねぇ。怖いですね。と、答える。
不健康マウンターは満足気に立ち去る
私が健康を過信した若者であるという設定でマウントと呪いをかけてくるのだろう。
でも私は既に癌サバイバーで、その後大病を患い1年半寝たきりだった。現在も様々な不具合がある為、痛み止めを服用しながら仕事している。収入の多くは治療費に消えていく。
よそ様に悟られないように明るく、薬の服用の際は見えないようにしている。余程深い仲の人でなければ、病気について話したりしない。話さなければいけない時も今は大丈夫だということを必ず伝える。
ましてや、あなたも気をつけてねという呪いの言葉は添えない。
身だしなみもなるべく健康に見えることを第1としている。
しかし、立て続けに不健康マウントされたので遂に逆襲してみたくなった。
すると、
「あなたはそういう病気で多分亡くなるでしょうね
病気の話などはあまりよそ様にするものではないですね」
という答えだった。
マウントは成功したと感じた。
これで不健康マウントを止めてくれたらいいけど。 不健康は精神も不健康になりがちなのでせめて私のような病気のデパートのような人間はそこだけは健康でいたいと思う。
こんな事を考えている時点でヤバいのかもしれないが。
自己満足の正義感と仕返しでスッキリしたあと、モヤモヤしたのだった。
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