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【濱西慎一】秋に行きたい!紅葉が美しいおすすめトレッキングコース3選

こんにちは、トレッキングガイドの濱西慎一です。

秋が深まるこの季節、山々は紅葉に彩られ、まさに絶景の連続。トレッキングに出かけるには絶好のタイミングです。山を愛する者として、この時期を逃す手はありません!

秋の山は涼しくて歩きやすく、何よりも紅葉が素晴らしい。そんな秋の絶景を楽しむために、今回は、私が自信を持っておすすめする「秋に楽しめるトレッキングコース」を3つ厳選してご紹介します。

どれも秋ならではの美しい景色が広がるルートですので、ぜひ参考にしてくださいね。

鮮やかな紅葉と360度の絶景パノラマ:八ヶ岳(やつがたけ)


[写真:八ヶ岳の紅葉]

まずご紹介したいのは、長野県と山梨県にまたがる八ヶ岳。

四季折々の美しい景色が楽しめるこの山域は、秋になると紅葉が一段と輝きを増します。標高2,800mを超える赤岳を中心とするエリアは、10月中旬から下旬にかけて紅葉のピークを迎えます。

八ヶ岳は秋の澄んだ空気が心地よく、遠くの山々までくっきり見えます。山頂では温かいコーヒーを片手に絶景を堪能するのが私のお気に入りの過ごし方です。ぜひ体感してみてください!

八ヶ岳の魅力ポイント

  1. 紅葉のグラデーション:山麓から山頂にかけて、徐々に色が変わる紅葉が楽しめます。赤岳〜横岳ルートは特におすすめ。

  2. 初心者から上級者まで楽しめるコース:山小屋も多く整備されているので、日帰りから本格的な登山まで幅広く対応可能。

  3. アクセスが便利:首都圏からもアクセスが良く、日帰りでも充分に楽しめます。

八ヶ岳トレッキングの注意点

八ヶ岳でのトレッキングを楽しむため、以下の点に注意しましょう。

・服装
レイヤリングを意識した服装をおすすめします。ウールのインナー、フリース、そして防風・防水のアウターがあると安心です。

・持ち物
温かい飲み物を持参するのもおすすめ。保温ボトルに入れたコーヒーやお茶を、山頂で楽しむのは格別です。

秋の八ヶ岳は、朝晩の気温が一気に5℃以下まで冷え込むことが多いため、レイヤリング(重ね着)が重要です。登り始めは身体が温まってきますが、風が強い山頂では一気に体温を奪われることがあります。

ウールのインナーは速乾性と保温性に優れているため、汗冷えを防ぐのに最適です。また、フリースやダウンジャケットをバックパックに忍ばせておくことで、休憩時に冷えを防ぐことができます。

持ち物としては、温かい飲み物があると便利です。特に標高が高い場所では、温かいコーヒーや紅茶を飲むことで体が一気に温まり、リフレッシュできます。また、保温効果の高いサーモボトルを活用すると長時間温かさを保てますので、是非試してみてください。

紅葉の海を眺めながらリラックスできる温泉トレッキング:妙高山(みょうこうさん)


[写真:秋の妙高山]

続いてご紹介するのは、新潟県にそびえる妙高山。紅葉の名所としても名高く、秋になるとブナやカエデが色鮮やかに染まります。

この山の魅力は何といっても、トレッキングと温泉をセットで楽しめること!秋風に吹かれながら登った後、温泉で疲れを癒すひとときは格別です。

妙高山は、秋の静けさの中で紅葉を楽しめる貴重なスポットです。登山道が色鮮やかに染まり、まるで絵本の中にいるような気分になります。

温泉でのんびり過ごすなら、日帰りではなく1泊2日でじっくり楽しむのがおすすめです!

妙高山の魅力ポイント

  1. 紅葉のアーチをくぐるトレイル:妙高高原からのルートは、まるで紅葉のトンネルを歩いているような美しさ。

  2. 温泉とのセットが魅力:登山後に立ち寄れる妙高温泉や赤倉温泉は、どちらも泉質が良くリフレッシュに最適。

  3. 静かで落ち着いた雰囲気:比較的混雑が少なく、自然の中で静かにリラックスできるのが魅力。

妙高山トレッキングの注意点

妙高山でのトレッキングを楽しむため、以下の点に注意しましょう。

・熊対策
妙高山周辺は熊の生息地でもあります。熊鈴やラジオを持参し、音を立てながら進みましょう。

・天候の変化
秋は天気が変わりやすいため、雨具の携行を忘れずに。防水仕様のザックカバーもあると便利です。

妙高山周辺は熊の生息地としても知られています。秋は熊が冬眠前のエサを求めて活動する時期のため、遭遇のリスクが高まります。

熊鈴やラジオで音を出しながら歩くことで、こちらの存在を知らせ、熊との遭遇を避けることができます。特に早朝や夕方は活動が活発になるため注意が必要です。また、できるだけ単独行動は避けましょう。

秋の妙高山は天候の変化が急激です。登山の途中で雨が降り出すことも少なくありません。防水ジャケットやパンツはもちろん、ザックも濡れないように防水カバーを使用することをおすすめします。

さらに、足元が濡れやすいため、防水性の高いトレッキングシューズを履くと安心です。

多彩な風景が魅力の秋の絶景ルート:鳳凰三山


[写真:鳳凰三山・観音岳]

最後にご紹介するのは、南アルプスの鳳凰三山。この山域は薬師岳、観音岳、地蔵岳の3つの峰からなり、どの山頂からも360度の大パノラマが楽しめます。

特に、秋の澄んだ空気の中で見る山々の風景は、まさに絶景の一言です。

鳳凰三山は紅葉の時期にぜひ訪れてほしい山です。特に早朝の霧がかった風景は幻想的で、心を奪われます。朝一番で出発して、山頂で迎える朝日は最高の体験ですよ!

鳳凰三山の魅力ポイント

  1. 変化に富んだトレイル:青木鉱泉から入山し、夜叉神峠を経て薬師岳へと登るルートが人気。岩場や渓流、森林など、変化に富んだ風景が楽しめます。

  2. 絶景スポット:「オベリスク」と呼ばれる地蔵岳の巨大岩は一見の価値あり。ここからの眺めはまさに絶景で、特に秋は紅葉と青空のコントラストが見事です。

  3. キャンプも楽しめる:鳳凰三山のふもとにはキャンプ場が点在しており、トレッキングとキャンプを組み合わせたアウトドア体験が楽しめます。

鳳凰三山トレッキングの注意点

鳳凰三山でのトレッキングを楽しむため、以下の点に注意しましょう。

・防寒着
標高が高いため、特に夜間は冷え込みます。フリースやダウンなどの防寒着は必須。

・ヘッドランプ
早朝出発や下山時の薄暗い時間帯には必須のアイテム。予備の電池も忘れずに。

鳳凰三山は標高が高く、特に夜間の冷え込みが厳しいです。10月下旬からは早朝に氷点下近くまで冷え込むこともあり、フリースやダウンジャケットが大活躍します。

登山中は体温調整がしやすいように、着脱が簡単な服装が理想です。

さらに、鳳凰三山では早朝のご来光登山が人気です。夜明け前に出発する場合、ヘッドランプが必須です。しっかりとした明るさのものを選び、予備の電池も忘れないようにしましょう。薄暗いトレイルでは、足元が見えにくいため、転倒を防ぐためにも明るいライトが重要です。

また、鳳凰三山は天候の変化が激しいため、登山計画には時間に余裕を持ち、無理のない行程を心がけましょう。

まとめ:濱西慎一が伝える秋トレッキングの魅力

今回は「八ヶ岳」「妙高山」「鳳凰三山」という、私、濱西慎一が厳選した秋のトレッキングコースを紹介しました。

それぞれの山には異なる魅力があり、紅葉シーズンだからこそ楽しめる絶景が広がっています。秋の澄んだ空気と色鮮やかな紅葉に包まれながら、心も体もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?

山は四季折々の表情を見せてくれますが、秋はその中でも特別な季節です。ぜひこの秋、皆さんも山の魅力を存分に味わってください。安全に気をつけて、素晴らしいトレッキングライフを!


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