2024年10月13日(日)東京8R(J・GⅡ 東京ハイジャンプ)
今年6/22の東京ジャンプSから直でここに向かった馬が4頭。この中でもジューンベロシティはその前走で他の3頭に1.6秒差以上をつけて負かしたので、一見するとこの4頭(ジューンVS他3頭)の勝負付けは済んだようにも見えます。
実際にレース映像を見ていると、ジューンベロシティは押し出されるように先頭に立ったのち空馬に絡まれ、終盤ではブラックボイスにも並びかけられキツそうな形になりながらも直線で抜け出し後続を封じ込める強い内容。決してスムーズには見えなかったにもかかわらずの完勝だったので、このレースだけを見ると10人中8〜9人はジューンベロシティに本命を打ちたくなると思います。
しかし、ここでジューンベロシティ本命とするにはあまりにも安直すぎるので、あえて他の馬から入りたいと思います。同じメンバーで争っても微妙に着順着差が変わってくるのが競馬の面白いところ。1番人気濃厚のジューンベロシティはまあ確率としては一番勝ち負けする可能性があるかもしれないですが、ちょっと他の可能性に賭けてみたいです。
これが"オッズ関係なしに勝つ馬を予想しろ"ってんならジューンベロシティにしますよ。でも実際はオッズとセットで期待値がいいところを狙うべきじゃないですか。いいですか、競馬はギャンブルです。常にオッズとセットで考えるべきです。
前走ジューンに負けた3頭、これらは少なくともジューンよりはオッズが高くなります。したがってこの中から不死鳥のごとく蘇る馬を探り当てるのが妙味と個人的には感じました。
さて、前走でジューンに負けてしまったサクセスエース、オールザワールド、ブラックボイスは、面白いことにいずれもデビュー戦で負けて以来の2度目の敗退、という共通点があります。
さしずめ学校一の秀才がエリートの寄せ集めの学校に転校したらレベルの高い奴が他にゴロゴロしていて軽く挫折を味わった、と言ったところでしょうか。
ここで「負けるものか」と頑張れる人は、本当に強くなります。
そんな頑張れる馬、それはサクセスエースです(願望)。
その前走、14頭立ての外から4頭目の枠ということもあり、前半は終始外々を回るような形。中盤からは好位を追走、細かい飛越のミスが少しあったようには見えましたが手応えを残したまま終盤に向かいます。
しかし6号の生け垣を越えたあたり、多分この辺りで仕掛けられていればもう少し勝ち馬との着差も縮まったような気がしますが、ここで外からマクってきたロスコフがサクセスエースの進路をやや塞ぎ気味にやってきます。
これで仕掛けが少し遅れ、また直線でも外に出すタイミングがなく内から前を狙う形に。結局最後はロスを承知で外に出し、前にいたトゥルボーを1/2差し切るのがやっとの内容と個人的には少し消化不良に映る内容でした。
でも最後ちょっとトゥルボーを差し切った脚、これに何となくピンときたのですよね。いいところを通れればこれがいい武器になるぞと。
できれば好位追走といきたいこの馬、先行したい馬が揃った今回は少し分が悪いようにも見えます。
前走を見ると後方に構えると伸びあぐねてしまう懸念はごもっともです。しかし障害初戦では、中団につけながらも最後までしぶとく走り切っておりました。なので無理のない位置での追走は可能かと思います。
シュッと切れる脚はない分、ダート中距離を走り続けていたように持続力のある脚は東京コースでは武器になるはず。この手の馬の脚の使い方は上野騎手は熟知しているはずでしょう。
問題はジャンプそのものについて(このメンバーの中では下手な方)なんですが、そこは良化している筈、とタカをくくりたいと思います。その分伸びしろも大きいはずとポジティブ思考で。
多分ですけど、6~7番人気くらいくらいに落ち着くはずなんですよね。このくらいなら期待値的には十分だと判断します。
○ブラックボイスは前走積極的にジューンを負かしにいく強気の競馬。最後伸びあぐねてしまったのはやはり仕方なく、ここはその前走がいい経験となりそう。
▲オールザワールドは◎と同じく前走外枠に泣いたクチ。コースロスはそれなりにあったものと思います。森騎手なので同じような失敗はしないでしょう。オープン2勝はいずれも強い勝ち方。前走は本来の姿とは思えません。
ジューンベロシティは確かに強いですが、せっかく新興勢力、しかもまだ奥がありそうな馬がこれだけいるのですから、これらの馬に期待しないと勿体ない。そんな気持ちで見守りたいと思います。
いつもながらとりとめのない文章で申し訳ありません。
今回は妙味を狙って一発。何卒。
◎サクセスエース
◯ブラックボイス
▲オールザワールド