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市場調査(論理的思考スキル)

市場規模

今回でサービス設計からの流れの中で最後の【市場調査】まで書いていきたいと思います。ここでもう一度サービス設計からの流れを復習します。

サービス設計の流れ】

・3C分析→・SWOT分析→・4P分析→・デプス調査→・ペルソナ設定→・市場調査

【市場分析】をする上で大事になるのがこの二つです。

①特定の商品やサービスを必要(ニーズ)とする人がどれくらいの数いるのか

②そのニーズに人々はどれくらいのお金を支払うのか(【デプス調査】+【メンタルアカウント分析】)

この①と②を掛け合わせる事で【市場規模】が分かるのです。

【ニーズ】×(【デプス調査】+【メンタルアカウント分析】)=【市場規模】

メンタルアカウント

まずは、【メンタルアカウント】について説明します。【メンタルアカウント】とは誰しもが持っています。例えば、『自販機の100円のジュースはケチる』人はいると思います。私もそうです。。ですが、『女性とのデートの10,000円のディナーはケチらない』。このように人それぞれで、何にならお金を出す・何にならケチるなどあると思います。この事を【メンタルアカウント】というのです。この【メンタルアカウント】を【市場規模】に入れる事が重要なのです。

ニーズ調査

次に、市場規模をしっかりと把握する為には【ニーズ調査】が重要です。【ニーズ調査】とは『このサービスを本当にあなたは買いますか?』を調査することです。この【ニーズ調査】はサービスを作る上でも重要となります。また、【ニーズ調査】をする事で、自分の考えの推測を正す為にも大事な事です。

『こんなサービスあったらどうですか?』

このようにシンプルにとにかく聞く事が【ニーズ調査】では重要となります。このとにかく聞く事を【デプス調査】と言います。ここで聞いたデータはしっかりとカテゴリー分けしましょう。(30代男性・女性、40代男性・女性、サラリーマン、無職など)

デプス調査

サービスが良いモノになる為に【デプス調査】は重要で、【市場規模】の特定に繋がります。【ニーズ調査】の中から、特定のニーズが確認できたカテゴリー層(こんなサービスあったらいいなに賛同した人)を、5人から10人程度実際に呼び、直接対面でヒアリングする事が重要です。この時に必ずリラックスした環境でのヒアリング(調査)が必要になります。【デプス調査】を聞くときには流れというものがあります。

【デプス調査を聞く流れ】

①スモールトーク

日常会話でリラックスさせる。(心をオープンにさせる)自分のこともよく話して、相手に安心感を与える。

②ライフスタイル質問

細かく聞く。(趣味、家族構成、帰宅時間、出勤時間、子供の保育園の時間など)平日と休日で分けて、その人の1日を聞き出す。

③ワンアヘッド質問

実際の年収、家庭の経済事情、ローンなどの残高など折り入った質問をする。(ここを聞き出す為には、①と②が重要)

④サービスの質問(※必ず自分のサービスなどは最後に紹介する)

サービスに対しての意見をもらったり、なぜ必要か・なぜ不必要だと思うかなど『WHY』を3回聞くような質問を繰り返す

このような流れで聞くようにしましょう。またインタビュー中にぽろっと口にした言葉にもヒントが隠されている事があるので、メモを残すこともポイントです。

ペルソナ設定(分析)

【デプス調査】を終えたら、そのデータを元に《1人の架空の人物》を作り出しましょう。(一番共通点がある部分を持つ人物像)この事を【ペルソナ設定】と言います。実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイルなど、リアリティーのある詳細な情報を設定していきましょう。

この【ペルソナ設定】を踏まえプレゼンしてみましょう。ここで重要なのがプレゼンでの【市場規模】はこの【ペルソナ設定】を逆算して説明をする事です。宅配晩ご飯サービスを例にペルソナを使ってプレゼンしてみようと思います。

《宅配晩ご飯サービスを例としたプレゼン》

『30代子持ちA子さんは、子供を朝保育園に送った後に、仕事に行っています。』

『旦那は会社員で、いつも夜は22時に帰宅です』

『仕事を16時に終わり、17時に保育園にお迎えにいきますが、スーパーで買い物をして、毎晩ご飯を作るのが大変です』

『このような主婦10人に対してデプス調査をしたところ、8名が《宅配晩ご飯サービス》を利用したいと言っています。』

『このサービスには1か月の晩ご飯代5万円の半分くらいなら払いたいと言ってます』

『そしてこの街には同じような主婦が2万人ほどおります』

『その為このエリアのは《2万人×80%×2.5万円=4億円(月間)、年間50億円》程度の【市場規模】が予想されます。』

このように【ニーズ調査】【デプス調査】をもとに【ペルソナ設定】する事で【市場規模】が見えてきます。

普及曲線

サービスが世の中に浸透するには順番があります。それを表したのが【普及曲線】と言います。【普及曲線】は5つに分類する事ができます。

【普及曲線】

《イノベーター(革新者):2.5%)》

情報感度が高く新しいものを積極的に導入する好奇心を持った層。

《アーリーアダプター(初期採用者):13.5%》

イノベーター程ではないが、これから普及するかもしれないものにいち早く目を付けて購入するユーザー層。

《アーリーマジョリティー(前期追随者):34%》

情報感度は比較的高いものの、新しいものには慎重。アーリーアダプターの意見に大きく影響を受ける。

《レイトマジョリティー(後期追随者):34%》

新しいものには消極的でなかなか導入しない。

《ラガード(遅滞者):16%》

市場の中で最も保守的な層。


このような層に分けられます。この5つを【初期市場】【メインストリーム】に分ける事ができます。また【初期市場】【メインストリーム】の間には【キャズム(深い溝)】が生じます。この【キャズム(深い溝)】を超えないと事業で失敗する恐れがあります

【初期市場】:イノベーター、アーリーアダプター

新しいことに価値を感じ、製品やサービスを購入する傾向

【キャズム(深い溝)】

【メインストリーム】:アーリーマジョリティー、レイトマジョリティー、ラガード

安心して購入できる理由が必要(どれかのお墨付き、商品のクオリティ、費用対効果が高い、周囲の人が使っている)


このように分ける事ができます。例えばカフェを新規オープンしたとします。その時にまずはイノベーター(2.5%)、アーリーアダプター(13.5%)の層【初期市場】がお店に来店します。この時他のアーリーマジョリティー(34%)、レイトマジョリティー(34%)、ラガード(16%)の層【メインストリーム】はいつも通り今まで行っていたスタバなどに行くのです。

なのでまずは【初期市場】をしっかり満足させる事が重要です。そうする事で【キャズム】を超えて、アーリーマジョリティーの層へ移行するのです。

まとめ

今回は長くに渡り【論理的思考スキル】について学んできましたが、疎かにする事で事業の失敗が近づくと思いました。なのでしっかりデータを取りアウトプットしていきたいと思います。インプットとアウトプットを繰り返しながら学び狂います。








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