令和6年12月議会 請願への討論
浜中吾郎です。今回は令和6年第4回定例会において、私が市原市議会で討論をした内容について載せていきます!
(以下、文章)
議席3番、浜中吾郎です。
請願第4号『市原市に小中学校給食費無償化に向けての財政措置を求めること』について反対の立場から討論を行います。教育民生常任委員会では採択すべきものとされております。
現状について確認をさせて下さい。令和6年第3回定例会、教育民生常任委員会においてこちらの請願第4号が審査された際には継続審査とされました。その上で令和6年第4回定例会において、賛成多数でもって採択すべきとなった認識です。私は反対の立場と申し上げたのは、この請願においては採択でも不採択でもない選択肢があるのではないかと考えたからです。他の市議会においては、採択・不採択以外にも「願意については理解できるが、実現性の面で確信が持てない」といった場合に「趣旨採択」といった決定方法が採られております。また、一部について採択をする「一部採択」といった方法も他の市議会においては採られております。
そうした中で今回の請願について2点申し上げたいと思います。1点目は、こども達のことを考えるのであれば、こうした給食費を無償化する方向性については、私も長男が今年小学校に入学をしましたが、十分に理解できるものでございます。こどもを持つ親として、負担が少しでも軽減されることは嬉しいことでございます。
一方(2点目)、今回の請願について教育民生常任委員会で、るる議論されておりますが、その中に「段階的」という言葉がございます。この「段階的」という言葉は非常に幅が広いものであり、それがどういうものを指すのかについてはまだ議論の余地があるのではないかと考えます。
また「財政措置を求める」という所についても議論がまだ尽くされていないのではないか、と感じます。
9月6日の教育民生常任委員会の議論において、第3子無償化をしている、令和5年度の実績で「1億7219万円」の費用がかかっております。こちらが、全部無償化をした際には「11億2000万円」の概算ということでございます。現状の制度においてこれからも使う部分を差し引くと「8億3300万円」という推計がなされております。私は国が中心となって教育・給食費の議論を取り組むべきと思いますし、それについては常任委員会においても発言があったものと認識しております。
一方で財源措置がどういうものを指すのかについては、二元代表制の一翼を担う議会において提案ができることが望ましいと考えます。そうした所を執行部が考えるのも重要だとは思いますが、市議会において無償化の段階的についての提案ができることが責任のある態度だと考えます。よって、こども達のことを考えるならば、こうした措置は長く続くべきですし、時限的であっても、理由があるべきと考えます。
私個人としては趣旨採択を望む所ではありますが、議会運営上、市議会会議規則第46条「委員会の審査又は調査を経て報告された事件について、なお審査又は調査の必要があると認めるときは、議会は、更にその事件を同一の委員会又は他の委員会に付託することができる」という規定がございます。
私は採択・不採択という意味では反対の立場で討論をさせて頂いておりますが、今回の請願の願意は十分理解できる所であり、なお議論が尽くされることを望む所でございます。以上でございます。
(参考)
以下リンクの【41:02~45:47】が請願についての浜中の討論です。
その後、浜中が『請願第4号について委員会の再付託を求める動議』を提出しました。所定の賛成者を得て動議は成立し、その後議題として採決を行いました。結果、賛成12・反対19(議長除く)で『請願第4号を委員会の再付託を求める議題』は否決されました。
その後、改めて請願第4号について採決が行われました。こちらは賛成18・反対12・退席1(議長除く)で請願は採択されました。浜中は、討論で提示した選択肢が得られなかったため退席(棄権)しました。
私は、本件について、委員会での報告だけでない新たな視点を提示するために討論を行いました。議会が、公開の場で合意形成を図るために必要な行為だったと考えます!