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令和6年12月議会 個別質問 2-2.イトーヨーカドー姉崎店閉店の影響ー生活環境の確保についてー
浜中吾郎です。師走になり、今年も終わりが近づいていますね…。引き続き、これまで私が個別質問した内容について順次載せていきます!
令和6年第4回定例会の個別質問(令和6年12月16日実施)のうち「イトーヨーカドー姉崎店閉店の影響について」より。
※「帝京大学ちば総合医療センター」のことを対象病院と呼んでいます。
(以下、発言内容)
次に「生活環境の確保について」伺います。買い物ができることは、生活インフラの重要な部分です。実際、私がイトーヨーカドー姉崎店で買い物している時も、タクシーで移動している年配の方もおりました。こうした買い物支援の領域については、本市でも移動販売や、買い物支援サービスを行うなど、社会福祉協議会や町会といった様々な単位で住民に寄り添った事業を展開している認識です。皆様の日々の活動に心より御礼申し上げます。
一方、今回は生活環境の確保について少し異なる視点から議論したいと思います。我が家ではこどもが小さくて、家事育児で外出自体が困難な時や、共働きで時間の調整が難しい時にイトーヨーカドーのネットスーパーを利用することもありました。配送料はかかるものの、当日注文で所定の時間に自宅まで届けてくれるのは有難いなぁと感じました。
しかし、本年10月にイトーヨーカドーがネットスーパー事業から撤退することを表明しています。一方、セブンイレブンの店舗商品を配達するサービス「7NOW(セブンナウ)」や、OniGO(オニゴー)というスタートアップ企業による商品配達サービスで、ネットスーパー機能を補完していくとの情報もありました。ここで課題なのは、配送地域がまだらなことです。ある地区では配送できるが、一本はさんだ隣の地区では配送できないといったことは住んだり働いたりする際にも影響があると考えます。
こうしたネットスーパー市場は、民間の調査会社「富士経済」のデータによると、令和7年市場規模は3,710億円と令和5年比22%増を見込み拡大傾向とのことです。
私は地域のスーパーといった市内事業者と大手ネットスーパーの動きを対立構造で捉えるのでなく、新しい技術を捉えて市内住民の生活環境の満足度を高めるとともに市内事業者が販路を拓き、利益を出す循環が大切だと考えます。本市も市域が広いため、場合によっては行政が地域を巻き込んで支援していくことを考えてみても良いのではないでしょうか。例えば、鳥取市では市内の民間企業4社と連携し、市の行政サービスと民間企業の生活支援サービスを統合した、スマートフォンやタブレット端末用のアプリを開発中です。暮らしの情報を調べたり、ネットスーパーで商品の注文したりする機能を一つにまとめ、2025年度の公開を目指しているとのことです。こうした事例は各々地域事情が異なるところはありますが、どうした手立てがとれるのかを知らないと対策もとれません。そこで地域の生活環境の確保及び地域産業の維持発展のために、ネットスーパーなど最新の事例も考慮して気運を高めてほしいと考えますが、当局の見解を伺います。
(以下、経済部長答弁)
お答えいたします。イトーヨーカドー姉崎店の閉店に伴い、地元消費者の買い物支援を行なうために、地域産業のインフラ整備は非常に重要であると認識しております。
議員ご提案の、ネットスーパーの活用につきましては、経済産業省が実施した「令和5年度 電子商取引に関する市場調査」によると、ネットスーパーを含む「食品・飲料・酒類」分野の市場規模の推計は、前年比で6.52%の伸びを見込んでおりますが、この分野の消費者向け電子商取引が占める割合の推計では、わずか4.29%に過ぎず、今もなお実店舗での購入が主流であることがわかります。しかしながら、スマートフォンなどの普及により、高齢者や子育て世代など、これからの消費者の商品に対する価値観や購買行動は多様化し、それぞれのライフスタイルに合わせた購入方法が選択される中、ネットスーパーの需要は拡大するものと思われます。
そこで市としましては、商工会議所や地元小売業者等との連携を密にし、消費者のニーズをしっかりと踏まえた上で、デジタルデバイスを活用したビジネスモデルの検討をするとともに、産業支援センターでは、デジタル技術導入・活用や販路拡大に関するセミナーを開催するなど、今後の地域産業の発展に向け、様々な支援を行ってまいります。以上です。
(答弁を受けての浜中の意見)
実店舗の消費が主なのは実態としてあると思いますし、セミナーを開催という言葉がありましたが、この分野はどう展開するかわからない一方今後の需要につながる部分もあります。サンプラザ市原で想定している産業創造拠点も、自分達は関係ないんじゃないかという地域の商売や生活課題の解決に結びつけられると思います。期待しておりますのでよろしくお願い致します!