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令和6年6月議会 個別質問 2-1.人口減少社会とこどもたちの未来について

浜中吾郎です。引き続き、これまで私が個別質問した内容について順次載せていきます!
令和6年第2回定例会の個別質問(令和6年7月1日実施)のうち「人口減少社会とこどもたちの未来について」より。

(以下、発言内容)
「人口減少社会とこどもたちの未来について」伺います。令和6年6月5日に厚生労働省が令和5年人口動態統計の概数を公表しました。先だって渡辺議長の代表質問でも出生数について触れられていましたが、合計特殊出生率は1.20で過去最低を更新しました。千葉県は1.14であり、最も低かった東京都では0.99と遂に1を下回りました。将来に不安を抱くような危機的な状況だと考えます。
中でもこれまでの世代が享受できていた社会環境を、将来のこども達が、享受できなくなるリスクについて申し上げます。例えば、多くの同級生、見守ってくれる親、先生、分厚い地域社会。そうしたこども達がコミュニティを形成し、成長する社会の余裕、懐ともいうのでしょうか、こうしたものが人口減少社会・人手不足などの要因で、どんどんなくなることを懸念します。こども達が割を食わないよう努力する責務が我々にはあると考えます。そこでこども達が人口減少社会による不利益を被ることなく地域において健やかに育っていくために、本市が現在行っている取り組みについて伺います。


(以下、子ども未来部長答弁)
こどもたちが健やかに育っていくための本市の取組について、お答えいたします。
こどもにとって、こども同士はもとより、成長の過程で大人と交流し、様々な体験を積み重ねることは、協調性や責任感などの社会性を獲得するために重要な機会となりますが、人口減少社会の到来により、こどもと社会の繋がりが変化する中、大人とこどものふれあいを促進し、社会性を育む機会を確保するなど、地域全体でこどもの成長を支えていくことがますます重要となってきております。
このことから、本市では、児童館や公民館、青少年会館等において、地域のボランティアや子育て家庭支援員と協力し、多様な学びや遊びの場を提供するとともに、世代間交流事業等を実施するなど、様々な取組を進めております。
また、子ども未来館では、遊びを通じた子ども同士の出会いに加え、子どもと大人が世代を超え交流する様子も見られることから、未来館のようにこどもや大人が広く集う場所やイベント等は、それ自体が社会性を育む機会になるものと考えております。
さらに、令和5年度から導入したコミュニティ・スクールでは、学校と地域との連携により、子どもたちが地域の方たちとふれあうことで豊かに成長できる環境づくりを進めているほか、今般、生涯学習センター内に開設した「若者の活動・応援拠点(理想の自習室)」では、若者同士の交流や常駐する社会人・学生スタッフへの気軽な相談も行えるなど、子どもたちをサポートする新たな場となっております。
市といたしましては、これらの取組を推進するとともに、引き続き、地域や民間団体などの多様な主体と連携し、こどもたちの健やかな成長を地域社会全体で支えてまいります。


(引き続き、浜中の質問)
ありがとうございます。現在、様々な取り組みをして頂いていることがわかりました。理想の自習室も先週オープンしたかと思いますが、様々な場所がこども達の健やかな成長に繋がっていってほしいと願います。大人達がこの課題にどう向き合うか、未来のこども達に見られているのだと思います。

そうした中、こども達がこれから地域において健やかに育っていくための取り組みとしてこども計画の策定及び推進が挙げられます。こども家庭庁も、令和6年5月に様々な情報提供・支援を通じて、地方公共団体におけるこども計画の策定を後押ししていくことを表明しています。本市においてもこども計画策定の動きが、現状をより良くしていく希望になってほしいと考えます。そこで改めて本市においてこども計画を策定し推進する意義について当局の見解を伺います。


(以下、子ども未来部長答弁)
こども計画を策定し推進する意義について、お答えいたします。市原市こども計画は、子ども・若者、子育て当事者などに関する計画を一つにまとめることにより、総合的かつ効果的な施策の推進・進捗管理を行い、本市の子ども・若者が幸福な生活を送ることができる地域社会をみんなで創ることを目的としております。

このことから、計画の策定にあたりましては、子ども・若者・子育て当事者の意見を尊重し、ともにいちはらの未来を考えることを念頭に、子ども・若者アイデアBOXやワークショップ、子育て当事者へのニーズ調査等により意見を集約し、こども施策に反映させるとともに、その結果をフィードバックする予定です。

このように、子ども・若者の意見を計画に反映させることは、施策の充実と質の向上につながるだけでなく、こどもにとって、自分の意見が社会を動かしたという実感を得ることができ、社会の一員としての主体性を高めることにつながることから、大きな意義があるものと考えております。

また、こどもや子育てにかかるライフステージに応じた切れ目のない支援策をこども計画として明文化し、これを着実に推進することは、こどもや子育て当事者、さらには、将来こどもを産み、育てたいと考えている若い世代に、安心感や見通しを持っていただく上で、何よりも重要であると考えております。

こども・子育てを取り巻く諸課題は、深刻化・複合化しておりますことから、学校・地域・事業者等と連携し、こども計画を推進することにより、こどもまんなか社会を実現してまいります。


(答弁を受けた浜中の意見)
ありがとうございます。やはり、こども・若者達は最近SNSの環境等もあって、すごく失敗を恐れるというような研究調査もあります。色々な所で正解を探っていく、正解にあてていく、そうした恐れにも似たような感覚はあろうかと思いますが、やはりこれからの社会を良くしていくためには、挑戦も含めて、自分だからできるんだという自己効用感、自己有用感と言いますか、そうしたものが極めて重要だと思います。
私は自らを育んでくれた社会を次の世代により良い形で受け渡したいし、こども・若者達に見放された国家社会が、将来成立しなくなることを危惧します。様々なアンケート、意見聴取、またワークショップなども予定されていると思います。意見が届くこと、こども・若者が安心感や見通しを持てることは極めて重要です。小さくても一人ひとりが当事者性を持ち、良い動きに繋がることを願って私の質問を終了します。ありがとうございました。

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