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ごぶさた。
いろいろなことがあって――
と言うほどにいろいろあったのかどうかは別として、
日常に負けてここで何かを表現していこうというエネルギーが完全に足りず、
この場所からすこし遠ざかってしまっていた。
満月の夜。
友人に案内されたレストランで、じっとサラダを見る。
コンビネーションサラダ。
ほどよく冷えて、いろどりも盛り付けも優等生。
たっぷりと箸でつかみ、みずみずしさをほおばる。
しゃくしゃくとした歯ごたえ。
かぶ。
だいこん。
にんじん。
きゅうり。
かいわれ。
レタス。
トマト。
口の中にうるおいがひろがっていく。
すべてを浄化できるわけではないし、そんなことを期待して注文したのでもなかったけれど、いくらかすっきりしたのはたしか。
自分の中で涸れているものに気づかせてもらった。
ごぶさた。
だったけど、このようにゆるゆると戻ってきてみよう。