横浜駅周辺の観光マップを詳しく見てみた!
皆さんこんにちは。はまみらいプロジェクトの田野井です。
今回は、横浜市が公式に配信している横浜観光情報サイトのデジタルマップを用い、そのよい点や課題点を紹介していきます。
普段何気なく見ているであろうマップの思わぬ工夫や、こんな情報があったらいいなあというささいな願望をまとめてみました!
本記事をとおして、マップへ興味を持ち、横浜へのお出かけや観光のきっかけとなれば嬉しいです。
1.横浜観光情報サイトの概要
横浜観光情報サイトとは、その名の通り横浜市の観光地に関するさまざまな情報を掲載している、非常に便利なサイトです。
しかしこちらは、観光客だけでなく、普段横浜に住み親しみを抱いている人こそ楽しめるサイトなんです!
観光コースやおすすめグルメはもちろんですが、花火やスポーツの試合といったイベント情報、雨の日でも楽しめるスポットの記事、子どもを連れて出かけやすいスポットの特集など、横浜市民にも寄り添った内容となっています!
マップには横浜市全体のお出かけ・観光スポットが余すことなく記載されていますが、今回は横浜駅周辺地域に絞って見ていこうと思います。
2.デジタルマップの工夫
横浜観光情報サイトのデジタルマップは、以下のようになっています。
観光地の画像部分をクリックすると、その場所の子細が記載されており、特徴や住所・営業時間など知りたい情報が一目で分かります。
また、拡大も縮小も自由自在であり、観光地と観光地間の距離をはかることも容易です。
こちらが他のマップと異なる点は、一般のマップにあるような学校や商店などの情報はなく、観光地やお出かけ先となるような場所のみが記載されているという点です。
工夫①
横浜市観光情報サイトのマップの一つ目の工夫は、「観る」「買う」「泊まる」「遊ぶ」という目的に合わせ、異なるスポットを表示してくれるという点です。
他のマップにも、目的別におすすめの観光コースを紹介しているものはあると思いますが、横浜観光情報サイトではシンプルに場所のみを教えてくれるため、観光やお出かけに際する自由度が非常に高くなります。
工夫②
二つ目の工夫は、ひと目見てわかるマークとして、地図記号でなく写真が用いられているということです。
皆さんは、東京五輪・パラリンピック開催に際して、新たに外国人向けの地図記号が定められたことをご存知ですか?
例えば、郵便局を表す地図記号「〒」は、郵便局の起源である逓信省の頭文字「テ」が記号化したものです。果たして外国の人々は、この記号が何を表すのか分かるのでしょうか?実際、国土地理院が行った調査では、分からないという声が大多数であったといいます。
このように、普段私たちが見ている地図でも、馴染みのない人々にとっては思いもよらない点で難しく感じてしまいます。
こうしたことを防ぎ、さらに建物の雰囲気もわかるような画像を用いているのは、非常に有効な手段なのではないでしょうか。
3.デジタルマップの課題
素敵な工夫がなされている横浜観光情報サイトのデジタルマップですが、こんな情報もあったらいいなという点も存在します。
今回は、そちらを課題として2つあげさせていただきます。
課題①
1つ目は、シンプルな地図であるため道中の情報が一切ないことです。
たとえば、横浜駅西口の鶴屋町付近、横浜駅とKアリーナをつなぐ橋は現在工事中であり、音や粉塵、一部通ることができない道があります。
特に小さな子どもや車いすの方、スーツケースを持った観光客などは、工事中の道は避けたいでしょう。
みなとみらい21地区のイメージのまま、横浜駅周辺も広く歩きやすい歩道ばかりであると考えている人にとっては、工事に関する情報があると助かるのではないでしょうか。
課題②
観光客にとって非常に大事なのは、大きな荷物を預けるコインロッカーに関する問題です。横浜市民の私も、猛暑のなか荷物を持ち歩きたくないときはコインロッカーを利用します。
ということで、2つ目の課題は、コインロッカーについての記載が無いことをあげます。
To Locca は、コインロッカーの空き状況の確認や予約を行うことができるサイトです。
しかし、それでもすべてを網羅することができないほど、コインロッカーは駅構内のさまざまな場所にあり、確認のためにはJR東日本や東急電鉄のサイトを一つひとつ確認したり、直接現地へ赴く必要があります。
特にサイズの大きなコインロッカーは空いていない場合がほとんどであり、確認には非常に多くの労力を要します。
実際確認したところ、8割のコインロッカーが使用済みとなっており、特に大きなサイズのロッカーは1つしか空きがありませんでした。
デジタルマップにおいて、ロッカーの有無・大きさ・使用状況などを一目で確認できれば、非常に便利になるのではないでしょうか。
4.おわりに
いかがでしたか?
横浜観光情報サイトのデジタルマップには、見る人のニーズに合わせたさまざまな工夫がなされていましたね。しかし今回はそれだけでなく、こうだったらいいなという願望も紹介し、より深くマップを見ていきました。
マップを眺めていると、自分もその場所へ出かけたくなってしまいます。
皆さんもよろしければ、横浜観光情報サイトのデジタルマップを用い、お出かけしてみてはいかがでしょうか?
参考
横浜観光情報サイト
外国人に分かりやすい地図作成の取り組み
地名の英語表記方法及び外国人にわかりやすい地図記号について
To Locca
都市科学部 都市社会共生学科
田野井聖
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?