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津波避難情報板を知っていますか?

この記事は旧ホームページから移行されました。
記事の内容は2020年12月19日に作成されたものです。

こんにちは!はまみらいプロジェクトのイトウです。(「はまみらいプロジェクトってなに?」と思われた方は、ぜひ「ABOUTはまみらい」のページをご覧ください!)

みなとみらい周辺は、何度も行きたくなってしまう魅力あるスポットですよね!

ここで皆さんに質問です。みなとみらいに遊びに行っているときに、地震が発生したらどうしますか…?考えられる危険性の一つにそう、津波があります。どうやって避難行動を取ればよいのでしょうか?

とりあえず海から離れる?ビルの高層階を目指して階段を駆け上るにしても、そのビルに入っていいのかな?そもそも今自分がいる場所に津波はやってくるの…?

それらの情報を教えてくれるのが、津波避難情報板です。この記事では津波避難情報板についてご紹介していきます。


1. 津波避難情報板ってなに?

津波が発生した際浸水が予想される地域に設置された、迅速・的確な避難を誘導する情報板です。避難に必要な情報が表示されています。(参考:横浜市HP 津波避難情報板

横浜市だけでなく、神戸市も津波避難情報板を街中に設置しています。

2. 情報板で何が分かるの?

(ナビオス横浜近くの交差点に設置された津波避難情報板 撮影:伊藤)

それでは、情報板に載っている情報を一つ一つ紹介していきます!

津波避難施設

三階建て以上の建物で、避難者の受け入れに協力してくれる建物が津波避難施設として指定されています。その場所がピンク色で立体的に表示され、建物の高さや場所などが一目でわかるようになっています。

距離

地図の上に赤い点線で、ある2地点間の距離が示されています。普通の地図のように下に小さく縮尺が載っているよりも、距離が分かりやすいですね!
横浜への津波は60分強で到達すると言われているので、その間に逃げられそうな避難施設や高台方向を選択して避難しましょう。

逃げる方面

高台の方向が、大きな黄色い矢印で示されています。
津波は想定されているよりも高いものが襲ってくる可能性があります。体力のある方や、地震発生時に高台の近くにいた方は、高台を目指して逃げるのが良いでしょう。

海抜

海抜5m以上のところが茶色く塗られて表示されています。逃げる方面として示されているのがこの地域です。

浸水区域

津波で浸水すると予測される地域が、水色で示されています。
この地域から出られれば助かる可能性が高まります。ヒールを履いているなどで階段を登ることが不安な方は、まずは白い地域に出ることを目標に避難するのも良いでしょう。

QRコード

情報板の下部には、横浜市が発信する災害情報メールを受信するための設定ができるQRコードがあります。
地震の際はもちろん、洪水警報や土砂崩れなど様々な災害情報をメールで配信してくれるので、登録してみてはいかがでしょうか?ちなみに、筆者は登録しています!

(ナビオス横浜近くの交差点に設置された津波避難情報板の下部 撮影:伊藤)

3. 設置場所の紹介

みなとみらい地区に集中的に設置してあり、他にも横浜駅の通路、八景島にある海の公園にも設置されています。観光客が集まる場所に多く設置されていることがわかります。

詳しい位置は下の地図の青アイコンの場所になります。
(設置個所は2020/11/15現在、横浜市HP 津波避難情報板設置個所より作成)

4. 津波避難情報板の課題点

ここで、学生の視点から情報板の課題点を上げていきたいと思います。以下の意見はあくまで私個人の意見です。

①あまり目立たない場所に設置されている

普通の道案内の情報板は人が立ち止まる交差点の隣に置いてある一方で、情報板は人通りの少ない場所に設置してありました。
また、大きさも道案内板に比べると少し小さい印象を私は受けました。
緊急時でも見つけられるよう、音声を発して場所を知らせてくれる仕組み等があればより良さそうです。
私たちも、普段から津波避難情報板の存在を意識して横浜探索をしてみましょう!いざというとき、自分だけでなく、迷っている観光客の方を助けることもできるかもしれません。

②夜は見えなくなってしまう

屋外に設置されている情報板には、ライトが設置されていないものもあるので、夜見えづらくなってしまいます。
地震はいつ起こるかわかりません。日が落ちた後に来る可能性も十分にあります。実際に、2016年の熊本地震は、午後9時26分と夜の時間帯に発生しました。(1回目の震度7観測時)(参考:気象庁 平成28年熊本地震の関連情報
もしも夜に地震が発生してしまったら、慌てずにスマホのライトなどを用いて、情報板や足元を照らして、安全に避難しましょう。

5. 情報板のこれから

現在、津波避難情報板は32か所に設置されていますが、今後数を増やしていき、50か所への設置を目指しているそうです。(参考:はまれぽ「横浜駅周辺の津波対策を教えて!」

今後どこに設置されるのか楽しみですね!

6. さいごに

今回は津波避難情報板についてご紹介しました。次横浜に遊びに行くときに目にした際は、ぜひ近くに寄ってじっくり眺めてみてください!普段からの「備えあれば憂いなし」、ですよ!

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