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保土ヶ谷にも都会は存在した!

こんにちは。2024年度のはまみらいプロジェクト代表、宇野です。
今回の記事ではわれわれの大学が所在する保土ケ谷区の意外な一面についてご紹介します。

保土ヶ谷を構成する要素は、山、住宅、大学、保土ヶ谷バイパス、国道16号、ゴルフ場、ちょっと小さい公園、ちょっとデカい公園のいずれかであることが(証明こそされていないものの)周知の事実となっています。

しかし、保土ヶ谷に都会の景色なんてないと決めつけるのは早いかもしれません。



驚くべきことに、これらの写真はすべて保土ケ谷区で撮影されたものなのです。


横浜ビジネスパークとは

今回私が紹介するスポットは「横浜ビジネスパーク」。所在地はまがうことなく横浜市保土ケ谷区で、1990年にオープンしています。野村不動産が所有するビジネスセンターで、バブル期に建設されたことから、外装・内装ともに贅沢な造りを見ることができます。


外観

ビルの外装は全体的に石材調となっており、同じくバブル期に建てられたランドマークタワーや東京都庁を彷彿とさせます。

みなとみらいか、はたまた新宿か。いいえ、保土ヶ谷です。
こういう外壁はバブル建築物あるある

内観

建物の中はこんな感じ。
けっして古さは感じさせませんが、2024年にこのスタイルで造る建物はまずないでしょう。品のある大理石調の床からはこれまた石材調の柱が生えており、しかもいちいち柱に照明が灯っています。
お金をなんとも贅沢に使い込んだ様子が見てとれますね。


ところどころにスペースを持て余して美術品が展示されているのもバブル建築物ならではで、ポイントが高いです。

『水平と垂直に犯された球』(作:堀内正和)
菅井汲の作品など。


自販機のためのスペースもラグジュアリーな照明付き。


東京の高級オフィスビルを思わせるようなエスカレーターショットもここ保土ヶ谷で撮影できます。


庭園『ベリーニの丘』

ふたたび建物の外へ。敷地の中央にはリゾートホテルのような庭園「ベリーニの丘」があり、『水のホール』を囲むように円形の壁がそそり立っています。

極め付けはこの眺め。保土ヶ谷デートの最後はここで決まりです。

控えめなライトアップも心憎い。


バブルの光と闇

ご存知のように、横浜ビジネスパークが開業してまもなくバブル景気は崩壊。そのあとしばらく不況の時代が続くこととなります。
高級感ある建物は色褪せることなく残っていますが、中身はそうではありません。

空になってしまったテナント、シャッターを閉めた飲食店。
奢侈贅沢を極めたモダンな建物の裏に、バブル崩壊の闇を垣間見ることになります。

飲食物件が入るPREZZO棟は空きが目立っており、営業中のコーヒーチェーン店と内装の剥がれた元飲食店、シャッターを閉めたうどん店が隣り合うような異質な空間となっています。

バブルの光と闇。2000年以降に生まれた我々が知るよしもない、儚い希望が泡立っていた時代を感じることができるスポットが、保土ヶ谷にはあります。

少し離れただけでいつもの保土ヶ谷に戻れます。ご安心を。



都市科学部 都市基盤学科 宇野滉真



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