地方移住を考えているあなたへ。市だけど村!石狩市浜益区という地域を紹介します
はじめまして。北海道の石狩市、浜益区という田舎で暮らしているワタナベといいます。(♀・40代前半・2児の母)
このたび、我が地元をもっともっとたくさんの人に知ってもらうため、noteをはじめました。
なぜ知ってもらいたいのか?それは、新型コロナウイルスで世の中が変わったのを機に地方への移住を考えている人に向け「こんな田舎あるよ!」とまあ、アピールしたいからです。北海道のどこか・・・なんて考えている人がいましたらぜひ浜益(ハママスと読みます)に、ちょっとでも興味を持ってもらえたらいいなと思います。
平成の大合併で村→市・区へ
今でこそ「札幌のベッドタウン」である石狩市の一部となった浜益ですが、もともと10数年前までは「浜益村」でした。全国各地で市町村合併が起きた頃、私たちも石狩市へ吸収というかたちで合併し、「浜益区」へと変わったのです。
とはいえ、その後は村時代よりも人口が減り、唯一あった高校も閉校となり、もともと進みつつあった過疎化に拍車がかかりました。市と名乗るものの、中心部とは全く違う景色と生活がここにあります。
今は人口1000人ちょっとくらいで、その半分は高齢者です。
でも安心してください!20代~40代もけっこういます。
私の世代は高校卒業とともに地元を出る人が多かったのですが、私より下の世代になると地元を出て高校・大学に行ったあと戻ってきたUターン者が多いんです。
ほか、漁師になるため移住してきた若いのもいます。ボランティア×バイトを掛け合わせた「ボラバイト」で旅の途中に漁業を手伝い、旅が終わってから戻ってきて定住した人も。
海あり山あり温泉あり!癒しには自信あり
日本は島国だから、だいたいの田舎は海も山も自然はたっぷりあると思うのですが。もれなく浜益もそんなところです。
前を見れば海、後ろを見れば山、横を見れば川、という環境です。夏には登山に海水浴、果樹園では果物狩りが楽しめます。
お参りすれば願いが叶うという樹齢800年以上のミズナラの木や、樹齢1500年と言われるイチイの木にも、多くの人が訪れます。
たくさん楽しんだあとには温泉でさっぱりと汗を流して。
札幌市から車で1時間半~2時間と、日帰り旅行にちょうどいい距離なので、週末になると過疎がうそのように賑わいます。
海に沈む夕日は本当にきれいで、道路のはじに車を止めて撮影している人がちらほら。私たちには当たり前の風景なんですが、当たり前でも日々癒されているなと感じます。
生活環境はこんな感じ
地域にはコンビニが1件、食料と雑貨などを扱う商店が2件、診療所が1件。図書館の分館あり、食堂あり、居酒屋・スナックがひとつずつ、お寿司屋さんが1件。民宿と漁師直営の鮮魚店が数件。保育園・小学校・中学校がそれぞれひとつ。
食料の調達は地元のお店やコープの宅配トドックのほか、移動販売車もやってくるので「何も手に入らない!」という事態にはなりません。
ただ、欲しいものがいつでも手に入るかというと、そうはいかない。
例えば、子どもの誕生日にケーキ焼いたのにホイップクリームが無かった!となると、めちゃくちゃ焦ります。コンビニも商店も商品を切らしていることがあるから。こないだはスープにセロリを使いたかったのに、セロリがどこにも売ってない!ということがありました。田舎でセロリはあまり需要がないので、こういうときは確実に仕入れてもらえるよう事前に注文しておかないといけません。
でも、そういう生活をしていると、だんだん「無いものは他のなにかで補う」能力が開花していきます。多少のことでは動じなくなります。でもケーキにはやっぱりクリームがほしい。
お年寄りは地元での買い物が主ですが、車を所有している人は週に1度くらいのペースでほかの町へ買い出しに行きます。
浜益から「ちょっと買い物」で行ける距離にあるのは「札幌市」「石狩市」「滝川市」「増毛町」「留萌市」。その日の気分や目的で、ドライブ感覚で好きな方面に向かいます。どこへ向かうにも車で片道約1時間ちょっと。田舎の人にとって買い物に行くのはちょっとしたレジャーです。
だから、家族で動物園に行ったついでに買い出し、映画を見に行くついでに買い出し、当たり前。むしろどちらがメインかわからない。
そうそう、田舎はマイカーがないと身動きが取れません。
バスはあるけれど、一日に数えるほどしかないので不便です。
それでも買い物にかんしては、アマゾンさんや楽天さんでポチっとすれば手に入る時代なので、田舎暮らしでも昔ほど不便を感じることはなくなりました。
暮らしや子どもの環境については、また別記事で紹介します。
「よそ者」じゃなく「旅の人」
浜益では、観光客でも移住者でも、よそからやってきた人のことを「よそ者」とは言いません。特におじいちゃんおばあちゃん世代は「旅の人」と言います。
私、この「旅の人」って呼び方がとてもステキだなと思っていて。
よそ者みたいな冷たさがなくて。スナフキンみたいな自由さがこもっていて。来るもの拒まず、去る者追わず、なニュアンスがある気がします。
そもそもがニシン漁で栄えた土地で、住人だけでは労働力が足りず道内各地や東北からも季節労働者が集まっていた歴史があり、旅の人という呼び方はその名残かなと想像しています。
移住って、特に何のつながりもない土地に行くとなると不安ですよね。だから、試しにそこに住んでみる、くらいの気持ちでいいと思うんです。いいなと思えば定住すればいいし、何か違うと思うなら移動すればいい。
北海道の田舎にちょっと興味あるんだよなーというあなた、旅の気分で浜益に住んでみませんか?しっかりとサポートいたしますよ。
<ワタナベは観光まちづくりにも参画しています>