家の物との関係性で感じたこと
6年間住んでいた家を、つい数週間前に引っ越しました。その前に住んでいた家からの引っ越しと比較すると、荷物の量が3倍くらいに増えていました。この6年の間に、かなり所有物が増えてしまっていました。
本や紙の資料類だったり、スーツや服で使わなくなっているのに捨てずに取って置いた物たちだけでもかなりの量になっていました。その都度、不要な物かの判断していればこんな状況にはなっていなかったのですが。
次の転居先に持っていく物は、生活に必要な物を最小限にしようと思っていたので、思い切って捨てる作業をしました。そうしてなんとか引っ越しを終え、6年間住んでいた家から出た今は、とても軽さを感じています。
多くの所有物との関係がなくなったことで、爽快さを感じています。溜まりに溜まった、家にあったたくさんの物との関係性は、今思うと日常生活の中でどこかで常につながり続けている感じがありました。
所有することで、そのことに意識を持っていかれているところもあったのだと思います。多くの物に囲まれて過ごす空間は、不要な物であればあるほど、その分エネルギーを奪われていたのだという感じがします。
エネルギーが抜けていってしまう様な、そんな感じがあったのだと思います。所有しているということによって、常に気にかけている物になっていたのだと思います。
そういう物との関係性が変わったことで、心地よく身軽になりました。日々の暮らしの中で、本当に必要な物は案外少ないなと思います。それなのに、その何十倍もの物を持ってしまっている状況がありました。
知らず知らずのうちにそうなっているというのは、恐ろしいことだと思います。息の届いた、整った場であるかどうか。隅々まで意識の行き届いた場に身を置いているかどうかが、いかに大事かということを痛感しています。
6年間住んでいた家を出て、自覚的になりました。所有しておきたいという欲求は自分の中にありますが、そこで掘り固まってしまうと、キープすることに邁進し、自分自身を雁字搦めにしてしまうこともあるなと思います。
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