行列

行列って並びます?

例えば大行列の激ウマ人気ラーメン店とか、超人気スイーツ店とか。

僕は並ばないです。隣の並ばないで入れる店を選ぶタイプです。(そしてマズかったらしっかりブーブー言います)

かといって並ぶ行為が苦痛な訳ではないです。

かつてパチンコにハマっていた頃、仲間の芸人たちとパチンコ屋さんのイベントに朝から並ぶのは楽しかったです。

また、仕事でどこか地方に行った時に、妻へのお土産を買うためにお店に並ぶのも、苦ではないのです。(パチンコ屋さんに並ぶクズ話からの、妻のために並ぶ美談。流れ完璧)

分析してみると、自分のテンション次第だと分かりました。

人気店の飲食店や、流行っているスイーツに対しては普段そこまでテンションが上がらないだけで、逆に言えばテンションさえ上がっていればどんな行列でもウキウキしながら並ぶことが出きるようです。

ディズニーランドが最たる例ですね。ハイテンションの魔法がかかっていますから。ずっと楽しい。

そしてなんと自分から大行列に並ぶことがあります。

それは地方営業です!お祭りとかイベントとかの。

新幹線や飛行機に乗って、東京から遠くはなれた土地に行けるだけで、もうテンションはMAXです。

そして、僕ら程度の漫才師でも、集まってくれたお客さんたちは笑顔と拍手で迎えてくれるのです。主催者さんやイベンターさんや代理店さんから芸能人扱いされて、少しのスター気分を味わえる。

だいたい地方のイベントだと、出番まで時間があるので、僕はイベント会場をプラプラ歩いて見てまわったりします。何か面白いことが起きれば漫才に取り入れることが出来ますし、何か美味しい物に出会えたら漫才で話すことが出来ます。

また、僕は厳しい修行によって、芸能人オーラを極限まで抑え込むことができるので、プラプラ歩いていてもほぼ気付かれることもありません。もちろん極限までオーラを解放しても気付かれません。

そんな楽しい楽しい地方営業のときには、その土地ならではの物を食べたいので、出店があれば必ず何か買うようにしています。

その時にお店を選ぶ目安が、行列なんです。

一番行列しているところに並ぶのです。自分から大行列に並ぶのです。行列はイコールで人気店の証しですから。客が客を呼ぶと言うのは真理だと思います。

あるイベントの時、いつものようにテンションの高まった僕は、いつものようにお気に入りのサイフを片手に、一番の行列に並びました。

楽屋に戻ったら、競馬新聞を読んでいる筋肉眉毛に自慢しながら食べよう

などと考えていれば、大行列に並ぶのも苦でもなんでもないのです。

しばらくして、行列は女性ばかりだということに気付きました。

ははぁーん、女性に人気の店だな?

と完璧なプロファイリングをしながら、さらに並び続けます。

しばらくして気付きました。

その行列の先は女子トイレでした。

サイフを持って女子トイレに並ぶメガネのオジサンは、そそくさと列を離れ自販機で缶コーヒーを買って楽屋に戻りました。

相方は、列に並んでいる僕を見かけたらしく、その日の漫才中にイジられました。


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