【Butter である、ワタシ。】
全世界のARMY同様、
私も5/21金を待ち侘びていた。
仕事終わり、駅のホームに立って
脅威的な速さでスマホをカタカタカタカタ…。
電車が来る前にApple Musicの画面が
Butterにたどり着いた。
聞くやいなや、
すぐにバターの如く、秒で溶かされました笑
そして更に翌日、MVで見事に昇天、
また彼らに撃ち殺されました笑
みんな、あの、かっこよすぎませんか??
メンバーひとりひとりへの想いは、
他の方が素晴らしく描きあげてくださってるから
私はここでは口をつぐんでおこう。
さて、ここからが本題なのだが、
翌日以降、これまた世界中のARMY同様、
MV考察とかを調べ上げて(?)
全私が、泣いた。
というか頭の先から爪先まで
BTSへの想いで染まり上がった。
"ARMYへの可愛い告白ソング"
と銘打っておきながら、実はその裏、
"人種差別への訴え、マイノリティの尊重"
という社会的意義を、ひっそり隠している。
その上でいとも軽快なポップソングとして、
装ってみせている。
この事実に気づいて、しまった。
世界に対し、一石を投じていること
この事実に。
***
MV考察については、
あまたある解説YouTubeを
ご覧頂ければよいのだが、
"Butter”が黄色人種を意味すること、
アジアンヘイトが蔓延る現状に対し、
アジア人としてプライドを持とう
というメッセージ。
そしてバターは溶けていき、
いつしか物事が好転すると願っていること
(smooth like butter)
最後にj-hopeを持ってきたこと
(最終的には"希望"である)
そんな力強いメッセージを、
裏に隠しているなんて。
***
欧米へ行ったことのあるアジア人は、
誰しも一度は何かしら、
あの違和感を体験したことがあるのでは
ないだろうか。
ヘイトや差別とは言わないまでも、
言葉にならない、何かを。
たとえばレストランで食事をしようとした時、
空いている眺めの良いテラス席じゃ無くて、
なぜか室内の奥に通されたとか。
買い物をしていた時、
店員同士がこちらを見て明らかにチッて感じの
ことを言っていた
(英語ですら無いからわからない)
とかとかとか。
私自身の海外経験としては最長でも、
ツアリストとレジデンスの中間かな、
くらいの期間しか人生で外国にいたことがない。
よって、ヘイトと呼べることを肌で感じた、
と言える程の実体験は、幸いにして無い。
でも、沢山の人に囲まれる彼らは、
グラミー賞受賞を逃した時、
そのほか何か経験してきたこと、
それらの中で彼ら自身もアジア人であるがゆえ
の"何か"を、感じたのではないだろうか。
そして、考えたのだ、
抵抗する、と。
そしてこれは私個人の意見だが、
同じアジア人で忌み嫌いあっている場合じゃ無い。
我々は皆、バターなのだ。
***
ジミンちゃんが会長?かのごとく舞台に立った後、開いた幕の色が黄色だった。
(ジミンちゃんがレインボーヘアにしたのも、
彼の"多様性を尊重"する意思表示だと思うと、
尊さで溢れそうになる。)
カラフルで多様性に満ちた
世界の幕を開ける役目、
僕たちならきっと出来るよ。
と言わんばかりに。
また、歌詞のところどころに、マイケルジャクソンを彷彿とさせる箇所があって(mirror とかmoonとかcriminalとか、考え過ぎかしら)
彼らなりのマイケル
(=時代に先駆けて、人種という壁を乗り越えて活躍したスーパースター)
へのリスペクトではないかとか思ったり。
最後、黄色と黒の画面の中、
華麗に踊る彼らを見て、
なんだか突如涙が出そうになった。
最高にキャッチーでクールな曲なのに
彼らの心が透けて見えて、
拍手喝采したかった。
あぁまだまだ足りない。
たっぷりと、しっかりと、この曲を味わいたい。
***
そんなわけで
私は、二つの意味を持ったButterだ。
ひとつは、BTSに心奪われ溶かされていく、ARMYとしてのバター。
もう一つは、黄色人種としての誇りを持ち、
あらゆる差別に抵抗していく
アジア人としてのバター。
そう、これからも。ずっと。
あらためて、気づかせてくれてありがとう。
素敵な曲を、届けてくれて、ありがとう。
もしかしたら数多の候補から選択する時、
違う曲がいいと思ったメンバーも中にはいるかもしれない。
(ナムさんも、候補はいっぱいあったって言ってたしね。)
でも、この曲にしてくれた。
きっとたくさんの、たくさんの、
議論が重ねられて、これだね、
ってなった過程が、愛おしくて尊い。
メンバー含む制作者達の想いを、
私は汲み取ったよ。
この曲をこのタイミングで、
世に送り出してくれてありがとう。
そして、これからもこの曲が、
たくさんの人の心に届いて、気づいて、
物事が好転しますように。
私も、バターとして、
あなた達に心溶かされながら、
誇りを持って、生きてゆく。