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(全文公開)会議が変われば社会が変わる

会議が変われば、社会が変わる。これは私が学生の頃に所属していた国際青年環境NGO A SEED JAPANで活動していた時によく耳にしていた言葉である。普段会社でも何気なく毎日のように行われる会議、とはいってもやり方次第では大きな成果につながることも十二分にあることをNGOの活動で私自身教わった。

これから言うことは当たり前だと思われるかもしれないが、改めて最近行われた会議で実践できているか考えてほしい。まず第一に、「その日の獲得目標を設定する」ということ。第二に「獲得目標を達成するために必要な参加者が集まっている」こと。第三に「その会議の参加者が会議の中の何かしらの担当をもっている」こと。他にも会議の本質はたくさんあるが、特に伝えたいのはこの3つである。最初の「その日の獲得目標を設定する」は、NGOのミーティングの中で必ずレジュメの項目1に入れるようにしていた。これは議論が活発化し、本来の目的を見失いそうになった時、立ち止まり軌道修正をすることが可能になるからだ。二番目の「獲得目標を達成するために必要な参加者が集まっている」はその会議のキーパーソンが必ず参加しているということである。セミナーの広報がうまくいっていないので、その原因分析をする会議を行う上で、当然ながら広報担当のメンバーが参加しなければいけない。そして最後の「その会議の参加者が会議の中の何かしらの担当をもっている」であるが、これは皆が会議の当事者としての自覚をもつという意味で非常に重要である。担当の範囲は「○○イベントの主担当からの内容説明」といった大きなことからファシリテーター、議事録作成、タイムキーパーといった会議の運営担当まで幅広い。ファシリテーターが議題ごとに10分ずつあらかじめ時間配分をして、その時間が5分前になったらタイムキーパーから残り時間のアナウンスがある。場合によっては10分以内に終わらなそうなので、タイムキーパーからファシリテーターに時間延長の提案をするなど、運営側も様々なことを考えながら全体の時間の中で効率的に進む方法を考える。(なお私も会議に熱中している中で、タイムキーパーから残り時間のアナウンスをされたときには「ナイス!タイムキーパー!」と皆でよく声をかけていた)

所属していたNGO以外にも様々な会議に出席したが、まだまだ改善できる会議が多いと感じている。同じ団体で活動をした方の中には、「社会を変えていくためには、まず目の前の会議のやり方を変えていく必要がある!」ということで独立をした方もいた。以下は会議の運営を中心にファシリテーターとして独立している方である。私もこの方々が主催する会議に参加して、これほど楽しい会議があるのか、と感銘を受けた。ぜひ参考にしてほしい。


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