Character Animator + Zoomミーティングで名誉挽回
ツラと部屋がマズい。
そんな自分でも、人目を避けて暮らせるイラストレーター。
仕事はメールのみ。人に会わない日々。今日は大根の葉っぱ描こうかな。欲しいものは、穏やかな暮らし。朝に注ぐ、柔らかな日差し…
それが最近「オンライン打合せ、手軽やん」と気付いた人々により、zoomミーティングの大発生。初対面だとカメラもOFFれず、冴えない部屋と共に、貧相なツラまで開示される日々…
「この人、目と鼻と口ちっさ! 顔のデータ何キロバイトww」
・・・・・
そんな罵声(妄想)を浴びる生活に終止符を打つべく、自分の挙動をリアルタイムトラッキング、zoom上でアニメーション化。
Character Animator → Camtwist (or OBS) → Zoom
zoomの自分、カワイく出来る!
イラストレーターの人なら zoom の"背景"を絵にしたことあると思うんですが、アレもう「全部自分の絵!」作戦。
素敵じゃない現実を、絵で素敵に。それがイラストレーターの職能…
【方法】
ザックリ書くと、少し盛った自分の絵を Character Animator で動かし、それを Camtwistか OBSに転送、zoomで読込み。「Character Animator zoom」でググって頂いたり、以下らへんのやり方で。
Character Animator の使い方
公式チュートリアル (英語)。翻訳文字が操作部分に乗ったりな時もあるけど、繰り返し見れば、大体わかります。そもそも日本語の深めな情報がどこにも無いので、ここで学ぶっきゃない。
オンラインのつなぎ方
参考にさせて頂いたのは以下(リンク先の方々、大変助かりました。有難うございます!)
Camtwist
OBS Studio
実際、打合せしてみた感想
何度か打合せして、気づいたこと。
・キャラ完成してないと、打合せ集中出来ない/モーションやリップシンクの具合が気になって、人の話に集中出来ない最低人間になり果てます。全部慣れてからにしよう(自戒)。
・アバターとクライアントの求める絵柄が遠い場合、困惑/みんなの視界に常に自分の絵。これが素敵ポイントなんですが、打合せ中「クライアントの求めてる絵と、自分のキャラ絵、違うトーン?」てなった時、何してんだっけ感スゴイ。
・シリアスな空気になった時、バカに見える/いい人に思われたい!の下心で全表情パターンを笑顔にしてたら、打合せがピリッとした空気になっても笑ってるアホ人間に。シリアス顔のトリガーも用意して、シリアスの"S"とかでコマンド!
ドツボった点
ネット上に情報が少なく、行詰まったポイントが色々あったので、以下列挙。(今回一番伝えたかったこと)。後続の役に立つといいな。
【口形、とりあえず3つでOK】
音声リップシンクONだと誰の声でも口がパクパク、酸欠金魚みたいになるので、リップシンクOFF。その時、映像トラッキングだけで動く口形 → Neutral、Smile、Surprized 。これ以外は反映されないし、逆にこの3つが無いと、口が動かない。これに気づくのに超時間かかった…
【キャラは"位置"でレイアウト調整】
デジタル系イラストレーターなら、割とフレーム外まで絵を描くと思うんですが、用意したaiやpsdを読込むと、最初に絵の端までCharacter Animator にセットされます。
それを、トランスフォームの "アンカーポイント"で元の位置に調整すると、ストリーム時メチャクチャになるので、必ず"位置"でレイアウト調整。アンカーの概念って静止画にあまり無いんで要注意。。
【実写に戻す時】
zoom上でカメラ切り替えても、真っ暗だったりカラーバー出たり、実写にうまく戻れない時は、一回 camtwist(OBS)終了、zoom上の読込み先をいちど別に切替、再度つなぐと大体つながります。
最後に
zoom、teamsの打合せも一通り体験、何かフレッシュさに欠ける…。そんな時、絵が好きな人はトライしても面白いんではないでしょーか?
誰も何も言ってくれず、シレッとミーティング始まることもありますが、そこは、折れない心と、立ち向かう勇気で。
ありがとうございます、近所の文房具屋さんに全投入!