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スーパーマーケットで謎のおばあさん
以前にも書いたが、何故だかわからないが私はよく道を尋ねられる。最近もあった。
よく道を尋ねられる記事はこちら。
そして、ここトルコのスーパーマーケットで買い物をしている時も声を掛けられる。特に年配の人が多い。
「このヨーグルト値段はいくらかな?」
「賞味期限いつかしら?」
「奥さんにカカオの粉を頼まれたんだけど、どこにあるかな?」
「この肉どっちが得かな?」
ある時は、会計が終わって出口に行ったとき、そこに立っていたおばあさんに言われた。
「家まで荷物を運ぶの手伝ってくれる?」
家はすぐ近くだと言う。足元がおぼつかない感じで危なっかしそうなのでお手伝いしたが、何故わざわざ外国人の私に声を掛けるのか・・・。おばあさんの荷物を持って、がっつり腕をつかまれながら家に送っていった。コロナでマスクをしなくてはいけなくなった時より前の話である。
そして昨日、スーパーマーケットでまたおばあさんに声を掛けられた。
「ジャガイモが何たらかんたら・・・」
マスクをしているのでおばあさんがモゴモゴと何を言っているのか聞き取りにくい。ビニール袋に入った一個のジャガイモを見せて何か言っている。
「???」
ジャガイモが欲しいのかな?と思って、
「あっちにありますよ。」
と指さす。伝わらなかったのか、違うことを尋ねられていたのか、おばあさんは同じところをうろうろしている。他にも人がいたのにその人たちに尋ねないので、失礼だが少し痴呆が入っているのかな?と思ったのでしばらくほっておいた。
でも、また私に声を掛けてくる。
「ジャガイモが欲しいの?」
と、もう一度聞いてみるが、マスクの下の声は聞き取りにくい。
とりあえず、こっちにジャガイモがありますよ、とジャガイモがあるところまで連れて行った。正解だったのかおばあさんは嬉しそうな顔をした。
私がレジで会計をしている時、向こうでたくさんジャガイモを入れたビニール袋を持ったおばあさんが他の商品を見ている姿が見えた。
それにしても、何で一個だけジャガイモを袋に入れて持っていたのだろうか。トルコでは野菜はキロ売りで、「1キロ○○リラ」で売られている。ビニール袋に自分で欲しい分だけ野菜を入れてレジへ持っていくシステムだ。
そこのスーパーマーケットでは入ったところに野菜が置いてある。おばあさんは入ってすぐジャガイモを一個だけビニール袋に入れて持っていたのだろうか?謎だった。