トルコで引っ越しのために家探し・6・それはどういうことでしょうか?
*シリーズで書いています。1はこちら ↓
賃貸の3階の家を見せてもらって、やっと家が決まったと自宅に帰りくつろいでいると、意外な電話がかかってきた。
家を見せてもらっているときはよくわからなかったが、3階の家には他にも住みたいと言っている人がいたらしい。
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管理人のおじさんが言うには、3階に住んでいる人の友達で、まだ契約は済んでいないが、現在住んでいる人たちが出た後、その友達が住みたいと話を進めていたとのこと。
どういうことだろう???
それならば、なぜ3階の家に住んでいた人たちはこちらの質問に答え、いろいろと家のことについて教えてくれたのか・・・。
なぜ、貸主さんに家賃交渉の電話をしたときその話が出なかったのか。
親切にしてもらったのは何だったのか?
とつぜん外国人を連れてきて、この人たちに家の中を見せろという、強引に話を進める管理人のおじさんに、3階の家に住んでいた人は何が何だかわからずただ従ってしまっただけだったのか。
私たちが帰った後、友達が住みたがっているし、話も進み始めている。友達をキャンセルさせたくないというような話をして、夜になって私たちの所に電話がかかってきた、ということのようだ。
押しの強い、強引なおじさんは話をする隙間を与えない。
そういえば、管理人のおじさんは3階に住んでいる人に、「鍵を渡すな」と会話の中で言っていた。
その時は意味がわからなかったが、そういうことだったのか。
管理人のおじさんは知っていたのだ。
他に借りたい人がいるが、私たちに借りてもらいたいから、他の奴に鍵を渡すな・・・と。
家探しの振り出しに戻り、どっと疲れが出て、さらに勝手なことばかり言う管理人のおじさんに怒りがこみ上げてくる。
だが、管理人のおじさんには悪気がなく、
「4階の家は家賃を下げると言っているし、悪くはないだろう。」
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考える時間が必要だった。どういうことだろう。何を言っているのか、この人は。
文句の一つでも言いたいが、情けないことに、日本語であっても文句を言うのは苦手で言葉が出てこない私は、トルコ語でどのように文句を言ったらよいのかわからない。
グルグルと怒りと戸惑いが回っている。
しばらく落ち着いて考えることができなかった。
3階の人の友達はまだ家の契約書にサインしていない。それでも私たちは諦めなくてはならないのか。
だからと言って、何だか面倒なことになりそうなので強引にこちらの契約をすすめる気にはならなかった。
そして、時間が経ちよくよく考えてみると、管理人のおじさんから3階の家の話が出なかったら、4階の家を借りでもよいかなという気持ちにはなっていたことを思い出す。最上階はできれば避けたかったが、家の印象は悪くない。
4階の家を借りる?
しかし、そのアパートに住めば管理人のおじさんに出会うだろう。3階に新しく引っ越してくる人にも出会う。気持ち的に我慢できるだろうか?
次回に続く。
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