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IT部門はアウトソーシングされるべきなのか(賛成編その1)

ポジションを取って意見を述べる練習として、表題のテーマを考えてみたいと思います。先日、自分の意見で生きていこうの練習編(最終章)を再読したところ、反論の反論の反論まで述べていることに気づきましたので、今回はそこまで深掘りしてみたいと思います。

まず、企業のIT部門のアウトソーシングについて考察してみます。アウトソーシングとは自社では賄えない仕事を他社に依頼して仕事を完結させることを言います。ただし2通り考えられて、誰でもできる仕事なので自社の社員にやらせるのは人件費の無駄だから外部の人件費の安い会社に頼もうというケース、例えば、機器の監視、目視確認、決まりきったユーザ登録作業などがこれにあたります。他方で、自社では誰もできない仕事を外部の専門家にやってもらうケースがあります。上流だとコンサルティングの方にシステム化すべき範囲や業務改善ポイントまで考察していただく場合もあります。他には、プログラムのコーディングから実装なんかも専門集団にお任せする場合があって、これはさらに外の会社に依頼するという下請け構造となっているのが日本の会社の弱みとも言われています。

さて、さらに話は逸れますが、現在ではクラウドサービスを使っている時点でサーバの運用、アプリの設定をほとんどアウトソーシングしている形になっていますし、パッケージ型のソフトウエアを使っている時点で開発をアウトソースしているといえます。では、運用と開発だけかというと、企画の方でも戦略系のコンサルティング会社があって、ビジネス改革や新規事業の創出などIT戦略についてもアウトソーシングができます。監査や経理処理については監査系のコンサル、経理系のコンサルという専門会社があります。そのため、やろうと思えばなんでもアウトソーシングできますし、多かれ少なかれアウトソーシングはどこの会社でも行なっている状態といえます。その上、人材派遣という形で来てもらった人に自社の仕事を丸ごとアウトソースするという形もあります。

では、本題に入ります。ここまで述べたIT部門の仕事、これまでフルアウトソースという話題が過去に何度かでてきています。実際に自社のIT部門を子会社化したり、他社に人材を売り払って自社のサポートしてもらうなどいろんな形で行われてきました。良し悪しについては不明ですが、流出した人材は戻ってきませんし、いきなりリストラの犠牲になった方が会社への忠誠心を急に失うという話は聞いたことがあります。

それでは、IT部門はアウトソーシングされるべきなのかについて、賛成の立場を無理矢理とって、意見を述べていきます。

(賛成の意見1)IT部門は、自社のビジネスを行なっているわけではなく、お金を使う一方なので高い人件費を払ってまで自社で抱えておく必要はない

(賛成の意見2)IT部門の人でなくてもできるような簡単な作業を行なっている人は、外の会社に出すべき

(賛成の意見3)自社で開発を行うのは、コスト、時間、品質どれをとってもパフォーマンスが悪い、餅は餅屋で開発会社に全て任せるべき

(賛成の意見4)IT部門の人は、業務部門から仕事を頼んでも結局それを外の業者に丸投げしているだけなので自社のIT部門の必要性を感じない

(賛成の意見5)IT監査のような、季節的な仕事に関しては、都度都度チームを作って対応すればよく通年で自社でそのような部署を抱えておく必要はない

今回は、導入部分で長くなってしまったので、反論、反論の反論、反論の反論の反論について、その2に分けて書きます。

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