間欠性跛行(肺の硬さ)
0.暮らしに寄り添う整体はまだやレポート
このnoteは、
整体はまだやに通っていただいたお客様の、
「お悩み」
「解決のための考え方」
についてまとめたものです。
1.対症療法がいいのか!? 根治療法がいいのか!?
医療には常にこの二つの視点で、お悩みに向き合っている節があると思う。
二つの違いとして、
■ 対症療法(たいしょう りょうほう)
痛みや不具合などが起こった場合に、そのトラブルを改善するために行う治療のこと。
現在悩んでいる症状は治るが、原因に対しての治療はしないため、再発することもある。
■ 根治療法(こんち りょうほう)
トラブルを引き起こしている原因を突き止め、現在起こっているトラブルとその原因を両方ともなくすための治療。
トラブルの原因を解消するため、再発しづらくなる。
という特徴があります。
整体に当てはめてみると、
■ 対症療法
→ 痛みを緩和するためのマッサージや体操
■ 根治療法
→ 痛みを完治させるために、内臓機能や背骨の動きを高める
などになってきます。
どちらが正しいとかではなく、お悩みに合った方法を選べばいいと思います。
ただ、怪我や病気が原因で「やりたい事をやれない人生」にならないためには、
根治療法をしっかりやる方がいいように思います。
どの院が根治療法をしているかを知るためポイントとして、
① 自費のサービス
保険診療ではなく、自費診療でサービス提供している所が比較的多いです。
電気・温熱療法を安価で提供している所は、全てのお客様に同じような治療をしているケースが多いです。
② 説明が理論的
全ての症状には原因があり、プロセスが存在します。
それをきちんと紐解いて説明してくれているかは、すごく大切です。
③ 何度も通院させない
根治療法は原因をしっかり見極めるため、適切な治療期間になります。
そのため、「週〇回通ってください」という会話にはなりません。
あくまでも、僕の独断と偏見ですが、傾向としては参考になると思います。
2.間欠性跛行とは!? なぜ痛みが出るのか!?
今回のお客様は、実は2年ほど前に体験会にお越しいただき、その後は当時のお悩みは復調されていましたが、
■ 腕の虚脱感
■ 間欠性跛行(20分以上で足の虚脱)
を主訴に今回はご来店されました。
では、今回問題となった「間欠性跛行」とは一体なんなのか?
■ 間欠性跛行
歩行時にふくらはぎなどの筋肉が痛み、歩き続けることができない状態。
一定の距離を歩くと、ふくらはぎなどにうずくような痛みやしびれ・疲労感があって歩行が次第に困難になる。
しばらく休息すると治まるものの、また歩き続けると再び痛みだすという症状があります。
このような特徴があります。
原因としては、
① 神経性(神経へのストレス)
加齢などにより背骨が変形し背骨の神経が圧迫され痛みが生じる「腰部脊柱管狭窄症」です。
前かがみで休憩する症状が軽くなるのが特徴。
② 血管性(血流・血管壁のトラブル)
「閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)」という病気によるもので、Fontaine分類(フォンテイン分類)のⅡ度に当てはまります。
脚の血管に動脈硬化が起こって血液の流れが悪くなり筋肉が酸素不足になることで痛みが生じます。
この二つがあります。
しかし、これらの疾患以外にも間欠性跛行は出現します。
大切なのは、疾患ではなく「病態」です。
つまり、
「神経に負担はかかっていないか?」
「血管や血流に何か異常は起きてないか?」
この2点が大切なんです。
身体は一つの物体で、それぞれがつながり関係し合っています。
そのため、原因が思わぬ場所にあることはよくあります。
今回のお客様も正にそうだでした。
3.身体に刻まれた情報を知り、その人の歴史を知る‼️
身体にはたくさんの歴史が刻まれています。
① 転倒歴(転倒・転落した経験)
つまづき、滑り、踏み外し、尻もち、激突、転落 などによる怪我の経験
② 外傷歴(怪我・事故の経験)
骨折、打撲、切り傷、内出血、打ち身、捻挫、交通事故 などによる怪我の経験
③ 手術歴(手術をした経験)
整形外科、脳神経外科、心臓血管外科、形成外科、美容外科、歯科口腔外科 産婦人科 などでの手術経験
④ 既往歴(病気の経験)
顔面領域(目・耳・鼻・口 など)
呼吸器疾患(肺炎・喘息・気管支炎・過呼吸 など)
その他の疾患(婦人科、循環器系、胃腸系 、脳梗塞 など)
ここにも書き切れないほどの歴史です。
こういった歴史を紐解くためには「聴く」ことが必要です。
一般的な聴き方は「問診」です。
「過去に転倒や事故をした経験は?」
「今まで怪我や手術はしたことは?」
「過去に指摘された病気などは?」
こういった質問をすることで、自覚している歴史を本人の言葉で話してもらいます。
今回も話を聞いて歴史を確認していくと、見つかりました。
それが、
「転落事故による外傷性気胸」
でした。
外傷性気胸による胸膜や肺🫁へのダメージによって、
神経にストレスを加えたり、
硬さを生んで動きを制限する、
ことで間欠性跛行が生じていました。
それが数年間経過することで、
頚椎症や脊柱管狭窄症も併発してきます。
そのため、しっかりと肺の硬さを取り除くことで、
神経へのストレスを軽減することで痛みも落ち着いてきました。
問診・望診・触診を駆使して状態を知り、
ロジカルに組み立てることで、原因と結果を結びつける。
そうすることで的確なアプローチが可能となり、即時効果と持続効果の両立が可能となります😊✨
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