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4つのステージから人生会議(ACP)全体を見渡してみよう


人生会議(ACP)の4ステージとは

何となく「ACPって、とりあえず意思決定を支援する‥んしょ」って思っているそこのあなた、私もそうでした…
そういう言葉から「意思決定」=「胃瘻をするか・しないか」だけに医療者は意識が向きがちであり、しまいには「先生、ACP早く取ってください!」(注:ACPは取れない、心肺蘇生をしないと同意を取ってとの意訳)と言われる始末です。
このステージが理解出来ると「ああ、意思決定だけじゃないんだ!」と納得してもらえるかも。

ACPには次に示す、4つのステージがある、と考えると分かりやすいんです。

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意思形成:本人の人生のピースを集める
意思表明:ピースを繋ぎ意思表明する
意思決定:複数の選択肢から選ぶ
意思実現:決定した意思を実現する

(参考:記事は日経メディカルナーシング西川先生の記事、ログイン必要)

先日西川先生にACPの講義をお聞きしてとても分かりやすかったので、個人的に再度まとめてみました。


このステージを理解すれば、ACPのどこの話をしているのかが分かるようになります。
それぞれをこれから説明をしていきましょう。

意思形成

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「近所の人で居たんだけどさ、点滴とか管でつながれて死ぬのなんてかわいそうだよね」「意識もないのに、生かされるってどうかとおもうわよね」などの言葉が発せらせれたものを集めること。これがこの意思形成のステージです。
本人が直接、あなたに話してくれる場合もあるでしょうし、またその人にとって大事な人に話した言葉があるかもしれません。
まずは「言葉」にすることが大事です。でも、その機会が少ないのが今の世の中ですよね。
そこで「もしバナゲーム」とか、「縁起でもない話をしよう会」などの機会を利用すると「本人の想いを言葉に」することができるかも。

意思表明

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本人の気持ち・言葉を合わせて1つの大きなパズルをくみ上げるように、その人の価値観や何が好きかなどを表明してもらうステージが「意思表明」です。
例えば、「ご飯を口から食べられなくなったら、人間らしくないと思うんだよね…」というように、その人の価値観も大切にします。

意思決定

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第3ステージはおまちかね意思決定です。
予めその方が意思表明した価値観などから、治療やケアの方針を選択肢の中から選びます。ここでは「これしかない」ではなく、複数の選択肢から選ぶことが出来ることが大事です。「胃瘻するかしないか」ではなく、胃ろうのほかに点滴をする方法もあるでしょうし、経鼻胃管もあるかもしれません。その際には医療者に適切な情報提供が期待されます。

意思実現

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最後のステージの意思実現。小澤竹俊先生が「ACP 決めた内容 だれがやる」とおっしゃっておりました。実際、話した内容が実現されなかったことは往々にして経験することです。
たとえば「心肺蘇生はしない」と決めていたのに、いざ状態が変わったらご家族が救急車を呼んでしまい、心肺蘇生が始まってしまった… というようなことです。
実現することが全てではありませんが、決めた内容をだれが、どうやって実現していくのかも話し合う必要がありますね。

まとめ

ACP=人生会議はあまりに範囲が広すぎて、どこの話をしているのか迷子になることがあります。

延命措置をするかしないかの話ももちろんACPの1つですが、すべてではありません。 本人の今までの人生のピースを集め、そこから意思を表明をしていただき、複数ある治療やケアの方針を決める。そして、それをどのように実現していくかを話し合う。

この流れ・ステージを理解してACPを勉強していくと理解しやすいはず。
ACP、これからもっと重要になってきます。
是非、一緒に勉強していきましょう!

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