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【プロジェクト紹介】GATCH株式会社 『⼤堀相⾺焼 松永窯 震災遺構型プロジェクト』~アートと伝統工芸の邂逅②~

全国・世界・地元から、福島県浜通り12市町村にて芸術家が滞在制作をする「ハマカルアートプロジェクト」(経済産業省令和5年度地域経済政策推進事業(芸術家の中期滞在制作支援事業)。

その採択プロジェクトのひとつ、GATCH(ガッチ)株式会社 による
⼤堀相⾺焼松永窯震災遺構型 アート・イン・レジデンス プロジェクト
につきまして、今回はプロジェクトの内容をご紹介したいと思います!

ー⼤堀相⾺焼松永窯

 震災遺構型 アート・イン・レジデンス プロジェクトーとは

2011年に発生した東日本大震災に起因する原子力災害で全町避難を余儀なくされた浪江町。
松永窯の在する大堀・井手地区も例にもれず、2023年の3月までのほぼ丸12年間、帰還困難区域に指定されていました。

その間、度重なる余震や野生動物、風雨などによって、松永窯陶芸館はガラスなどの破損、陶器破片の飛散、内部・外壁の損傷など、かなりのダメージを負ってしまいました。

ほぼ"あの日"のままの店内(松永窯陶芸館)

また、浪江町のように、この原発災害による帰還困難区域に指定された後、避難解除された地区は一定期間、"公費解体"(補助・助成金等での家屋解体)が行えるため、大堀・井手の集落もその選択に迫られ、そしてどんどん解体が始まってきました。

公費解体が進む大堀地区、昨日と全く景色が違うことも多々

松永さんも「のこす」か「解体か」の選択を迫られたものの、「維持管理は様々な面で、非常にハードルが高いですが、(もともと町にあったものが)何もかも無くなってしまうというのは避けたく、かつての姿(販売店)としての復活はムリだとしても、"別な形"で遺してゆくことはできるのではないか」と考え始められます。

ー 時が止まった店が再び動き始めるー

陶芸館の時計は14時46分(震災発生時刻)を指したまま

そして、松永窯陶芸館を新たに

  • 地元コミュニティの活性化

  • 地域住民とアートとの邂逅

  • アートとの触れ合いによる)地域の創造力向上

が生まれる場として、ハマカルアートプロジェクトがキッカケで『芸術拠点』として復活させることを決意し、エントリーなさったそうです。

その「松永窯陶芸館」復活のキッカケとなる今回のプロジェクトでは

  • 石上 洋 氏:メディアアート

  • 的場 真唯 氏:映像・インスタレーション

ら2名のアーティストを招へいし、

  • 地域住民との交流

  • アーティストが地域を知る滞在制作

  • 松永窯陶芸館建屋による制作物発表

が行われる予定です!

今回は『⼤堀相⾺焼 松永窯 震災遺構型プロジェクト』の内容についてお伝えしました。
次回は滞在芸術家、的場 真唯(まとば まい)さんの現地滞在と、今回の制作にかける"想い"について取材します!次回もお楽しみに!