凡人の公認会計士短答式試験攻略法~財務計算編~
はじめに
はじめまして、フィル(@hamacpa58)という名前でtwitterをやっている者です。今回より、「凡人の公認会計士短答式試験攻略法」を順次公開していきたいと思います。
こういうnoteを書く者として得点の開示はしておきますが、詳細な点数だと身バレする恐れがあるのではぐらかすことにします。ご了承ください。
財務 170
管理 55
企業 75
監査 80
くらいです。財務は運よく跳ねました(後述します)が、それ以外は一般的な点数です。
公認会計士試験は、地頭が良いことに越したことはないですが、基本的に地頭勝負の試験ではありません。何故なら、この試験は暗記でどうにかなってしまうからです。もちろん暗記のみでは解ききれない問題も出題されます。しかし、それらの応用問題は全体の2割も出題されないので、解けるようになる必要がないからです。近年は6割5分の得点で合格できる試験です。ここらの話は各科目ごとにしていきます。
また、僕自身が高得点を取るような猛者ではないので、このnoteは一切有料化しません。その代わりと言ってはなんですが、是非twitter等で拡散していただけると助かります!
財務計算の目標得点は?
財務計算の目標得点は、個人的には6割から7割だと思います。全体で6割5分でよくて、理論分野は7割5分以上をとるべきなので、計算は6割でも十分です。
財務計算の勉強方法
財務計算の勉強方法は周回に尽きます。どの予備校のテキストにも例題があるとおもいます。これを死ぬほど周回するのです。
周回というと、機械的な勉強方法として嫌悪される方もいらっしゃると思います。確かに同じ問題を何度も同じように解くだけであればそれは意味がありません。しかし意味があるように(効果が出るように)周回すれば、最も効果的かつ効率的な勉強方法になるのです。
なぜ例題の周回が良いのか?
それでは、なぜ例題の周回を勧めるのでしょうか?
それは、財務計算は、いや、財務計算も理論と同じように暗記科目だからです。周回というのは同じ問題を何度もやって満足するだけの手段ではありません。その一番の目的は、何度もやることにより暗記というレベル以上に、体に染みこませることにあります。
「財務計算が暗記科目」というワードに違和感を持つ方も多いと思います。ここで、それを納得してもらうために例を出してみたいと思います。
例えば社債の買入償還に関する問題についてです。ほかにもあるかもしれませんが、思いつく論点を列挙してみます。
①社債利息の存在
②社債利息の期間按分(未払利息)
③社債の償却
④期中の買入償還分の社債の償却
⑤端数利息
⑥償還損益
⑦償還後に残っている社債の償却、利息
どれくらい細かく分割するかは人それぞれだと思いますが、これらの論点をマスターしていれば社債の買入償還の問題でこまることはまずないでしょう。では、これらの論点をどのようにマスターするか?それこそが暗記なのです。
次にそれをどう暗記するかです。社債の買入償還の論点の暗記でさえきついとおもいます。それがストックオプション、退職給付、税効果、連結、、、と沢山の論点があるのです。でも、それこそが努力のしどころで、会計士受験そのものだと思います。そしてその方法として勧めるのが例題の周回です。周回数は、10周で足りるかどうかというところです。また、その例題の論点をインプットできているか、インプットし足りないのは何処かを強く意識しながら解かなければ効果がありません。
例題の周回だけでいいの??
ここで、例題の周回だけでいいのか?という疑問が湧いてくると思います。結論から言うと、それだけでは足りません。しかし、残りは例題の10周以上の周回に比べると微々たるものです。
本番の問題も例題の周回で定着させた論点の知識で解けることは間違いないです。というか、本番に例題の知識では解けない問題が出るようなら、それはテキストの網羅性に問題があります。しかし、本番の問題はそう単純ではないのです。それらの問題は、僕たちが知っている論点を使えば解ける問題なのに、まるで知らない論点が必要であるかのように見えます。
そこでズバリ必要なのが、アウトプットの訓練です。これに答練や模試を使えばいいでしょう。逆に言うと、答練や模試はその程度のものでしかありません。
「答練や模試は復習しなければ解く意味がない」という人がいます。僕はこれに反対です。本当の意味でそれらをインプットするのであれば、復習程度では足りないです。周回する必要があります。
でも、安心してください。
答練、模試はアウトプットの練習として、一回解くだけでも十分です。解き終わった後に、論点のインプット自体ができていない場合は該当する例題を周回しなおす、インプットができているのにアウトプットができない場合はなぜアウトプットできなかったのかじっくり考察する(問題の文言がわかりにくい、必要な情報を集めきれなかった等)。これで十分です。
万人にはお勧めできない、確率の高い博打
以下の話は万人にはお勧めできません。でも、時間のない社会人受験生の方、短期合格を目指す方には参考になるとおもいます。
僕は短答時点で在外支店・収益認識・組織再編・連結、在外CFの計算はマスターしていませんでした。でも、出題範囲すべてをマスターする必要はないのです。なぜならば上記の論点は出題される可能性が低いです。また、仮に出題されたとしてもすべてに正解する必要はないので、余裕の捨て問題としてしまえるのです。
あくまでこの戦略は博打です。しかし、それがアタル確率は結構高いと思います。安全をとるならすべてを勉強するべきですが、現実には効率性も重要だと思います。
そしてここに僕の短答の財務が跳ねた理由があります。これらの勉強していない論点がほとんど出題されなかったのです(つまり、運がよかった)。逆に、僕が勉強した範囲はしっかりインプットできていたとも言えます。
でも、安心してください。もし出題されてしまったとしても、合格点を優に上回ることができるでしょう。
(ろんぶんでざいがいしてんがでたはなしはしないでください。。。泣)
最後に
長く書いても蛇足になってしまうのでここらで終わりにします。とにかく財務計算に関して僕が伝えたいのは、インプットの意識を持った周回をたくさんすることです。
また、論点ごとの具体的な話や、この記事で不明な点など、どんなに些細なことでも質問を頂ければ喜んでお答え致します。twitter@hamacpa58までDM、質問箱への質問をください!
ここまで拙い文章を読んでくださってありがとうございました!皆様が短答突破できますように祈っています!!
次はほかの科目の記事でお会いしましょう!
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