早期離職のあと③退職してから必要な手続きリスト(重要度ランク付き)
9月末の退職後、10月から早速A社より業務委託を受注しはじめた。
週20時間を超えて働くと失業手当が受けられなくなるのだが、業務委託は時給ではなく案件ベースで収入があるため、正直いくらでも誤魔化しようはある。だが、実際には週20時間を超えるような仕事量にはならなかった。
一応うつ状態ということで病院にも2週間に1回は通っていたし、ハローワークでの手続きや健康保険や国民年金への切り替え、入っていた確定拠出年金の移管など、退職してからやることも多かった。
これで人生5回目の退職となるが、何度やっても面倒くさいこの退職時の手続きあれこれを重要度ランク別にまとめてみた。
ハローワークで失業手当受給の手続き(重要度:★★★★★)
離職票が来たら、とにかくハローワークへ走ろう。
離職票は、離職日の翌々日から10日以内に会社が手続きをして退職者へ発行しないといけないことになっている。2週間過ぎても離職票が手元に届かないようだったら会社の怠慢なので、遠慮なく催促しても良い。
離職票を持ってハローワークに行くと資格決定がされ、7日間の待期期間を経て雇用保険受給説明会が行われる。なお、自己都合退職の場合はさらに2ヶ月(場合によっては3ヶ月)の給付制限期間が追加される。
その後初回認定日となり、初回認定日から1週間程度で、晴れて失業手当の振込がなされる。つまり、離職票を早く出せばその分早く失業手当が振り込まれる。収入が途絶えることが失業中の大きな懸念になるので、一日でも早く失業手当が振り込まれるように動こう。
国民健康保険&国民年金切り替え手続き(重要度:★★★★★)
今まで使っていた会社の健康保険証は、退職時に会社へ返却してしまうので病院に行くためには国民健康保険証が必要になる。もっとも、いまはマイナンバーカードに切り替えが進みつつあるようだが、手続きしないといけないという点では同じだ。一応、退職後14日以内に切り替えないといけないというルールがある。
ちなみに何度でも言うが、国民健康保険は高い。会社に勤めているとその半額を会社が負担してくれるのだが、退職してしまうとその保険料は全額自己負担となる。この保険料は前年度の所得を元に算定され、住んでいる地域や年齢によっても異なるのだが、40代ざっくり年収400万円でも年間48万円ほどになる。月々にならすと4万円だ。高い。病気になどならないから保険に入りたくないとまで思ってしまうが、これは国民の義務なので払うしかない。ちなみに特定理由離職だとこの年収を3分の1で計算してくれるので、保険料は年間20万円ほどになる。月2万円弱まで支払い額が下がるので、これは是非狙ってほしい。
また、国民年金保険料は皆同じで、令和6年度は一か月16,980円だ。国民年金は失業したばかりでお金がないと言えば免除してもらえる。ただ、当然そのぶん老後にもらえる年金は下がる。後納制度もあるが、よほど無理でなければ、基本的には一括で払ってしまいたい。
いずれも結婚していて相手方の扶養に入れるようであれば、それが一番割安ではあるが…年収130万円を超える場合は国保、国民年金に入らないといけない。
企業型確定拠出年金(DC)→iDeCoへ移換(重要度:★★★★☆)
最近増えてきているのが、退職金の変わりに企業型確定拠出年金を導入している会社だ。私が働いてたB社も、その前のA社もこの制度だった。
だいたいの場合、会社側がいくらか拠出してくれているため、意識しなくても何年か働くとそれなりの金額が積み立てられているものである。
注意しないといけないのが、会社を退職して6か月以内にこの積み立てたお金をiDeCoへ移換しないと、このお金が全て「国民年金基金連合会」という組織に自動移換されてしまう。そうなると自動移換後は資産の運用ができないほか、管理手数料の支払いが必要になったり、自動移換中は国民年金の加入者期間に算入されないなどデメリットしかないので、多少面倒でも移換手続きは忘れないうちに済ませよう。金額が大きければ、なおさらだ。
確定申告の準備(重要度:★★★☆☆)
そもそも確定申告自体をしないで人生を終える人も、一定数いると思う。
確定申告とは、自分の年間所得と経費を確定させて、納税額を決定させる制度のことだ。
会社員の時、12月ごろになると何か紙が配られて、一番上の氏名欄にサインとハンコだけ押して提出していたアレだ。私は住宅ローンや生命保険などの支払いもなかったため、本当に上に名前だけ書いて出すただの紙、という認識しかなかった。
しかし、退職したらこれは自分でやらないといけない。私も自分でこの確定申告をやらないといけない、と分かった時からいろいろと勉強し、「こういうふうな仕組みになってるんだ」と目から鱗が落ちる思いだ。
とにかくこの確定申告をしないと色々と不利益を被るため、これも忘れずに進めないといけない。離職時に会社から「源泉徴収票」を貰うと思うが、これが確定申告時に必要になる(失くしたら再発行してもらわないといけないが、露骨に嫌な顔をされると思う)ため、大事に保管しておくことが必要だ。
確定申告については、また別の機会に触れたい。意外と奥が深くて面白いと個人的に思ったので。
長くなってしまったが、要は退職するとこれだけ面倒くさい諸々の手続きが発生するということだけ伝われば幸いだ。
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