雑記20/07/11土 勘違いで逆の意味になる言葉、マグロ

 

ちょっとした勘違いで真逆の言葉、というのがある。

よく聞くのは「情けは人の為ならず」。
これは、情けなんていう甘やかしをしてはその人のためにならない・・・という意味ではなくて、人に情けをかけた功徳はまわりまわって自分のところに帰ってくる。自分のためになる、ということで、
本当の意味のほうの、この打算礼賛な感じがしっくりこないのか、スパルタ的なほうが幅を利かす結果となった。

まあ、豆知識クイズ番組の氾濫で、もうさすがにみんな知っているか。。。

「自分のため」と「(他)人のため」、実に、逆である。


もう一つは「役不足」。
これは与えられた役が、それをする人の実力より小ぶりなときに、役が不足で役不足、なのだが、
どうにも謙遜文化の日本なせいか、「(本人の)力不足」と混同して、
「いやいや私なんか役不足でございます」
・・・という誤用がはびこった。

これもクイズ番組でよく出る。

「自分がすごい」と「自分はしょぼい」、実に、逆である。


で、本題なんだけど、

「こないだの女がマグロでよお」

っていう言葉、おかしくないですか???


マグロ、というこのスラングは、褥の床において何も動かずドテーッとしている、という意味である。
その様を、おそらく水揚げされたマグロ、あるいは冷凍マグロの微動だにしないさまを見て比喩化、形容したのだろうがしかし、

マグロとは、エラが動かせないので、泳いで泳いでエラに水を通し、呼吸する、
生きている間は永遠に動きつづけている動物ではなかったか。


思い起こせば仮面ライダー1号も、第1クールはそうだった。
自力では変身できず、変身ベルトの風車(エラ)に風を受けての風力エネルギーを必要とし、だからハイスピードバイクに乗る、仮面ライダーだったのだ。
その弱点に気づいたショッカーがライダーを深い落とし穴にはめ、無風攻めにする!
危うし!
落とし穴の底で爆弾が炸裂!
して、その爆風で変身、悪を蹴散らすのだった。

ことに、ショッカーは詰めが甘いですな。


まあそんなことはともかく、


生前あれだけ動きつづけていたのに、一旦印象づいた姿で不名誉なスラングにされてしまったマグロは、哀れであった。


「何もしねえのかい」

「違うんだ、死んだマグロかと思ったら、水を得たマグロでよお」


雑記にもほどがある


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